グラッパ合宿、プロローグ
この週末は、半年振り、都合3回目のグラッパ合宿でした。
この春のフリウリに続き、ピエモンテは昨年秋以来、2回目のツアー。二泊三日の短い旅ですが、グラッパ的には、とてつもなく濃い内容です。
次の週末まで、片付ける気力なしの、戦利品。
都合、グラッパを14本、プラス、小瓶を2本、友人からのお土産小瓶2本。ワイン2本、プラス、宿泊したアグリツーリズモのお土産1本、友人からのお土産1本。狭い我が家のどこに、これだけのものを保管するというのだ?という量です。グラッパ棚、すでにして小さすぎです。とは言え、どうせ日々消費するものだから、なんとかなるでしょう。
春のフリウリの旅もまだ、アップしていないので、これから少しずつ、合わせて記事にしていくつもりです。グラッパ好きな方、そして田舎のイタリア飯好きな方、お楽しみに。
プロローグとして、今回わたしが犯した大失敗をひとつ…。
いつもの合宿同様、同行はボローニャにお住まいの友人たち。
昨年は、わたしが列車で途中駅まで出かけ、ボローニャから北上してくる彼らに鉄道駅前でピックアップしてもらい、そこから一緒にピエモンテへ移動しました。しかしそれだと、帰りに戦利品を全部持って買えることができず、そのときは、購入した大半を、友人宅に預けることとなり、約半年後に、やっと引き取ることができました。
それがちょっと寂しかったので、今回は、わたしも車で出かけ途中の町で合流、安全そうな場所にわたしの車は置いといて、一緒に移動する、という計画を立てました。合流に都合のよい辺りに暮らす友人から情報をもらって、駐車に適切な場所も見つけ、ほぼ約束の時間に合流、滑り出しは順調でした。
久しぶりだったので、会うなり、お互い機関銃のようにおしゃべりしながら、荷物を積み替え、いざ出発。
お天気はいいし、ドライブは順調。
おしゃべりが一息したところで、ふと、あれ?車の鍵をどこに入れたかな?と思いました。バッグの中、ない。ジャケットのポケット、ない。お尻の下、ない。どうして?と真っ青に。考えられるのは、自分の車に刺しっぱなしで忘れてきたということ。
私の車、トランクを開けるのに、キーを差し込む必要があります。荷物を取り出して、トランクを締めたあと、よく覚えていない…。
とりあえず、車を停めた町に住む友人に電話。しかし、彼女も、今旅行中だと。結局、同行の友人には申し訳なかったけれども、出発地点に引き返すことに…。既に、4,50分は走っていたので、恐縮の至りでした…。
しかし鍵が刺さったままということは、悪意のある人が気付いたら、トランクの中のものを持っていくとか、最悪は、車ごと持っていかれることになるし、鍵が刺さったままであったとすれば、保険も下りないよなぁ、と気持ちは暗くなる一方。
10時半ごろ出発した地点に、戻れたのは12時。
どきどきしながら車の在りかに近づくと、ありがたいことに車はあり、トランクには、しっかりと鍵が刺さっていました!田舎は安全だとは聞いていたけれど、いやはや、ありがたかった!
それにしても、車も鍵かけておらず、自分にあきれました。鍵するのを忘れることは、これまでも何度かあるのですが、ここまでひどい失態は初めて…。ぼけてるのか?われながら恐ろしい事件でした。
でも、実はつい1ヶ月ほど前にも、ある意味、もっと恐ろしい失態を犯したんですよねぇ。だから、今回もひどいことながら、ちょっと耐性できていたところもあります。
その顛末。
その日は、久しぶりのロンドン出張でした。7時ごろ家を出て、近所からタクシーに乗って、空港に向かいました。タクシーに乗った途端に、パスポートの所在を確かめ、いつもだったら、あるべき場所にあれば安心するのに、なぜかそのときは、わざわざ取り出して、中身を見てみたのです。
え?生年月日が違う?
パニック。既に4年使用しているのに、普通に日本で暮らしている人に比べると、ずいぶん多く使用しているのに、誕生日間違えたまま?もらったとき、確かめなかった?
この辺の思考、かなり一瞬で、走馬灯状態。
そのあと、顔写真に目が行き、名前に目が行き、あああ、これ、友人のじゃん~!と分かりました。でもなぜ、友人のパスポートが手元に?で、また一瞬パニック。
はっとわれに返り、タクシーの運転手さんに、車を停めてもらい、慌てて、パスポートの持ち主である友人に電話。電話を受けた友人は、わたしのただならぬ声音に、事故でもあったと思ったそうです。
すぐにパスポートを確かめてもらったところ、無事、彼女の手元に、わたしのパスポートがあることが分かりました。
何でこんな「取替えばや物語」になったかといえば、夏休み中に彼女と一緒だったフランクフルトのホテルで、パスポートを返してもらった際に、二人が二人とも、中身を確かめないで受け取ったということなんです。旅慣れしている二人が二人とも、確かめないって、ありえない~!あまつさえ、その友人は、そのあとスイスに出かけたのに、なんと、パスポートを忘れていったという…。その上、パスポートなして、出入国したというつわもの…。って言うか、気づけよって事ですよ~!
ともかくすぐに出発し、家近くの通りで待っていてくれた彼女とパスポートを交換し、大慌てで空港に向かい、事なきを得ました。タクシーの運転手さんは大笑いするし、自分でもあきれるわ笑えるわ…。
それにしても、ここで気付いたからよかったものの、もし空港で気付いていたら、万が一、ロンドンに行ってから気付いていたら、また、もし友人が不在だったら、彼女が空港に向かう通り道近くに住んでいなかったら、など考えると、すべてがうまくいった、あまりの幸運に、めまいがしました。ああ、ずいぶんと幸運の無駄遣いをしたもんです。
しかし驚くのは、超鈍感なわたしにして、何か虫の知らせ的な感覚があったこと。
どちらの事件も、何か居心地の悪い、何かを忘れているような感覚に襲われて、結果として、吉だったんですよね。これが一番びっくりしたことかな。
何かざわつくような感覚がしたときは、じっくりと点検とか、確認とかすることを強力にお勧めします。って、何の話か分からなくなりましたが、では、グラッパ合宿、お楽しみに。
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- 2014/10/28(火) 06:56:51|
- グラッパ
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| コメント:6
今回も前回も、それはそれは大変な事態になりかねなかったと思いますが、少し迷惑はかけてしまったものの、何事もなくて本当によかったですね。うちでは、夫が宿に提出した身分証明書を返してもらい忘れ、夕方2、3時間車で州境まで移動してからそのことに気づいて取りに戻ったことがあり、わたし自身も、カナダ旅行でホテルのフロントに預けていたパスポートを受け取らずに空港に着いてしまって慌てたことがあります。お互いに気をつけましょう。
- 2014/10/28(火) 00:30:00 |
- URL |
- なおこ #79D/WHSg
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ブラボーcorsa!!!こんなの好きです。
私の旅も似たり寄ったり。いつでもどこかに大どんでん返しの挙句、軟着陸。結果オーライとなるところがいいんだか悪いんだか。
気をつけているつもりでも起こるんだから、こんな旅は俺にしかできないよと強がっております。
- 2014/10/28(火) 00:48:00 |
- URL |
- otebox #79D/WHSg
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幸運の無駄づかい
ってといころで笑えてしまいました、そうだね
妙に感心。
でも、よかったね!
わすれっぽくなるので幸運もストックしておかなくちゃね。
グラッ合宿たのしみ!
- 2014/10/28(火) 13:03:00 |
- URL |
- ガビィ #79D/WHSg
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なおこさん
おお!他の人も似たような経験をしているのだな、と思うと、かなり慰められます。海外にすんでいると、パスポートに対して、結構無頓着になるって言うのはありますよね。でも、一歩間違えると、大変なことになりますから、ほんと、お互い気をつけましょう~!
- 2014/10/28(火) 20:25:00 |
- URL |
- corsa #79D/WHSg
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oteboxさんには、きっと共感していただけるような気がしていました、笑!
それにしても、ちょっと激しくうっかりで、心底びっくりしました。あまり落ち込まなかったのにもまたびっくり。ははは。結局何とかなるもんだな、とか思っちゃったような気もします。いかんな。
それにしても、「虫の知らせ」にはびっくりですよ。自分の感覚を侮ってはいけませんねぇ。
- 2014/10/28(火) 20:27:00 |
- URL |
- corsa #79D/WHSg
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ガヴィさん
分かりましたよ、何であまり運がないか。結局こういうところで使い果たしているんです、きっと。
まぁ、これはこれで重要ですが、でもなんか、お得感ゼロですよ~。
- 2014/10/28(火) 20:27:00 |
- URL |
- corsa #79D/WHSg
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