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イタリア徒然

イタリアに暮らしながら、各地のロマネスクを訪ねた記録

有名店ベルタ、さすがです。

ピエモンテ・グラッパ合宿、その3

合宿二日目。一応おおよその計画はあるものの、基本行き当たりばったり。グラッパ倶楽部は、全員そういうのが大好きなアバウトな面子なので、助かります。
というわけで、目的地に向かう道筋にあった、この地域の醸造所へ立ち寄ることにしました。そう、蒸留所ではなく、ワインの醸造所です。




Cantina di Nizza
Nizza di Monferrato
www.nizza.it

今回、ワインは興味の対象外ですが、ここは一度も訪ねたことがなかったし、後から戻る、なんて言っていたら、絶対に無理なことが分かっていたし。
なかなか小奇麗な店内です。





最近は、やはりラベルの重要性とか、どんな生産者さんもマーケティングに熱心で、ここでも、結構お金をかけて、ラベルや箱などのデザインをしたんだろうな、という印象です。
といいながら、店内には、古い農機具などが展示されていて、それをまた熱心に説明してくれるのが、昔ながらの作り手さんという感じで、暖かいです。

今日も朝から、仕事とは言え厳しいね~、といつもの台詞を吐きながら、試飲です(仕事じゃないし!)。




ここらは赤、やはりバルベラ。わたし、バルベラはアルバ派で、モンフェッラート系のバルバラは、時々苦手なタイプがありますが、ここのはオウケイでした。そして、生産地としてはマージナルな位置にあるせいか、お値段はかなりリーズナブル。コスパに優れているので、普通のとリゼルバを1本ずつ購入。
予期せず、グラッパにも遭遇。




原料はもちろん、この地域の葡萄粕ですが、製造はベルタに依頼しているということ。うまい!そして、やはりコスパがいい!リゼルバで14.50ユーロでした。





実は、この日の最初の目的は、そのベルタです。
ベルタは、昨年訪ねたものの、なんだかいかにも大手で、商業的なにおいが強くて、高い印象もあったし、対応がいまひとつだったので、全員空手で退散したのですが、やはり行ってみようということになりました。
一度、ミラノの酒屋さんで求めたベルタのものがおいしかったし、日本でも有名なブランドだし、グラッパ倶楽部としては、やはりちゃんと評価しないと!というところです。

相変わらず立派な販売所。




駐車場と敷地の一部をつぶして、建物を増築していました。前回も今回も、駐車場はほぼ一杯という満員御礼振りですから、それもむべなるかな。ここは、海外販売にも力を入れているので、外国からのお客さんも多いようです。今回は、スイス・ナンバーの車がずらり。中には、なんとアストン・マーチンもありました。相当金持ちなツアーが来ているようです。




Distilleria Berta
Via Guasti 34/36
Frazione Casalotto, Mombaruzzo (AT)
www.distilleriaberta.it

今回試飲に対応してくださった女性は、てきぱきしていて、気持ちのよい方でした。やはりこちらの経験値が上がっているのも、試飲をスムーズにしているようです。ビアンカからリゼルバへと、各種味見させていただき、合間には、アマレット(地域の名産ビスケット)をぽりぽり。
やはり、おいしい!

以前、他の友人たちと、ピエモンテの田舎レストランでランチをいただいたとき、食後のグラッパがやはりベルタ製造委託のものでした。それは、リゼルバのかなり熟成したもので、ブランデーとも異なる、なんとも味わい深い逸品でした。「ビロードのような」という形容がありますが、それが一番近い感じ。グラッパ本来の葡萄の香り、樽の香り、すべてが溶け合って、アルコール度を感じさせずに、するすると喉を滑り落ちていく感じ。
テーブルに瓶を置いていったので、3杯くらい飲んじゃったと思います。
でも、確か70ユーロと言われて、さすがにそのお値段は出せない、と買えませんでした。

今回、かなりリゼルバの高級品も試飲させていただいたのですが、そのときのするする感はなかったので、ストラベッキオはやめました。




バルベラのビアンカ、ブラケットのリゼルバ(大小)をゲット。大が21ユーロで小が10ユーロ。小はお土産用ですが、大のお値段のお得感がありますね。
ラベルは、樹木の水彩で、インパクトは薄いですが、キャップの丸がかわいいです。
ここは、箱も樹木モチーフ。




箱にぐるりと樹木の画で、並べると全体になる意匠。箱は意外とペコペコで、あまりお金をかけていない様子が、かえって良心的。今回すっかり気に入りました。有名店なのに、おごってない。団体(金持ちらしいスイス人たち)への対応も、てきぱきとシステマチックで、見ていて気持ちがよかったです。
試飲所が拡張されるということなので、来年が楽しみです。

ちなみに、ミラノで買っておいしかったのは、これ。




ちょっと高めで、販売所でも28ユーロ位してたかな。
そして、いつものアマレットは、こちらです。




これ、ベルタがあるモンバルッツォの村の名産菓子で、小さな村の中心には、とてもかわいらしいお店がありました。ベルタのお店もあったはず。坂道しかない小さな村なので、一人ではとても行けませんが、それらのお店のある並びは、お洒落でした。

おなじみのロマネスクは、こちらへどうぞ。
ロマネスクのおと

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  1. 2014/11/24(月) 01:31:25|
  2. グラッパ
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  4. | コメント:2
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コメント

No title

え??これまで、ずっと一日目のお話だったんですかぁ~・・・・・やっと二日目とは・・・・・。
一日目だけで、かなりの種類の試飲をなさったことになりますね、私には驚愕の本数。
合宿メンバーの強靭な胃袋に、ただただ脱帽。
  1. 2014/11/23(日) 20:17:00 |
  2. URL |
  3. テルマル #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

テルマルさん
ベネトからずっとだから、たくさんに見えるかも~。でも一日に3つか4つだから、お猪口にうーんと、数杯ですよぉ。笑。ワインよりは量を飲みませんから~!
とりあえず、朝からしっかり食べて、常に胃壁を守るようにはしています!でも、さすがに夕食の酒量が少なかったので、やはり結構摂取していたのでしょうね。
  1. 2014/11/24(月) 18:44:00 |
  2. URL |
  3. corsa #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

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