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イタリア徒然

イタリアに暮らしながら、各地のロマネスクを訪ねた記録

郵便局に隠された中世のお宝

アストゥリアス・ロマネスク30

ヴィラマジョールVillamayorサンタ・マリア教会Iglesia de Santa Maria続きです。
前回記したように、概観で往時の姿が残っているのは、後陣円筒部分と、すぐ脇に置かれた南側面の扉周辺装飾。
本来の教会本堂部分は、かなり新しくされていて、ファサード側はほとんどオフィス状態です。でも、事前調査で、内部後陣装飾がよさそうなことをつかんでいましたので、中にも見るべきものがあるはず。でも扉は固く閉ざされていますし、どうしたものか、とオフィス仕様の方に行ってみました。




入り口上部(写真左端)には、旗がいくつか掲げられているところを見ると、もしかして市庁舎とか、そういう公共の事務所らしい。実際、扉は自由に入ることが出来ました。そして、声のする部屋をのぞくと、郵便局の窓口でした。
「?」と思いながらも、「教会の見学ができるでしょうか?」と尋ねたところ(もちろん、なんちゃってスペイン語ですから、そう言ったつもり、というレベルですが)、いきなり大声で「xxx!」同僚を呼んだようです。

人のよさそうなおじさんが出てきて、どうぞ~、と本堂部分に続く扉を開けてくれました。今は、講堂のようになっています。イベントに使うのでしょう。そして、内陣部分がまた壁になっていました。その扉も開けてくれて、「どうぞ~」。




びっくりした~!いきなり、これです。
仕切りの壁はこんな感じ。




サプライズもいいところですよ。
これだけでも、もう舞い上がっちゃってるのに、装飾の全体が、なんとも素敵なんです。
背の低いアーチそれぞれの縁取り装飾や、それぞれの柱頭が、もう、感動です。




異なる色が微妙に混ざった石も、とてもいいのです。
外からはとても小さく見えた開口部が、中からは意外と大きくて、まだ午前中だったこともあり、朝の光がたくさん入ってきます。光に反射する淡い色の石が、幻想的。
とても狭い部分で仕切られちゃった現在の状況を忘れて、往時の教会にどっぷりとトリップ。
ところで、ここからの窓の高さを考えると、内部の床は、相当高くなっています。前回の記事を見てもらうとよくわかりますが、後陣の窓は、かなり高い場所にあります。これは、クリプタが有った可能性が高いですね。

アーチ装飾の細部。




おなじみの市松模様や、アーチ上部の横筋には、植物モチーフを幾何学的にまとめた装飾帯。

そして、愛らしい柱頭~!





これは、他でも見たような。もしかしてルシヨンとかで見た?どこだったっけ、これ。このあと訪ねたカンタブリアだったっけ?とにかくかわいい~。





こんな興味深い彫り物も残されていました。




1003年と見えます。最初の建物が出来たときに、石工さんが記念か記録のために彫ったものなのでしょう。扉の脇の場所です。
なんか、うっとりしちゃいました。2014-1003=1011年前の記録。すごくないですか。この人がどの彫り物担当だったのかしらん。1003年には、周囲は今とは全然違う状況で、建物もまったく違う状態だったはず(この教会のスタートは修道院らしいですし)。柱頭彫刻などよりも、なんか、こういう手に、より、実際にそこにいたはずの人の存在といったようなものを感じてしまいます。

おなじみのロマネスクは、こちらへどうぞ。
ロマネスクのおと

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  1. 2014/11/28(金) 05:13:20|
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