チューリヒ、週末旅行その5
数少ないチューリヒの観光ポイント、まずは、美術館Kunsthausです。
しかし!事前に情報は得ていたとは言え、なんと、まさにこの時期、主だった作品が日本に言っているという偶然、というか、不幸…。
これまた、惹起で言えば、「ヨーロッパ最大規模の収蔵数を誇る」ってな美術館らしいんですけどね。でも、アイスショーでもそうだったように、個人的には、かなり疑問が…。
ここに来なければ見られない、そして、一生に一度は見ておくべき、というほどのものは、ないような。ただ、それなりに、あの人の有名なあれがありますよ、的な。
とは言え、スイスの誇るジャコメッティは、かなり持っているようでしたね。その多くが、ちょうど日本に行っちゃっていたとはいえね。
アルベルト・ジャコメッティ。
飽きるじゃん、という人もいるかもですが、個人的には結構好きなんですよね。みんな同じじゃん、といわれたらその通り、と言いつつ、でも、結構好きです。飽きると言われ勝ちなだけあって、この方、作品数がやたら多いですよね。その中でも、この美術館は、相当数を持っているようですが、幸い、いや、不幸にも、結構日本に行っているようで、特別の展示室にわずかでした。
近代美術中心の展示美術館は、どうしても、有名どころ(印象派とか)の収蔵がポイントになりがち。現代ものが好きなわたしとしては、いかに天井が高いか、とか、見るポイントが全然ちがかったりして、それだけでもう、あ、近代どまりか、みたいなところあるんですけれど、それにしても、雰囲気はなかなかによい、美術館です。
個人的に、この辺りの美術は、余り興味がないんですよねぇ、残念ながら。スイスの誇る、ホドラーが、壁画なんかを手がけているようですけれど、わたしにとっては、猫に小判。
それにしても、広い。そして、館内のあり方が複雑で、経路が複雑。同行の友人とは思い切りはぐれてしまいました。わたしが、かなりわがままな、好きなものしかじっくり見ない、という見方をするせいでもあるんですけどね~。
スイス以外の作家の作品として、何があるかと言うと、ここがまた、若干半端。
それなりのものを集めているんですけどね。たとえば、こういう。
ゴッホとか、マグリットとか、セザンヌとか、ムーアとか、はたまたピカソ、ブラック、ピカビア、もう、それはいろいろ。でも、各一枚ずつね。同時に、ルーベンスとか、えっとー、俄かには名前が出てこない北方系とか、いきなり、中世ルネッサンス系の教会絵とか。かなりごちゃごちゃ。なんかコンセプトが、余り、はっきりしないのが、ある意味残念な美術館って印象です。
わたしが嬉しかったのは、数枚あったムンク。
ムンクは、まとめて見たことはないんだけど、なんか印象的で好きなんです。捉え方が、いちいち強烈で、どうしても刻み込まれる感が強いんですよねぇ。まさかチューリヒでムンクに会うとは思っていないので、ますます。
このルソーも嬉しかったな。
嬉しいといえば、このマネも、ちょっと発見的な嬉しさがあったかな。
数年前のオルセーで見たマネ、ずーっと手前に引いた、同じ構図で、海がうまいなぁ、とすごく感心した記憶があります。どっちが元かは分からないんだけど、同じ着想で描いているのが明らかなだけに、おお、と思いました。
大人のチューリヒ観光の筆頭に上げられるのが、この美術館らしいのですが、そして、惹起は結構、絶対行かなければ、的なものなんですが、意外と、そんなもんか、という程度でありましたね。
ほんの少し前まで、大好きなエゴン・シーレやってたみたいなので、そのときだったら、また印象が違ったかもしれませんが…。すごく残念。
でも物価の高いチューリヒで、入場料15フランは、かなりお買い得価格かと思います。ロビーにあるカフェのコーヒー(それも、エスプレッソ)が4フラン、というのはびっくりしましたが、日本円感覚にすれば、かなり受け入れやすいかも知れないですね。
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- 2015/02/15(日) 07:26:32|
- アートの旅
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