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イタリア徒然

イタリアに暮らしながら、各地のロマネスクを訪ねた記録

まさかの、チューリヒ動物園

チューリヒ、週末旅行その6

観光的観点から、今回のチューリヒで、一番気になっていたのが、実は動物園でした。チューリヒ動物園Zoo Zurich。あ、ちなみに、チューリヒのつづりには、本来、ウムラウトが入ります。ウムラウト…、だったよね、なつかしいなぁ。




実はこの日の朝は、かなりしんしんと雪が降っておりました。それも、いかにも積もりそうな粉雪。
スイスの人は、少なくともチューリヒの方は、雪の日、傘をささないのですね?ホテルの窓から見ていると、誰一人、本当に見事に誰一人として、傘を指す人はおりませんでした。
ホテルから、トラム一駅分、歩く間にも、多くの人とすれ違いましたが、傘を差しているのは、我々のみ。
傘をたたんだときに分かったんですが、とっても乾燥しているから、雪もからからしていて、払うと、積もったそのままに落ちてゆくのですね。パウダースノーをからからにした感じ。日本では、めったにお目にかかれないタイプの雪です。

でも、こんな雪の日、動物園ってどうよ、と、どうしても行きたいと思っていた私自身、若干ひるむものがありましたが、感謝すべきは、ミーハーな友人ですね!え?動物園でしょ?行きましょ、行きましょ。ということで、無事、当初の予定通り、朝から動物園に向かいました。ありがたかった~!

この辺り、イタリア事情を絡めますと、なんと言うんですかねぇ。動物園とかアニメとかそういうのは、お子様のものでしょ、という文化が根強くありまして、動物園に行きたい、などといおうものなら、イタリア人の大人のほとんどは、あんた、馬鹿じゃないの?という目でこちらを見下すもんなんですよ。
その上、チューリヒ動物園、入場料が半端なく高い。大人一人、26フラン=26ユーロですから…。

正直、若干びくびくしていました。面白くなかったら、どうしよう、って思って。でも、結果的には、チューリヒに行くなら、まずは動物園!というくらいに、楽しかったんです。やっぱり、自分の直感は信じるものです!

それにしても、雪は半端なく、舞っております。




入場したとき、どうなることかと思いました。だって、普通に運動靴だし。動物園の中、雪かきしているのか?そもそも動物を見ることが出来るのか?
しかし!いくつか情報を訪ねた際、「今日はペンギン・パレード、あるからね。ちなみに、ぼく、日本に遊びに行ったことあるけど、君、日本人?」という、超気になる発言アリ。後半はともかく、前半ね。ペンギン・パレード!

これはいい、と思いつつ、この雪の有様には、気持ちが若干萎えます。




夏だったら屋外でオウケイなコーナーでしょうが、いきなり、屋内に入り込みます。
実は、あとから後悔するのですが、いきなりはまりこみ、かなりの時間を使って、屋内展示にのめりこんでしまいました。





小型の猿とか、鳥とか、もういろいろ。狭い屋内展示とは言え、自然を模した展示がなかなかに素晴らしくて、宝物探し状態なんですよ。居合わせた他の見学者と一体となって、どこどこ、あそこだよ、と、言葉も通じないのに、盛り上がってしまって。この美しい鳥の居場所では、金髪の小学生女子と相当盛り上がりました。





宝探しで、一番難しかったのが、上左の毛の塊。ガラス檻の中の端っこに二つ。椰子の実のような植物系の毛かと思っていたら、なんか呼吸している様子が…。ナマケモノの一種だったと思いますけれど、とうとう丸くなったまま、呼吸している状態しか見られませんでした。
それにしても、結構難しい場所につかまって丸まっているので、あの姿勢で眠るって言うのは、かなり体力を使うのではないか、と気が気じゃなかったです。
一方、右の小型ワニは、掌を上向けて、妙にくつろぎきった姿勢で、お前は、野生を忘れすぎだろう?!という状態で、爬虫類館で、ゆったりとしておりました。
結構気持ち悪い爬虫類館も、楽しんでしまいましたね。

そうこうするうちにも、積雪、半端なく。




こんな日に、誰が来るんだ、と思いましたが、入園者は子供連れの家族中心に、結構おりますねぇ。既に、どこをどう進んだらいいのやら、というくらいに、道筋すら、分からなくなっています。

この動物園、自然の雰囲気に忠実に、ということで、展示の仕方にすごく工夫があって、ゾーン制を取っています。ヒマヤラとかアマゾンとか。それぞれのゾーンごとに、入り口とかあるんですが、積雪のため、既にそれすら認識不可能状態。何もないし、誰もいないよね~、この雪じゃ、と入り込んだゾーン。




なんかいる~!
何だろう、一人でひっそりと佇んでる~!こんな雪なのに、だいじょぶなのか~!?
でも、こういう出会い、楽しい!
で、何もいないはずの場所でまで、つい目を凝らして、何かいるんじゃないか、となってしまいます。




いません、何も。
あ、なんか思い出すだけで、楽しくなってきた。ちょいと続きます。
ロマネスクと全然関係なくて、すみません。

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  1. 2015/02/16(月) 07:02:12|
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  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4
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コメント

No title

私全然一人で動物園行きます行きます!
何言っちゃってるんでしょうか?スイス人はこんな楽しみを知らないなんてダメダメ~!
動物園のワニは満腹だと攻撃性を失うんですね。
人間も動物も「飢餓感」満載な時期の方が全ての神経が覚醒しているんで集中力攻撃性最高潮になるんでしょうね。しかし入園料高いなあ。我が家は新聞屋から貰いますが、実際に払っても一人700円ですよね。
スイスはお金がどどーんと出て行くイメージもありますが、美しいんで行ってみたいですね(≧∇≦)!
  1. 2015/02/16(月) 00:50:00 |
  2. URL |
  3. はなさん #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

> 洋吉ちゃん
えっと、スイス人はどうだか分かりません。イタリア人がね、だめなのよ、その辺。
スイスは物価が高いから、26ユーロって言っても、せいぜい千円くらいの感覚かもしれません。もっと安いかも。そこがスイスの問題だよ。水が5ユーロとかねぇ。で、ビールも同じ値段。何だろうねぇ。トラムも、1回券が4ユーロ超だった。でも、一日券は2枚分で、8ユーロちょっと。なんかいろいろアンバランスな国です。
  1. 2015/02/17(火) 22:44:00 |
  2. URL |
  3. corsa #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

はじめまして、こんにちは。スイス在住でチューリッヒ動物園にはよく行っています。
動物園の入園料はちょっと高いかもしれませんが、入園料の一部が
野生動物の保護などに使われています。
画像の小型のサルはエンペラータマリン、鳥はハチクイモドキ
ワニはミンドロワニです。
ナマケモノの一種と書いていらっしゃるのは、フタツユビナマケモノで3匹います。
体重が軽く爪がカギ状になっているので、ほぼ1日中木にぶら下がっていて
逆に歩くのが苦手な動物です。
睡眠時間が20時間以上なので動いている所を見られることの方が少ないです。
「なんかいる」って書いていらっしゃるのはブラジルバクです。
屋内屋外出入りできるようになってるのですが、掃除中とかは屋外に出していますが
屋外エリアにも木や岩の穴があって寒さに弱いので、いつもはそこに入っているので
たまたま出てきた時を見られたのだと思います。
  1. 2015/03/04(水) 22:06:00 |
  2. URL |
  3. 蛟(みずち) #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

> 蛟(みずち)さん
詳しい方にコメントいただけて、嬉しいです。
あの不思議な動物は、バクだったのですね。確かにバクっぽく、ボーっとした感じで佇んでいました。外に出ていたのが、ラッキーだったんだ。ウワ~、なんだか、嬉しいです。
それにしても、詳しいですねぇ。あのような未知の動物たちの名前を知っているって、素晴らしいです。
  1. 2015/03/09(月) 18:49:00 |
  2. URL |
  3. corsa #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

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