カタルーニャ・ロマネスクめぐり、その14
サンタ・マリア・デ・レスタニー教会Eglesia de Santa Maria de l'Estany、回廊Chiostro見学、続きです。
北面、もうちょっと続きます。
最後の晩餐。
どうしても、一面に表したかったのでしょうね。でもこれだけの数、一列じゃ無理だし、テーブルを取り囲む図も難しい、ということで、おそらく二列になってしまったようです(カナの婚礼場面も、二段で表されていますので、石工さんが四苦八苦して考え出した図案も)。
テーブルクロスの丁寧なドレープとかの仕事を見ていると、結構時代が下るのかという印象です。
そして、十字架磔図。
槍で突いている場面、痛々しいです。
そして、魂を計りに載せているところ。悪魔と大天使ミカエル。”聖お兄さん”的にはミカ坊。
それにしても、一人ではないと思うのですが、ここの回廊で悪魔を彫った石工さん、なかなかの表現力と思います。
そして、見学は、東面および南面に。
ここは、俗世の場面がいろいろあって、聖書エピソードとは違った楽しさがあります。
たとえばこんなの。
楽師が弦楽器を奏で、乙女が踊っているみたい。この表し方がまた、乙女な感じって言うか、イラスト風というか、愛らしくないですか。
お隣の動物フィギュアも、好み。
デザイン的ですよね。ロマネスク自体が、あるだけのスペースを目一杯使うという意味で、ある意味デザイン的だとは思うんですけれど。
そういう流れで行くと、これらの鳥モチーフも、とってもデザイン的です。
こちらはまた愛らしい庶民の姿。
一見、愚かな乙女(エピソードとしては好き)かと思ってしまったのですが、何のことはなくて、ただ髪をくしけずる乙女と、ラブラブ・カップル。これは珍しい柱頭ですね。
まとめてドン!
柱頭好きだと、興奮しませんか。
見ても見ても楽しいので、さらに一周してしまいました。きりがないってこのことです。
やっぱり、有名な場所、誰もが必ず訪れる場所は、それだけのものを持っているという当たり前のことを、改めて認識させられました。そしてまた、カタルーニャのロマネスクはわたしの原点でもあるわけですが、これまた改めて、その原点となりえた姿を、確認している感じ。
長居しましたが、やっと、先へ移動しますよ。
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- 2015/03/24(火) 03:04:01|
- カタルーニャ・ロマネスク
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| トラックバック:0
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| コメント:2
します、します、しまくりです。なんともったいない事をしたんだろうと反省することしきり。
ありがとうございます。
- 2015/03/24(火) 01:12:00 |
- URL |
- otebox #79D/WHSg
- [ 編集 ]
> oteboxさん
いつも同じレベルで、感覚を共有してくださって、有難うございます!
いつか、このかわいらしい柱頭たちに、実際に会えるといいですね!
- 2015/03/26(木) 22:41:00 |
- URL |
- corsa #79D/WHSg
- [ 編集 ]