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イタリア徒然

イタリアに暮らしながら、各地のロマネスクを訪ねた記録

ここでも回廊を一人占め

カタルーニャ・ロマネスクめぐり、その16

リュサLlucaの、サンタ・マリア修道院Monastir de Santa Mariaです。なだらかの丘が続く、山の中にぽつんとあります。




到着時、教会は開いていました。そして、入り口に、入場料1.50ユーロとか書いてあるわりに、人の気配ゼロ。




いかにもつまらないファサードですが、目的はファサードではないので、問題なし。
見たかったのは、たとえば、これ。





扉のこういう装飾、意外と好き。それに、こういうのが意外と教会創建当時のものだったりするんです。こういうものが千年から残っているっていう事実、石の建物が残っている以上に、感動したりします。

教会は、一室のみの小ささ。




スペースはオリジナルっぽいけれど、全体は修復が激しくて、ちょっときれい過ぎるし、いまひとつ感動なし。
でも、それもよし。だって、目的は他だから。

この修道院跡、こういう風になっています。




本来の目的は、教会右側、つまり南側にある小さな回廊です。




これ。
こんな簡単にアクセスできてしまっていいんだろうか、というくらいスムーズにたどり着
くことが出来て、びっくりです。
この回廊、実際はとても小さいです。写真では、スケール感が伝わりにくい、いい例だと思います。




それにしても、美しいスペース。真四角ではなく変形しているのも、雰囲気を面白くしています。柱頭も、それぞれ様々なモチーフの彫り物が施されていて、それも、背が低いので、すぐ目の前。




関係者の気配があるのに、誰も目に付かない不思議な感じで、一人うっとりと見学を続けます。どこでも、独り占め状態で、なんだかとってもお得感がありますねぇ。

いつものロマネスクは、以下でどうぞ。
ロマネスクのおと

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  1. 2015/03/29(日) 05:38:01|
  2. カタルーニャ・ロマネスク
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

No title

御無沙汰致して居りました。

扉の文様は、わらび文様か渦巻き文様のようですね?
入口のドア紋様と言うのも意味ありげですね!

古来よりこの文様は「復活と再生!」の文様の様ですよ!
  1. 2015/03/28(土) 22:59:00 |
  2. URL |
  3. 古代遺跡めぐり<山下亭> #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

> 山下亭さん
こんにちは!
そうですね。こういう渦巻きとか組紐文様は、北の方から来ているとも言われますよね。ケルトとか。永遠の意味もないですか。
木に鉄って、ちょっと好きなんですよ。
自分でも、いろんな「好き」のつぼがよく分からないんですけど、笑。
  1. 2015/03/29(日) 16:40:00 |
  2. URL |
  3. corsa #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

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