グラッパ合宿、アルト・アディジェ、その2
ランチの後で向かったのは、こちら。
Hofbrennerei Fischerhof
Fam.Martin Mauracher
Schreckbichl 12, Cornaiano, Appiano
友人のナビも、わたしのトムトム同様、たった数分を節約するために、とんでもない山道を指示したりするので、結構すごい道を行きましたが、無事、到着。
いずれにしても、あまり便のよくない、そして何でもない田舎の住宅地に、唐突にありますが、お客さんは結構次々と来るようでした。
だからかな、看板や印が、しっかりと立てられています。
外から見ると、結構普通の農家なので、こういう印がないと、分かりにくい。きっちり看板を立てるのは合理的です。さすがドイツ語圏。きっちりしています。
ここのグラッパの種類には、圧倒されました。
フルーツの蒸留酒の種類が、半端ないのです。それも、果物も、ほとんど自分で栽培しているもの、というので、二度びっくり。どんだけ働きモンなんだ。
味見するにも、どれがいいのか、迷ってしまいます。
そういえば、今回は、味見の際、あては、時々、地域のパン、パンというよりはクラッカーのような固いものですが、そういうものがおかれているところと、何もないところっていう感じで、大体チョコレート系が用意されているピエモンテとは、ずいぶん違います。やはりフルーツの蒸留酒が多いから、甘いものよりは塩系が合うのでしょうか。そして、口直しのお水を出してくださるところも結構あり、これは助かりました。
フルーツ中心に、いろいろと試させていただいて、最後にわたしが購入したのは、この2本です。
フルーツ・グラッパの王道、ウィリアムズと、この辺りでは王道の最もスタンダードなグラッパTreber。お値段は、地域で平均的な、17、8ユーロだったと思います。
ウィリアムズは、日本ではあまりなじみがないかもしれませんが、最もポピュラーな洋ナシの種類で、グラッパに適するようです。洋ナシ丸ごと一個がボトルに入っているタイプもよく見かけます。
ちなみに、果物だからといって、甘みがあるわけではありません。リキュールじゃないからね。たいていは、口に含んだときとアフターに、その果物の香りが広がる感じです。甘みも感じられるのですが、香りに引きずられた甘み感覚っていう感じで、本当に甘いというのとは違います。
アルト・アディジェ名産は、何と言ってもりんご。まず目に付いたのは、わたしが大好きなフジで、もちろん、いの一番で試したのですが、意外とぼけたテイストで、がっかりでした。りんごのお酒は、シードルでも、なぜか、ぼけた感じになりますね。フランスのカルヴァドスとか、熟成させた方がおいしい、というより、熟成させないと、本来のおいしさが発揮できない果物なのかも。
あ、でもこちらでは、フジのバリックもいただきましたが、正直、いまひとつでした。実は、他の場所で、素晴らしいのを味わうことが出来ましたけれど。
さて、この後は、宿に向かおうとしたのですが、途中に立派なワイン屋さんがありましたので、ちょっと立ち寄ってみることにしました。
考えたら、この地域は、「ワイン街道」が知名になっているくらい、ワインの生産地なので、醸造所があることは不思議ではないのですが、それにしても、大規模なワイン屋さんが多く、そしてどこでもドイツ、オーストリア、スイスなど、ドイツ語圏外国ナンバーの車がずらり。一様に、大量に箱買いされているのが目に付きます。
ここも、実に立派なショー・ルームを持つ醸造所。お客さんも、わんさかです。
しかし、やはり高い!最低が7ユーロとか?
とりあえず、白を試飲させてもらいました。白は、それなりにおいしいと思うのですが、お値段とのバランスを考えると、やはり高い。その値段だったら、ここじゃなくても、あるだろうし、もっとコスパのよいワインはたくさんあるよね、と思ってしまうんです。赤については、言うまでもありません。
ということで、1杯のみ逃げしました。
まぁ皆さんが、びっくりするくらい大量に買われているから、問題ないでしょう。地元の人々のメンタルは、ドイツ語圏のドイツ人なので、そもそも、イタリア語で接客する気は、あまりなさそうですしね。
降りそうで、なかなか降らず、涼しくてドライブにはいいよね(ちょっと負け惜しみ)、というような空模様の中、長い一日は、まだまだ終わりそうもありません。
最近はまっている写真サイト。ロマネスク写真を徐々にアップしています。
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- 2015/05/29(金) 05:39:36|
- グラッパ
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