ミラノ万博、その5
遠い国をもう少し、探索。
エクアドル。
ゴクラクチョウとか、そういうイメージの、ハデハデな外観。エクアドルって、赤道が走ってる国だった?
確か、夜訪ねたとき、まだオープンしているし、行列もないから、なんとなく入ってみました。そしたら、中も、訪問者は少なく、コンパニオンが余っている状態で、かわいい女の子がぴったりと付いて、ガイドをしてくれるサービス満点のパヴィリオン。
あ、やっぱり、赤道が走っています。
床にエクアドルの地図が書いてあって、地域ごとの特産品が、その場所の上に展示されていて、壁は、四面か三面がスクリーンになっていて、やはりそれぞれの地域の、美しい画像が流されています。コンパニオンさんは、現地の方だと思いますが、イタリア語もうまくて、説明も楽しめました。ちょっとマニュアル入ってはいましたが。
ここでも、バラが産業のひとつ。
バラのオイルをとるのも、バラ産業のひとつですが、ここは確か生花生産をしているといっていたような。すっごく茎の長いバラを栽培しているみたいです。花屋さんで、すっごく高く売れるバラですよね。
それにしても、バラって、結構激しい気候が合うってことなのかな。過酷な気候の土地で、結構栽培されています。寒暖差とかあった方がいいのかな。
品種改良の方は、最近読んだ本で勉強しましたが、本来のバラの栽培に関しては、全然知らないし、バラのオイルや香料の生産にいたっては、まったく無知。考えたら、自然の香料を抽出するマーケットというのも、確実にあるはずですよねぇ。
エクアドル館は、1階部分が、カフェと展示即売の物産展となっていたのですが、物産、非常に心惹かれました。プレコロンビアーナという古代文化の彫刻やオブジェを模したものをたくさん販売していたんです。
プレコロンビアーナって、古代美術史では必ず出てくると思うのですが、これまで、ちゃんと見たことはなかったのです。しかし、これが本当にかわいらしいんです。残念ながら、撮影していないのです…。古代のかわいい系のオブジェって、とてもロマネスクのヘタウマなかわいさに通じるものがあるんですよねぇ。
値付けもなかなかうまくて、安くはないけど、決して買えない高さではないっていう…。
相当悩みましたが、石などマテリアルが重いので、次回来た時に、まだ売れ残っていたら買う、ということにして、やっと離れることに成功しました。大体、我が家には、そんなオブジェを飾る場所もないんだからね。
でも、もう一度行ったら、多分かなりやばいです。
以下、遠い国を一巡します。
ケニア。
コンパニオンさんが、とっても愛想よくて、こんにちわ~とか話しかけてくれるんですが、展示がほとんど何もなくて、一体何を話したらよいのやら、へどもどしてしまって、逃げるように通り過ぎただけ。ケニア辺りは、それなりに観光国だし、こんなでいいのか。
エチオピア。
アフリカの小国は、パヴィリオンというより、大きなひとつの建物に、一室をあてがわれて、こじんまりと展示していました。ダンボールとか廃材を使ったようなエコな造り。
こういうのをみると、ネパールなんかは、とてもお金をかけて、すごくがんばったんだな、と思うし、貧しくとも、こういうのはちゃんとやって、国の宣伝をする余裕はあるって言うことなのかな。アフリカの大変さって、やはり考えられないくらいすごいのかな。
エチオピアなんて、古代まで遡れば、すごい文化を持っていたはずですよね。
トルコ。
すごくかわいらしいオブジェがたくさん。何度も前を通っているのに、残念ながら、入るチャンスがなかったパヴィリオン。
アンゴラ。
コロンビア。
アルゼンチン。
アゼルバイジャン。
タンザニア。
モロッコ。
入れなかったパヴィリオンを、ずらりと並べてみました。
なんか、やっぱり「万国博覧会」なんですねぇ。万国博覧会って、古臭い名称だけど、まさにその通りって表現で、これを考えた人、すごいですね。イタリア語だと、Esposizione Internazionale(国際展示会)っていうつまらない名称で、英語と同様ですね。
万国って言うのが、なんだかとってもいいです。本当に万国ですからね。数えられないくらい、いっぱいっていう意味で。
実際、名前は知ってるけれど、正確に場所を示せない国が、どんだけたくさんあることかと思います。
行くとしても、せいぜいあと一、二回だけですから、とてもすべてをみることはできそうにありませんけれども、やっぱり世界を見る、一助ではあるのかな、と思ったりしています。表面的な展示に過ぎなくても、でも、普段の生活で、絶対に交わることのない土地の姿や物産を垣間見る楽しさって、確かにあるような気がします。
テーマ以前の問題っていうか。
万国、なかなか楽しいよ。
最近はまっている写真サイト。ロマネスク写真を徐々にアップしています。
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- 2015/06/23(火) 06:03:35|
- ミラノ徒然
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