fc2ブログ

イタリア徒然

イタリアに暮らしながら、各地のロマネスクを訪ねた記録

意外なヒット、トイレ…

ミラノ万博、その7

イタリア。
開催国ですから、パヴィリオンは一等地にあり、とても立派で大きいのですが、そのために、一体どうなっているのやら、構造がさっぱり分かりません。
そして、たどり着いたときには、激しい行列で、並ぼうという気も起きませんでした。




日本館のように、「何分待ち」という掲示が欲しいところです。せめて係員が、どのくらいか言ってくれてもいいのに。「おもてなし」という概念のない国ですから仕方ないですが、残念なことです。
すぐそばにある別館の、ワイン・パヴィリオンに移動しました。




入ってすぐは、ワイン博物館のようになっていて、イタリア・ワインのいろんな薀蓄が学べます。
色見本の展示。




すっごくきれい。わたしの好きな赤は、一番手前にあるタンニンたっぷり系のフルボディ系。これは、ただの色水だと思うのですが、それでも、色だけで、なんだかよだれが出ちゃうって言うのは、困ったもんですね。

お酒にちなんだ素敵なシーンが映像で流されていたり。




水辺に並んだスクリーンに映っていたのは、音楽とともに椿姫の乾杯の歌だったかな。きれいでした。

そして二階に移動すると、試飲ルーム。確か10ユーロで、どれでも3杯、試飲できるシステムです。入り口でチケットを買うと、グラスをくれて、そして、瓶から注ぐにはセルフ・サービスのシステム。これはちょっと面白かったです。もちろんちゃんと規定の量しか出てこないようになっています。
どうしようかと思ったのですが、高価なワインは軒並み品切れをおこしていたので、試飲はしませんでした。
そして、グラッパ・コーナーへ直行。




グラッパのボトルは、どれも個性的で美しい。大好きなマローロもありました。展示品の半分くらいは知っている(行ったことのある)ブランドだったかな。
グラッパの試飲は、残念ながら毎日はやっておらず。理由を尋ねたら、「だってこの暑さで、こんな強いお酒を飲ませちゃうと、あぶないから」ということでした。いや、確かにそれはそうだけど、試飲ですから、がぶがぶ飲む人はいないと思うんだけど~。
いずれにしても、グラッパの地位は、ワインに比べると、本当に低い。残念ですね。

ベルギー。




地味ですが、手前のスペースをビアガーデンにしているのが、ビア自慢のベルギーらしくてよいですね。
パヴィリオンは、中も地味目。
そして、こだわりは、やっぱり、ビール。




そして、もちろん。




チョコレート。
チョコレートを作っているカウンターがあったのでのぞいたところ、ちょうど、まさにそのときホワイト・チョコレートが完成したところで、ひとかけ、お味見をさせてくださいました。職人さん、とても感じのよい方で、「日本人?ぼくは、ついこの前、サロン・ド・ショコラ出展のため、東京に行ってきましたよ。日本はとてもよいお客さんがたくさんいます」と話しかけてきたので、お仕着せを見たら、超有名ノイハウスの方でした。お隣は、ゴディバの方でした。おお、チョコレート好きにはたまらないでしょうね。わたしは、ひとかけで十分満足。
それにしても、もう宣伝の必要もないくらいに有名なお店なのに、この感じのよさは特筆物と思いました。やはり、胡坐をかかずに、いろんな努力をしていかないとね。

こんなチョコも作っていましたよ。




奥のほうは物産販売となっていて、ダイヤモンドのアクセサリーなども展示されていました。そういえば、ベルギーは、ダイヤのカット技術でも有名だったね。チョコ以上に、わたしには関係ない物産…。

見学を終えたら、いよいよベルギー・ビールへ!




コクがあって、おいしいビアでした。




のんびりとグラスを傾けていたら、いきなり民族大移動的な、人の波が目に付きました。なになに?なんかイベントでも始まる?と、慌てて残りのビールを飲み干して、移動の人々の方に行きかけたところで、はっと気付きました。
わたしも以前来た、19時からのチケットでの入場者だったんです。それはすごい流れで、びっくりでした。わたしが来たときより、明らかに人が増えていました。

ビールといえば、会場には、イタリアの誇るビール・ブランドもいくつかあります。
日本館にも比較的近いモレッティの、カボチャ型店舗。




普段、わざわざ買わないような、アルコール度の高いタイプとか、品揃えが豊富で、その上、お値段はとても良心的。モレッティかよ、なんて、馬鹿にしてはいけません。




ポレッティもありました。こちらは試せませんでした。残念!




暑い日には、ビールのおいしさが身体にしみわたりますね。ビールをおいしく飲むためにも、やはりお天気のよい日がいいです。

あ、尾篭な話になりますが、いくら飲んでも大丈夫。
イタリアって、劇場とか公共の施設で、トイレが貧弱な場合が多いのですが、ここのトイレにはびっくりしました。
会場内に、サービス棟がたくさんあって、各棟に男女それぞれのだだっ広いトイレがあります。




日本の、かなり大きめの道の駅とか想像してもらえると似ていると思うのですが、とにかく個室の数が多くて、清潔で、紙も石鹸も完備。そういうのって日本では至極当たり前のことですが、イタリアでは、なかなか。ここについては、先進国レベルと思いました。
ただ、この建物内にある、というのは分かるけれど、なぜか必ず二階で、それも、エスカレーターなし、エレベーターは常時停止していて、アクセスするには階段しかないこと、場所がよくわからず、必ずうろうろ探さなければいけないことと、男女の別が分からず、みな、いいのかな?とおどおど使わざるを得ないということが、ちょっと。
あ、だめですね、やっぱり。でも、いつどこで入ってもがらがらだったんで、その辺あまり問題なかったです。

続きます。

おなじみのロマネスクは、こちらへどうぞ。
ロマネスクのおと

ブログ・ランキングに参加してます。よろしかったら、ポチッとお願いします。


にほんブログ村 美術ブログへ(文字をクリック)
ブログ村美術ブログ


にほんブログ村 海外生活ブログへ(文字をクリック)

最近はまっている写真サイト。ロマネスク写真を徐々にアップしています。
インスタグラム
スポンサーサイト



  1. 2015/06/30(火) 06:03:55|
  2. ミラノ徒然
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<ノリノリ、チター的楽器演奏会 | ホーム | 英国式庭園ならぬ草原>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
https://notaromanica.blog.fc2.com/tb.php/1439-2d518a0e
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)