家のすぐ側に、教会があります。まぁ、こちらでは、どの地域にも教会があって、それなりに求心力を持っていますが、その教会は、特に活動が盛んで、バザーなどの催しも定期的にやっているし、ミサにも、結構人が集まっている様子があります。老若男女、人々が集まっています。一度春先にガラクタ市のようなものがあって、行ってみたのですが、大盛況。活動的なオバサンに、日本人なの?このあたりに住んでるんだったら、いついつにこういう催しがあるから、是非また来て頂戴ね、とかナンパ(?)されたりしました。
で、この教会、新しい建物なんですが、ロマネスク様式なんです。
日本だと、ロマネスク様式は、近現代に建てられた教会とか建築物で見ることしか出来ないわけですが、新しいロマネスク建築というものを、意識してみたことがないので、どういうものか、と不思議な気がしていたんですが、毎日のように教会の前を通っていて、あ、そうか、こういうことなんだ、と気付いたわけです。
新しくても、やはり自分の好きな様式ですから、かわいらしく感じ、好ましいです。以前住んでいた家の近所にも教会がありましたが、それは全くの現代建築で、何というか、とてもダサくて、嫌いでした。勿論近現代様式の建物でも、好きなものはたくさんありますけれど、教会となると、変な様式を持ち込もうとして、なかなか品のいい荘厳な建物、というのは難しいのかもしれません。
それならいっそ、過去の模倣であっても、ロマネスク様式なんかをきっちりと使うのも、かえっていいのではないか、と思うのです。
一度、中に入ってみましたが、柱頭なんかもしっかり装飾してあって、薄暗くて、教会らしいいい雰囲気でした。この、薄暗い感じが、わたしは好きなのかも。これ以降の様式は、開口部が大きくなるし、レンガ壁や柱がむき出しということもなくなるし、教会内部が全体に明るく、色もすっきりくっきりしてきますが、それよりも、じんわりとほの暗い感じが、好きみたいですね、わたし。
別に通うつもりもないですが、どうせあるなら、こういう教会でよかった、と思っています。
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- 2009/07/18(土) 05:22:14|
- ロマネスク全般
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