雨がぱらついた程度で、最後は青空も見えてきて、レース日和となりました。
最近は、250から見ることも増えてきて、今日も、青山Hの動向も気になるところだし、しっかり見てました。
その青山、バウティスタ、バルベラ、パジーニの四つ巴バトル、すごかったです。トップはシモンチェッリとデボンがかなり先に行ってしまっていて3位争いだったのに、バトルが続くうちに、なんとトップにも追いついて。あと2周くらいあったら、もっと面白かったでしょうに、残念でした。そして青山、最後四位に落ちちゃったのも、すごく残念。それにしても、250は、実力とマシンが拮抗しているのか、最近魅せますね。やはり僅差の争いという場面がないと盛り上がりませんから、こういうレースは大歓迎。
基本的に青山を応援しているのですが、まださほど強い思い入れがないから、見ていて気持ちが楽っていうのも助かります。
で、モトGP。はじめは淡々としたレースだなぁ、このままロッシ逃げ切りで終わるのかなぁ、とこっちも淡々と見ていたのですが、淡々の中に緊張感が漂ってきて、これまた四つ巴(ロッシ、ストーナー、ペドロザ、ロレンツォ)バトル、それがロッシとロレンツォといういつものペアと、ストーナーとペドロザというペアの二つに分かれて、いやいや、終盤は面白いレース展開でした。
ストーナーはロッシとのバトルに負けて後退した途端に、なんかガッツを失った感じでしたね。一方でダニが、なんかすごいやる気を見せて、一時かなり後方に下がっていたのが、ひたひたと追いついてきて、結局ストーナーを抑えて三位。
ロッシとロレンツォとのバトルは、今日のロレンツォはスピードも出ているし、安定しているし、スタートがあまりよくなかったのに、すぐにトップ集団に追いついてきたことからも、一度抜かれたら、ちょっと難しいのでは、と思っていましたが、結局ロッシが抜かれました。うむ、どうだろうか?でもロッシのことだから、抜かれた時点で、戦略を考えているに違いなくて、最初ストーナーにぴったりと追いついていったように、ロレンツォにもぴったりとついていって、おそらく追い抜きポイントを決めているはず!この辺も、ロレンツォは熱くなっている感じですが、ロッシは、淡々なんですよね、イメージが。
そして、やはり!すぅっと、それまで追いついていけるけど、本当に抜けるのかなぁ、と思い出した頃に、すぅ。うまいですよねぇ。ただそのあと2周、ひやひやでした。ロレンツォは力技でぐいぐいと追い抜きを仕掛けようとするし、ロッシは意外とスピードが出ずに、何度も抜かれそうな危うい感じで。最後も、ほんのわずかでしたもんね。
ほとんどの人が、勿論戦略は考えているのでしょうが、結局思うようにはいかないことがほとんどで、感情にも左右されたり、力技だけで攻めていくパターンになってしまうことが多いと思うのです。ロレンツォなんかは典型ですね。ロッシが光るのは、ベースに絶対クールな部分があって、冷静に状況を判断して、戦略を失わずにレースを構築していくことではないでしょうかね。こういう人は、いないですね。彼は天才であり、同時にお勉強家の秀才でもあるんですね、多分。
勿論、年齢や経験に負うところも大きいのでしょうけど、でも力だけで終わってしまう人が多分ほとんどでしょ。セテとか?
面白かった!来週はドニントン。ダニの復活も、レースを盛り上げてくれて、また楽しみが増えました。
レース後の番組では、ロレンツォの来シーズンの話で持ちきり。なんだかね。
Author:Notaromanica
ミラノ在住で、ロマネスクが大好きで、主にイタリア、フランス、スペインを回っています。