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イタリア徒然

イタリアに暮らしながら、各地のロマネスクを訪ねた記録

現代美術からスプラッターまで?バレージョ

カンタブリア・ロマネスク、その26

バレージョBareyoにある、サンタ・マリア教会Iglesia de Santa Maria続きです。




昨日の記事の最後で紹介した水色の男は、大変唐突で不思議ですが、こうやって全体で見ると、その感じがよく伝わるのではないかと思います。彩色が、ここだけに残っていたのだとすると、それもまた非常に不思議ですよね。
男以外の柱頭彫り物もまた、どうも、あまり他に見ないタイプのものが多いのですよ。




遠目にも、頭部がやけに多いなっていうイメージが伝わると思うのですが、アップにすると、なんだろう?的な。




これなど、やばいでしょ?

後陣右手にある、祭具室への小さな扉周囲の装飾も特異です。普通は、さほど装飾満載にしない場所だと思うんだけど。




よく見ると、やたら珍しいタイプの頭部満載。




ちょっと吉田戦車入ってる感じのこちらとか、一方で、イタリア現代美術の巨匠、ミンモ・パラディーノだろう?というようなこちらとか。




ね?興奮しませんか?

これだって相当変な感じなのに、すごくまともに見えちゃったり。




というのも、蛇に耳を噛まれちゃっているというのは、割とよくあるモチーフで、だからそれなりにロマネスク範疇に入るよな、と納得できちゃうわけですが、上の方のは、一体なに?

それなりにエピソードっぽいものも、あります。




ドラゴンか蛇か、にょろにょろ系と戦っています。右手にはライオンのお尻があるので、サムソンかダビデか?

こちらは、ある種の写実ぶりがすごいです。




牛の鼻輪をぐいぐい。ここまで細かい彫りで鼻輪って、見たことない!

こっちにも、えぐい顔がいた。




本堂の方は、建物もゴシック以降だし、彫り物装飾も、ゴシック臭が感じられます。

それにしても、面白いでしょう。
で、これだけでもいい加減感動しているのに、実はこれで終りじゃなくて、むしろ、この教会の一番の売りは、もうひとつあるんです!

ちょっと脇っちょの隠れたところにある、こちらです~!




怪しい彩色が残る、洗礼盤。
そういえば、あの怪しい男の衣服と同じ色ですね。きれいな水色。

これを見せるために、ちゃんと係りの人がいて、確か1ユーロとか2ユーロを徴収されるのです。でも、その分、しっかりとした解説メモをくださいます。

スペイン語なので、斜め読みですが、この面では、左側のイチョウの葉っぱみたいのが連続しているところ(雲なのかな)が天を、右側は地上を現しているようです。




地上のさらに右側に回ると、こちらは世界を現しているとか。連続性ですよね。
その先はこちら。




永遠。これも、更なる連続性を、組紐系の果てしないモチーフで表しているようです。

水盤の下部には、ライオンが二頭。




この位置だと南方面らしいのですが、二頭そろって同じ方向を向いて、何かを加えていますね。結構シリアス顔。
で、向かって見ると。




どしゃ~!人、喰ってる~!右の方の手が、やけにリアルで、これは怖い!水盤の下にこのモチーフって、見たことないです。
モチーフとしては、よく教会入り口脇にいるライオンと同じなんでしょうが、この手が~!

というわけで、すっごく期待があったわけではなかった教会なのに、大満足の見学となりました。ここでは、同好の士とも出会い、片言のスペイン語で感動を分かち合うことが出来たのも、嬉しかったです。そのため、わたしにしてはずいぶんとゆっくりじっくりと見学したものでした。
やはり、写真だけではわからない。現地に行ってこそ、としみじみ思います。
っていうか、ここは、ゾーン的には行けそうもない、と思っていて、それでも一応調べといた程度の場所だったので、発見的な喜びもありました。

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  1. 2016/02/09(火) 05:59:35|
  2. カンタブリア・ロマネスク
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

No title

腕を食べている像は、薄緑は「青かび」では無いですよね?

色彩されていた名残りでしょうか?
色彩されて居たとしたら・・・・・

見事でしたでしょうね?
天井の全身像、色彩が良いですね。
教会内部が全部色彩で彩れて居た光景を想像すると・・・・・
信仰の強さを感じますね?
  1. 2016/02/09(火) 02:44:00 |
  2. URL |
  3. 古代遺跡めぐり<山下亭> #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

山下さん
ライオンのところは、カビというかコケというか、彩色ではなくてそういうものだったように思います。床にも付着していますもんね。
でも、オリジナルは、全体に彩色されていたと思うので、ライオン君もかなりハデハデだった可能性がありますよ。いや、ライオンは、意外と石の色だったかもなぁ。どうでしょうね。そういうの想像するのも楽しみです。
  1. 2016/02/10(水) 22:39:00 |
  2. URL |
  3. corsa #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

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