このところ、通勤車内では、スペイン語の文法書などを眺めていることが多いので、読書量が、がくん、と落ちました。狭い家の中で、積読本が増えるばかりで、ほんとに困ったことです。
「一路 上下」浅田次郎(中公文庫)
「聖書の旅」山本七平(文春文庫)
「魔少年」森村誠一(角川ホラー文庫)
「町奉行日記」山本周五郎(新潮文庫)
「古代への情熱」シュリーマン(岩波文庫)
「夜鴉おぎん-御宿かわせみ12」平岩弓枝(文春文庫)
「猿丸幻視行」井沢元彦(講談社文庫)
「ロマネスク美術革命」金沢百枝(新潮選書)
「ユリゴコロ」沼田まほかる(双葉文庫)
「ミラノの風とシニョリーナ」坂東眞砂子(中公文庫)
「黄金の島 上下」真保裕一(講談社文庫)
「グランド・マンション」折原一(光文社文庫)
「魔王」伊坂幸太郎(講談社文庫)
相変わらず、めちゃくちゃなセレクションです。自分が購入したものや人から借りたもの、貸されたものなど混じっているので、ますます統一性がなくなりますが、色々なジャンルを読むのも、なかなかいいもんだと思っています。
久しぶりに、読むのがやめられない状態になったのは、「黄金の島」。真保さんって、冒険小説の人だったんだなぁ、と。そういえば、最初に読んだのは、ホワイトアウトで、あれもミステリーよりは冒険小説だったのに、なんか自分の中では、ミステリーの人、と分類されていたので、ちょっとびっくりでした。でも結末が、ちょっと~。
金沢さんのロマネスク本は、出版されたことは知っていたし興味もあったのだけど、一時帰国中、実はすっかり忘れておりました。時間つぶしに入った東京駅近くの大きな書店でたまたま見つけて、自分の忘れっぷりにびっくりしつつ、ありがたく購入した次第。本業(?)だというのに、ミーハーってこんなもん、っていう例ですね。
内容は、すっごくまじめで、取り扱っている美術も限定的なので、ちょっと残念な感じかな。でも、こういうテーマで図版も結構豊富な書籍を、このお値段(1400円=10ユーロ強)で出せる、というのは、すごいことです。
浅田次郎は、いつも面白く読むのですが、これはちょっと書き飛ばしてないか?
一方で、山本周五郎の人情時代物は、いつ読んでも安心できる暖かさがあって、好き。完全にオヤジ。笑。
ちなみに、一応文法書や問題集を眺め続けているスペイン語ですが、全然覚えられません。そういう中で、シュリーマンの自伝を読むと、語学は才能と圧倒的な努力だ(どちらにも自分にはない)、ということを思い知らされ、やる気が萎えます。すげえよ、シュリーマン。やる気と努力で成功した人って、一般人のやる気を削ぐよね。
最近はまっている写真サイト。ロマネスク写真を徐々にアップしています。
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- 2016/04/10(日) 22:56:11|
- 読書、備忘録
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| コメント:4
懐かしい本の名前を眼に致しました。
「猿丸幻視行」大昔前に、面白く読んだ記憶が蘇りました。
井沢元彦氏の作品としては初期の作品ですよね?
乱歩賞か何かを受賞した作品で、読んだ様な気が致します。
江戸川乱歩賞は昔から大好きで読んで居ました。
東北、お隣県の岩手盛岡の作家さん、井沢さん、高橋克彦氏の作品を夢中に為って読んだ物です。
井沢元彦氏や高橋克彦氏を知ったのも、江戸川乱歩賞の受賞作品です。
- 2016/04/11(月) 01:32:00 |
- URL |
- 古代遺跡めぐり<山下亭> #79D/WHSg
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山下さん
すっかり返信が遅れて、すみません。
コメント、有難うございます。
猿丸幻視行、実は愛読漫画に出てくるタイトルで、ミラノで見つけたときは、あ、本当の本だったんだ、とびっくりして買ったのです。読んだことのない作家さんでしたが、面白い内容ですね。
最近は本屋大賞ばかりがもてはやされていやですよね。ちゃんとした賞を受けている本は、やはりちゃんとしている、と思います。
- 2016/04/17(日) 22:28:00 |
- URL |
- corsa #79D/WHSg
- [ 編集 ]
> Atsukoさん
やはり、こちらで購入する場合、自分の趣味というよりは、あるものの中から選ぶので、ジャンルも何もめちゃくちゃになりますね~。でも、そのおかげで時代小説が好きになったし、制限されることによる発見もありますよね。
- 2016/11/17(木) 23:43:00 |
- URL |
- corsa #79D/WHSg
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