ミラノ・フオリサローネ2016その2
トルトーナ通り、スーペルステュディオSuperStudio続きです。
とりあえず、一番の目的を無事クリアできて安堵。次に進みます。ここだけでも、見たいものは山積みです。
まず目に付いたのが、パンフレットで、気になっていたこちら。
AGC Asahi Glass-Amorphous
Instalation - Nosigner / Eisuke Tachikawa
Lighting - Izumi Okayasu
旭硝子のインスタレーション。かなり大きなスペース一杯に、表面が鏡になっている台を置き、その上に、天井から無数の硝子板が垂れ下がっている、というものです。
様々な色を反射して怪しく光る硝子の美しさ。特殊加工がされているのだと思うのですが、一枚だけ見ると、薄っぺらなプラスチックの板にしか見えないんですから、まったく不思議です。
この効果の美しさに加えて、台となっている鏡の、吸い込み効果がすごい。
吸い込み効果、って今思いついた言葉ですけれど、覗き込むと、そのあまりの透明性に、どこが上でどこが下なのか、当たり前の空間把握が出来なくなり、吸い込まれそうになるって感じなんです。光るもの輝くもの透明なものの効果って、半端ない!
同じ建物内でも、こうやって区切られたスペースで、インスタレーションを発表する会社もあれば、オープンスペースにごたごたと並んでいる会社展示もあります。前者は金や手間を惜しまず、この機会に、製品とともにハイクラスなイメージを売ろうとするタイプが多く、後者は、製品紹介型って感じでしょうか。本来の見本市らしい展示ですね。
後者の例では、たとえば、こういうダイソンの、多分製品の特徴を全面に出している展示とか。
日本らしい技術や感性で作られた新しい製品の提案などがありますね。
でも、せっかくのスーペルステュディオですから、やっぱり大掛かりな展示が見たいもんです。
ゴアテックス。
Gore-Tex
Meteomorphosis
ゴアテックスって、スキーウェアのイメージなんですが、確か、汗は出すけど、熱は逃がさない、みたいな繊維がメインだったような。
これは、からくりはわからないのですが、自分の身体が、スクリーンに映りこむんです。トロールのような形態に形を変えて。
これは、実はカメラを構えているオレ!
ビューン、と飛んできた彗星のような黄色のタマに、スクリーン上で触るように身体を動かすと、ちゃんとタマをぼよんぼよんと出来ました。体験型は、面白いよねぇ。
運がいいと、コンパニオンに説明を聞くことも出来るのですが、見学者の波もあって、なかなか。そもそも、業界人でもないから、あまりでしゃばるのも悪いと思ってしまうし。
場所を移動して、入ったところが、面白かった!
Barovier & Toso - Colors
Design Paola Navone
パオっていうのかな。サバンナの移動テント?遊牧民の家みたいのが、薄暗い空間に並んでいます。
外側は地味なのに、どのパオの中も、目が覚めるような空間にしつらえられているんです。
いきなり真っ赤!
それも真ん中の台に置かれた硝子の人形ランプは、ベネチアでもよくみる有名なモチーフ!硝子の会社だったんだ~!
こっちは、ピンク~!
そして、海の青!
若草色。
どの硝子も正統派ベネチアン・グラスで、すっごいの。それが、パオみたいな、こういうシャンデリアと一番似合わないような環境におかれている面白さ。
最後に入ったこのパオ、多分中央部にあって、一番凝った内装なんだけど、ここがまさにその感覚を体現してました。
民芸家具や道具と、硝子をあわせていて、まさにミスマッチという様相なんだけど、面白い!民芸品的なものも、すっごくかわいくて、どれもほしくなるようなものばかりです。
ほらほら、いかにもわたし好みのものたちが。
その上の方は、こんな感じになってたりしてね。
ここは、いつまでもいたいくらい、楽しかった!
でも、意外と見学者が少なかったんです。
スーペルステュディオ、まだ続きます。
最近はまっている写真サイト。ロマネスク写真を徐々にアップしています。
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- 2016/04/19(火) 04:28:35|
- ミラノ・フオリサローネ
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| コメント:2
まーたんさん
硝子は、本当にきれいでした。若草色も青も。そして、ミスマッチなのに全体が調和しているのが、素敵でした~!デザイナーさんってすごいですよね。
- 2016/04/20(水) 22:31:00 |
- URL |
- corsa #79D/WHSg
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