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イタリア徒然

イタリアに暮らしながら、各地のロマネスクを訪ねた記録

身近な家電の進化に驚き。Superstudio Piu'。

ミラノ・フオリサローネ2016その3

パオの向かいにあったアイシンをのぞいてみました。

Aisin - Imagine new Days
Aisin Design, Masaru Suzuki, Hideki Yosimoto, Setsu&Shinobu Ito, Hikaru Mori

伊藤さんという方たちは、多分ミラノ在住のデザイナーさんだったと思いますが、他はまったく知らない…。ごめんなさい。




展示については、チェックもしてなかったし、アイシンって、トヨタの部品とか作っている会社じゃなかったかな、と非常に漠然としたイメージしかありませんが、入って驚き。




メタルなのに、なんだかかわいい!
左方の光のタワーのようなところを、掌で押さえると、光がついて、エネルギー満杯になると、部屋の明かりが一回消えた後で、全体がパーッと明るくなるという仕掛け。
日本人コンパニオンさんがいたのですが、残念なことに、「うーん、仕組みは…、わかりません」、ということでした。
いや、別に細かくどうって言うのを知りたいわけじゃないけれど、たとえば、その上でジャンプするエネルギーで電気を溜めるシステムとかあるわけだから、そういうものがあるのかどうか、その程度を知りたかっただけなんんだけどね~。せっかく日本人コンパニオンなのにね~。あ、もしかして、イタリア語の方が堪能な人たちだったのか?

天井にあるメタルの歯車がぐるぐる回っているのは、いかにも部品会社らしいんだけど、次のスペースで、また驚き。




白を貴重とした清々しい、お洒落な空間になっていたんです。
カーテンのように垂れ下がっているリボン状のものは、カーテンの芯地みたいな素材で、そこに、ミシン刺繍がされています。




一個一個はすごくシンプル素朴で、なんてことのない初心者ミシン刺繍なんだけど、全体になると、結構おさっれ~!
しかし何でミシン刺繍?と思いますよね。こたえは、これ!




スペースの一角が、いきなり、手芸教室になっていました!
みんな興味深々で、ためし縫い真っ最中。わたしも誘われたけど、すっごくほしくなってしまいそうだったんで、あえて触りませんでした。
だって、ミシン、超かわいい!




手芸好きだから、ミシンあったら、楽しいのわかってるの~!でも、置く場所もないし、多分、そんな使わない。でもほしい!みたいな複雑な気持ち。だって、ミシンが、こんなかわいい家電になっているなんて、ほんと、知らなかったんで~。

これで、大物はお仕舞。
あとは、順路に従って、地下展示などもちょっと見つつ、出口へ。




なんか、これを世界一の家具の見本市に出して、引き合いがあるのだろうか、というような展示もたくさんあります。そういうのが、本会場じゃないフオリサローネの面白さでもあるけど。でも、基本は、みんな商売にしたくて、展示してるんだよね。不思議。

あ、触れておくべきは、日本以外のアジア・パワー。




中国、国を挙げて大々的なスペースを占めていました。
そして、今では、招待客にしか振舞われることのないアペリティフを、無差別に振舞っているので、集客半端なし!誰でも荘ですが、イタリア人は特にただ飯ただ飲み大好きですから、ワインのカウンターは、すごい人だかりでした。

でも、中国や韓国のものって、まだ民族的なテイストを引きずっているものが多いかもしれない。産業工業分野で一歩先んじた日本は、国としての一体感とか全体感はないけれど、多くの個別デザイナーが、国籍問わずにあらゆるメーカーのためにトップ・レベルで活躍していて、もはや、日本的なものを押し出すケースは少数派って状態になっているように思うんですけどね、中国の展示は、いまだにとっても中国、みたいな。

それで残念だったのが、サムソン電子の展示を見られなかったこと。




この日はちょうど招待客だけのカクテルでした。残念。
サムソン、去年は、中央駅近くの自社ビル内展示だったのですが、やはり集客がよくなかったせいか、また、例年通り、スーペルステュディオに戻ったようですね。イメージや宣伝には、場所って重要です。

かなり満足して、帰路につきます。といっても、トルトーナ地区のメインストリートを歩いていくのですから、疲れていて早く帰宅したくても、右に左に、誘惑が一杯。




普段だったらなんでもないロータリーが、南の島に変身していたり。




Tommy Hilfiger
Hilfiger Denim - An Island State of Mind

なんでもないお店のウィンドウがアートしてたり。




すごい人混みに、いい加減うんざりしていても、ポルタ・ジェノバの目と鼻の先にある、この素敵な”古いミラノ風”建物には、つい足を踏み入れたくなってしまいます。




アクセサリーなど、個人作品の展示がちまちまある中で、思わず目を引かれたのが、飛び出すカードでした。




ちょっと前に、雑誌の記事で初歩的な飛び出すカードの作り方をみてから、自分でもやってみたいな、と思って、試しに作ったりしていたので、食いつきました。作家の方も、ちょうど暇だったのか、声をかけてくれたので、お話を始めたところ、背後から、「わたしも、自分でトライしているところなの!」と割り込みが…。
意外といるもんなんですね、何でも、とりあえず自分でやってみる派。まぁ、こういうイベントに来る人だから、そういう人の比率が高いとは思いますが。

それにしてもむっとしたのは、自分でやっている女性はともかく、結果的に話の主導権をとったのが、その連れの男。イタリア人って、男の方がおしゃべりだったりするし、カップルだと、大体男が主導権をとるんですよね。それにしても、せっかく楽しくおしゃべりしていたのに!作品も、一枚くらい買おうと思っていたのに!興味もないくせに、おしゃべりの主導権だけをとりたい男にむかついて、フェードアウトする羽目になりました。ああもう!こういうイタリア人、大嫌い!

時間とともに、続々と人が押し寄せます。うろうろしているだけでも、見るものがたくさんあって楽しいけれど、本当に楽しいけれど、長丁場なので、後ろ髪を引かれながら、線路を渡る歩道橋へ。




なんだろ。色とりどりのズボンが掲げられていました。変なの。誰かの作品なんでしょうけどね。

ということで、駆け足のトルトーナ・フオリサローネ見学、終了です。
次回は、まったく別の場所に出没です。




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  1. 2016/04/21(木) 06:29:38|
  2. ミラノ・フオリサローネ
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4
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コメント

No title

ミシン素敵~私も欲しくなります、そうそう、ブラザーの展示会でフリーモーション機能で刺繍しました。
欲しくなりますよね。

コンパニオン、可愛いだけじゃなくて説明できる人選んで欲しいですね。内藤ルネの作品展って女の子がメチャメチャ可愛い子ばっかりだけど聞いても何も分からないの。あれ、勿体無い。
イタリア男、可愛げはあるんだけど出しゃばり男の比率も高めですね(≧∇≦)。
  1. 2016/04/20(水) 22:38:00 |
  2. URL |
  3. まーたん #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

ミシン可愛いですね

飛び出すカードは私も作った事あります
キッドを使った観覧車でしたが、こういう個性的なのを作りたいです
2010年頃、シャンゼリゼで飛び出すカードをたくさん買いました、その次の年あたりから日本の美術館で同じ物を売っていました。
今も増えていますが記事のように個性的なのはありません



記事楽しみました、ありがとうございます
  1. 2016/04/20(水) 22:55:00 |
  2. URL |
  3. poetryfish9 #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

> まーたんさんなら、当然ミシンは詳しいですよねぇ。
いやはや、かわいさにびっくりしました。
イタリア人って、ボタン付けすら出来ない人がほとんどなんで、ミシン、いじれていたのかな。疑問です。
コンパニオンは、がっかりしちゃう人が多かったかも、全体に。割のいいバイトだと思うんですけどね、その分、ちゃんと勉強してほしいもんだな~。
かわいいだけではね、おばさんは、満足できないの。かわいい方がいいとは言ってもね。
  1. 2016/04/21(木) 22:07:00 |
  2. URL |
  3. corsa #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

> poetryfish9さん
飛び出すカード楽しいですよね。是非、今年のクリスマスまでに、と思っているんですよ~、気長に。
この人は、レーザーで切り出しているという本格派でした。あんまり本格派は、参考になりませんね。笑。
  1. 2016/04/21(木) 22:08:00 |
  2. URL |
  3. corsa #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

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