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イタリア徒然

イタリアに暮らしながら、各地のロマネスクを訪ねた記録

やばくない大人のおもちゃ、「森の木琴」にうっとり。Triennale。

ミラノ・フオリサローネ2016その4

次にご紹介するのは、トリエンナーレ美術館での展示です。




最近は、フオリサローネのときしか立ち寄らない場所も多く、ちょっと不便なこの美術館も、そういった場所のひとつ。去年も、一帯はずいぶん工事中でしたが、今年もまだ完了はしていないものの、ずいぶんきれいに整備されていました。
チケット売り場が、外に出来ていたのでびっくり。ちょっとわかりにくい。




美術館に入って、チケット売り場がわからずにうろうろしている人多数。変なシステム。
勿論、わたしの目的は、無料で見られるフオリサローネ関連展示のみですから、チケットは関係なし!

入場するとすぐ、こんなハデハデなシャンデリア。




これは、いつもあるものだと思うんですが、これまでもあったですかね?
会社帰りの時間ですから、到着は18時半頃。見学者、かなりの数です。

ここでも、アジア・パワー、すごかったです。
アジアをフューチャーした区画、全体に地味ですが、楽しかったです。
なんといっても、一番気に入ったのが、これ、アラマッ!

Singapore e Asia
Alamak ! Made in Asia
Yoichi Nakamuta & Tim Power - Alamak! Project




木素材で作った、木工系のデザイン家具やインテリアが並んでいるだけという地味な展示なのですが、どれもとってもかわいいんです。




インドネシアの人の作品。とってもアジアって感じですよね。藺草か何かで出来ている畳テイスト、ひとつほしい木馬です。

そして、ここの展示が気に入った最大の理由は、こちら。




何に見えますか。ただの白木のオブジェと思うでしょう?
実は、木琴なんです!
一番下に、小さな木のボールがあるのがわかるでしょうか。これを、このオブジェの一番高い場所に設置して、やさしく押し出すと、ボールは一人で、白木の階段を転がり降りていきながら、音楽を奏でるんです~!

KO-TONE Spiral Xylophone




ほら、ボールが走り降りていきます。
こういうとき、動画を撮る習慣がないもので、情けないですよねぇ。気が付かなかった。是非、森の木琴で検索して、ユーチューブなどにアップされている動画を楽しんでください。

とにかく楽しくて、何度でもやりたくなります。大人のおもちゃです、これは。それも壮大な企画と研究と時間の賜物。

近くに類似作品の実験ビデオが流されていました。




ぼけた写真ですみません。
今回展示されていたのは、スパイラル・バージョンですが、どうやらオリジナルは、まっすぐな巨大木琴らしいです。森の中で、ずっと長い距離、高低差をつけて並べられた白木の階段を、やはりボールがゆったりと走り下りながら、音楽を奏でていました。素敵~!
これは、あまりに気に入ってしまったので、帰宅してからすぐ検索したところ、「森の木琴」というタイトルで、日本の作品だということがわかりました。
森の木琴。言葉通りの作品なんです。鳥のさえずりや川のせせらぎの中で、完全自然素材の楽器が、クラシック音楽の旋律を奏でるの。森で聞いてみたいものです。
ほしい!小さいバージョンがあったら、買う!

相当長い時間、張り付いて、人がボールを転がすのも、何度も見てしまいました。

そのお隣には、富山県の部屋がありました。
富山県って、鳴り物が有名なんですかね?




金属で出来た風鈴がたくさん吊り下げられていて、その下には、こんな大きなお鈴。




お座布団の立派さにも目を奪われますね。
そのうしろで流されていたビデオは、もしかすると、以前、日本映画際で見た短編だったような。富山県って、すごくプロモーションがんばっている県なんですね?
確か、その短編映画では、鋳物のことをやっていたような。違うか?

文具とか散っちゃいオブジェも多数展示されていたけど、どれも日本のかわいいテイスト満載で、琴線に触れます。こういう趣味や傾向は、いつまでたっても日本的だな~、オレ。




こちらの、ちょっと中国風の鐘もすごかった。勿論勝手に鳴らしていいんです。でも、みんな意外と遠慮して、触らない。こういうとき、コンパニオンさんが、もっと積極的に誘導すればいいのになって思うんですけどね~。




おお~!富山~!




まるで、旅行の見本市みたいですね。

お隣は、韓国スペース。




おそらく伝統工芸起源の作品ですよね。あみあみの繊細さが半端ないです。それだけで美しさを醸し出してます。
チマチョゴリ用の反物と思います。とっても韓国っぽいですよね。




こういう、伝統的な品物と並んで、ひたすらロープを編みこんで作った椅子、というか、オブジェがあったり。




なんだろう、韓国。はたまた、再び伝統工芸的な大鉢があったり。




でもこれ、伝統工芸かというと、意外にも現代工業製品みたいなんですよね。小さい同型のブロックを積み上げて作っているようなんです。




Design After Designというのが、このスペースの全体テーマのようですが、わかるような分からないような。まぁ、大型のインスタレーション系よりは、インテリアの見本市なんだって言うことを思い出させる場所ではありますね。

続きます。

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  1. 2016/04/22(金) 05:59:11|
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