サルデーニャ、ミニミニ修行旅、その20
サボリ癖って、あるんですね~。どうも最近、その傾向強くて、一旦とまってしまうと、再開が大変です。それにしても、まさか途中で中断していたとは、と驚きましたが、例によって、何事もなかったかのように、ドリアノーヴァDolianova、サン・パンタレオ教会Chiesa di San Pantaleo続きです。
前回は、内部を紹介したと思いますが、今回は、外観探索。面白いですよ、ここの装飾は、本当に。 一番楽しいのは、なんといっても、現在入り口のある北側の彫り物だと思います。
サルデーニャでは、スペインで多く見られる軒持ち送り的な部分の装飾も特筆すべきものがありますが、このドリアノーヴァでは、まさに、そこ。一瞬、スペインにいるんだっけ?と錯覚をおかしそうになります。軒持ち送りとは、また違うんですけどね。
なんですかね、これ?フォルム的には、まるで、イスラムかノルマンを髣髴とさせる馬蹄的な。そこに、超浅浮き彫りで、ロンドバルド的なモチーフ。
ね?びっくりですよねぇ、この素朴さと、なんだろう感。
その上、全然関係ない場所に、いきなり他の浮き彫りがはめ込まれているし。 そういう意味では、扉周りなんて、本当にびっくりです。
ぱっと見、かなり地味ですよね。ところが、この扉周りの浮き彫り系、信じられないくらい面白いんです。 まず、右側の付け柱の浮き彫り。
この素朴さ~!なんなんだろう! 最近、消しゴムはんこにはまっているんですが、わたしのつたない消しゴムはんこでも、もうちょっと、努力するぜ~、というようなモチーフではないですか、これって。 そして、扉の側柱柱頭位置にある、一連の顔モチーフ。
これはね、結構細かいんです。石も硬そうで、彫るのも大変そうだから、技術力高い人が彫ってると思うんです、上の消しゴムはんこにも負けるような浮き彫りに比べればね。でも、なんか、意味が、分かるような、わかんないような。そして、実際技術力的にどうなのよ、といえば、どうなんでしょうねぇ。
でも、何はともあれ、独特の雰囲気があります。上部には、イラスト化している文字も盛り込まれています。多分、文字…。
扉左側にはめ込まれた、やっぱり意味の不明な怪しい浮き彫り。
怪しくても何でも、わたしにはかなり魅力的です。
鐘楼も、同じように帯装飾が施され、そこには、同じように怪しい感じに浮き彫り装飾が施されています。
磨耗も激しかったりしますが、基本、わたしの愛するヘタウマ!
後陣も、いかにも再建風な高い部分はともかく、装飾的には、同じ~!
見れば見るほど、愛らしかったり、楽しかったりするフィギュアが浮かび上がってきて、離れがたい教会です。
一見、かなりまじめな顔したファサードにも、よく見れば、色々。
やめられない。
ファサードに行っては、また北側に戻ったりして、丹念に眺めていると、いきなり日本語で話しかけられました。 カリアリ中心に活動しているツアコンを生業にしているイタリア人女性の方で、日本人ツアーのガイド兼通訳もこなしているので、片言の日本語を知っているということでした。その日は、知人を先導して、この地域を観光ツアーしているところで、声をかけてくださいました。 観光の日本人には多く接しているものの、一人でうろうろしている日本人を見ることがそうそうあるわけでもなく、びっくりされたようです。わたしが、移動用にまとめているノートを見せたところ、その書き込みぎっしりぶりに、驚愕されました。ちまちまきっちり的な日本人へのありがちなイメージを、強化しちゃったかも。
立ち話の際、あそこは行った?と、時間的にもう無理だな、とほぼあきらめていた場所に言及されました。時間もないので無理かと思うと行った所、今からなら、まだ日があるから大丈夫、でも、早く移動しないとまずい、それに、あそこは絶対に行く価値があるから、ロマネスクめぐりをしているあなたなら、行くべき!と思いっきり背中を押されました。
名残惜しいドリアノーヴァでしたが、そんなインプットをされてしまえば、ロマネスク病が黙ってはいません。後ろ髪なんて一気に断ち切られ、足早に車に向かう自分がおりましたとさ。 結果的には、この方に大感謝することになりました。
最近はまっている写真サイト。ロマネスク写真を徐々にアップしています。
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2016/05/12(木) 06:02:23 |
サルデーニャ・ロマネスク
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ご縁ですね~(≧∇≦)!
この彫刻、corsaさんを呼んだのかなあ(≧∇≦)。
可愛らしいものばかりで、磨耗が惜しい!
こういう場所はご飯も美味しかったりするんですよね。お値段リーズナブルで。
次が楽しみです。
2016/05/11(水) 22:12:00 |
URL |
まーたん #79D/WHSg
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まーたんさん
ここは、本当に呼ばれた気がしました。あまりに好みのものが多くて、興奮しましたよ!
そういえば、この日は、結局お昼もいただかず、ほとんどのまず喰わずで走り回っていました。
でも、その分、夜は贅沢しました。
ご飯記事は、別途アップしますね。サルデーニャは、本当にご飯がおいしいところですから、楽しかったですよ。
2016/05/12(木) 22:09:00 |
URL |
corsa #79D/WHSg
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山下さん
考えたら、ここは、サルデーニャ州都であるカリアリにも近いので、再訪するとしたら、カリアリにインすれば、結構簡単にいけてしまう、ということに、あとから気付きました!
でも、現地では、ついつい突っ走ってしまいますね~。
2016/05/12(木) 22:10:00 |
URL |
corsa #79D/WHSg
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