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イタリア徒然

イタリアに暮らしながら、各地のロマネスクを訪ねた記録

サルデーニャごはん!平均すると、ちょっとしょぼめか?

サルデーニャ、ミニミニ修行旅、番外編。

毎度おなじみ、番外のごはん編です。

待望のサルデーニャ料理だというのに、このミニミニ修行では、ミニ、つまり超短期だけに、ごはんのチャンスがとっても少なかったんです。
到着が夜で、その夜も含めた3泊3日というスケジュール。
ちゃんとした食事のチャンスは、2日目の昼と夜、3日目の昼と夜、4日目の昼のみ。その少ないチャンスの中で、3日目のランチは抜かざるを得なかったわけですから、涙…。

最初のランチは、ポルト・トッレスの、素晴らしいカテドラル至近のレストランでいただき、それは、ポルト・トッレスの項で記事にしました。とても美味な海の幸のパスタ。

2泊目および3泊目は、オリスターノという島の西側の町に宿泊しましたので、夕食は、両日とも、その町のレストランでいただきました。

長い修行を終えた後、まずは、バールでアペリティフです。




サルデーニャのビール、イクヌーザIchnusaで、乾杯!

このビール、以前はサルデーニャでしか飲めませんでしたが、最近はすっかり全国区。経営者が変わったとか、息子が引き継いだとか、そういうことが裏にあるのではないでしょうかねぇ。だって、地ビールレベルだったのが、いきなり全国展開の大手スーパーすべてにおいてあるという状態なんですから、びっくりです。
ちなみに、ビール好きの友人に言わせると、「軽くて飲みやすいので、あまりアルコールに強くないけれど、水代わりに量を飲みたい向きにはピッタリ」、というタイプらしいです。強くないのに、がぶがぶ飲みたい、というのはなんじゃ?って感じですが。

ちなみに、何度も言いますが、このとき12月で、ストーブなど設置されてもいませんが、オープンエアのテーブルは満員です。12月にオープンエアでビールを飲む、なんてことは、ミラノではありえないんですが、ここでは当たり前です。

その後、うろうろして、裏道にあったレストランに入りました。
記録してなくて、名前がわからないのですが、調べていると、位置的には、Da Salvatoreという店ではないかと思われます。
お通し代わりに、サルデーニャのパンと、オリスターノの白ワインヴェルナッチャをサービスしてくれました。




ヴェルナッチャは、トスカーナはサン・ジミニャーノが有名ですが、サルデーニャでも、作っているのですね。
しかしこれは、サン・ジミニャーノの白とは似ても似つかない、限りなく自家製的な、濃くて野性味の強いワインでした。個人的には結構好み。

前菜盛り合わせを頼んだら、まるで中華のように、一皿ずつ別盛で、たくさん出てきたのでびっくり。




タコとジャガイモのサラダ、白身魚の蒸したもの、魚の南蛮漬け見たようなもの、ムール貝のトマト煮…。
そして、サルデーニャ名物のボッタルガ(からすみ)と生のアーティチョーク。




これだけで、かなりおなかがいっぱいになってしまったので、メインは、本来肉や魚の付け合わせである温野菜を頼んでおしまいにしましたが、その温野菜が、盛りだけはやたらよかったけど、苦くて今一つでした。
自分の選択にも問題がありましたが、ちょっと満足感に欠ける夕食でした…。

翌晩は、別の店へ。こちらは、トリップ・アドバイザーで、相当評判が良い店だったと思います。




Cocco e Dessi
Via Tirso 31, Oristano

外観は、なんだかカジュアルなトラットリアというイメージなのに、内部は、相当クラシックな装いに、ちょいとモダン・テイスト。どういう客層向けなのか、わかりにくかったですが、地元の人中心に、かなり人気のある店のようでした。




この日はランチを抜いていたので、空腹感がひどく、注文を取りに来た人に、とにかく早くできる前菜をお願いします、と勢い込んでお願いして、笑われました。
地元の白(ヴェルメンティーノ)が来るか来ないうちに、すでにパンをパクパク始めました。

そして、前菜。




スズキのカルパッチョ。盛りもよく、味付けもよかったです。
しかし、盛りが良すぎて、途中で飽きてしまいました。でも、空腹なので、もちろん完食!

そして、メインは、フリット・ミスト。




お魚がおいしい土地では、必ずいただきたくなる逸品がフリット・ミストです。立派な魚介類がからりとあげられていて、そして、盛りが、やたら上品!この店、やはりちょっと上品なお店だったんだ、とここでわかりました!

最後は、サルデーニャのぐらっぱでしめました。お値段は、お魚と思えば高くはないけれど、決して安くはなく、やはり、それなりの店だったようです。

最後の日のランチは、これも危うく取りっぱぐれるところでした。というのも、田舎町って、レストランすらなかったりするんですよねぇ。
ランチの取れる時間ぎりぎり、となったのが、オッターナの町。
地元の人に尋ねると、街はずれに一軒あるよ、ということだったので、迷わず向かいました。

住宅地に埋もれたようなレストラン発見。
飛び込むと、時間も遅いので、ほかには一テーブルにお客さんがいるだけで、もう見るからに地元の御用達レストラン。というより、食堂、の方がピッタリ来ます。
メニューも、食堂状態。
時間も限られているから、パスタだけでいいや、と選んだのが、ボッタルガのスパゲッティ。




いや~、食堂というより、これは限りなくおうちパスタでした!
普通に売ってるバリッラレベルの乾麺をアーリオ・オーリオ(ニンニクとオリーブ・オイルAglio Olio)であえて、粉状になっているボッタルガをふり掛けてあるだけで、これは、家でもたまに食べるパスタそのもの。
なんか、ここはどこ、みたいな感覚になりました。
こういう時、日本の超スピーディ安価なランチが恋しくなります。
このおうちパスタに、水とカフェで11ユーロですからね。

というわけで、サルデーニャごはん!と楽しみにしていた割には、しょぼい結果となりました。次回に期待したいと思います。

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  1. 2016/06/02(木) 22:33:57|
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  3. | トラックバック:0
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コメント

No title

ボッタルガは日本で言うふりかけご飯みたいなもんでしょうか?(≧∇≦)

日本在住の外国人に言われたのですが外食でも買い物でも日本が一番コストパフォーマンスが良いそうですよ。ただ、量がすくないかなあ?

フリットミスト、おいしそう…
沢庵食べながら朝ごはん食べてます(≧∇≦)!
  1. 2016/06/02(木) 21:57:00 |
  2. URL |
  3. まーたん #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

旅の楽しみは食べる事の楽しみもありますね?

異国の料理は楽しみですね。
  1. 2016/06/02(木) 22:14:00 |
  2. URL |
  3. 古代遺跡めぐり<山下亭> #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

> まーたんさん
ボッタルガは、からすみなの。からすみって、たらこみたいになっているタイプや、粉になっているタイプがあるんですが、いずれも、サルデーニャ名産なんです。日本にも輸入されているのかも。

沢庵で白ごはん、最強…。よだれ…。
  1. 2016/06/05(日) 21:28:00 |
  2. URL |
  3. corsa #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

山下さん
普段の生活では、めったに外食をしないもので、旅の外食は結構楽しみなんですよ。一人のときは、気兼ねもないので、時として、結構散財もしちゃいます。
でも、いまひとつなときは、ちょっと寂しい…。特に、車で移動中のランチでは、アルコールもいただけないので~。
  1. 2016/06/05(日) 21:29:00 |
  2. URL |
  3. corsa #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

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