ロレンツォ、やっちまいましたね、また。
やはり彼はまだまだ。勢いだけで、戦略も攻略もないって言うか、それじゃやっぱりロッシには勝てないでしょ。
スタートのうまいダニが、PPのロッシをかわしてトップに立ったものの、ぴったりと後ろにつけていたロッシは、すぐに追い抜き、ロッシ、ダニ、ロレンツォ、という、ありがちなパターン。さほど時間をおかずに、ロレンツォがダニを捕まえて、もう何度目になるか分からないヤマハ同士のバトルとなりました。
ロレンツォは、ロッシにぴったりとくっつきながらも、なかなか抜けず。彼なりに、どうやって抜けばうまく行くかを考えてはいたのでしょうが、ねぇ。速さは圧倒的にロレンツォにあり、抜かれたら、ロッシはちょっと厳しいのかな、という感じもありました。実際ロッシも、何とか抜かれないよう持ちこたえていたけど、ヒョイッとやられましたね。でも、やっぱりそのあと、考えてないんだよな~、明らかに。まだ5周くらいあったし、ロッシは冷静そのもの。抜かれることも想定しながら、走っていたでしょうし。またバトルになるなら面白いと思っていたけど、あそこで、転ぶか~?!
転ぶなら、マシンを壊さないように転べ~!
ストーナーもいなくなって、チャンピオン・シップを争うのは事実上ヤマハの二人。ここでポイント・ゼロは、まずいです。
レース後のインタビューでも、なんか、転倒のこと触れず、悔しさもあまり出さず、なんかロレンツォは、すでに来年のことばかり考えているような印象もあります。精神的な強さから、成長を期待していたけど、こうなると、それなりに安定しているダニに比べて、一段落ちるか?
なんか、ピリッとしないですね。最後にカリオがメランドリに突っ込んだのもいやな感じでした。メランドリは冷静でいいやつだな~、なんて思うと同時に、Ducatiのリヴィオ・スッポのコメントは、ちょっとなぁ。レースでは接触はつき物とは言え、なんか、メランドリが無理して追い抜きしたのが悪いみたいな感じで。ええ~?あれ、どう見てもカリオが突っ込んだんじゃないんですか~?
Ducatiは、チームとして、なんかうまく回ってない気がします。
レース後は、夏休み明けでもあり、ストーナーの話題が結構出たけど、奥歯に物の挟まった感じで。なんか大変だな~。
一方で250は、楽しいレースでした。青山Hが4位に終わったのは残念だったけど、上位グループのバトルは楽しく。Pasiniって結構いいですね。わたし的にはSimoncelliより、全然好きだなぁ。
Author:Notaromanica
ミラノ在住で、ロマネスクが大好きで、主にイタリア、フランス、スペインを回っています。