もう一度、奇跡の広場のDuomoに戻ります。
改めてみると、やはり派手派手ですごい。でも、細部の装飾など結構面白いので、周囲をぐるりと回ってみました。
で、多分今まで見たことのなかった扉のレリーフが、目に付きました。
こういうものって、これまでは見過ごしていました。ロマネスクにはまって、あちこちでいろいろな美術を見ることで、見えるようになったものがたくさんあります。これは、有名なヴェローナのサン・ゼノの正面扉のレリーフと、タイプが似ていますよね?ヴェローナの方は、一度たくさん撮った写真を、間違えて削除してしまったし、サン・ゼノで買ったパンフレットも、今のところどこにあるのか不明なので(いまだに引越しのあと、完全に片付いてなくて、特に紙類は、本棚を買うまでは、もうわやわやなもので)、比べようもないのですが、他では見たことのないレリーフ。かわいいですよ。
新約聖書の内容で、ボナンノ・ピサーノの12世紀の作品らしいです。なるほど、やはりロマネスクの香りです。翼廊の後陣側の扉です。
ごちゃごちゃしていますが、だからこそ、装飾の面白さもある感じです。時代もかなりごちゃごちゃしちゃってますしね。
これは多分ファサードの一部。もうゴシックが入ってきちゃっているんですが、モザイクがかわいいんです。そういえば、内部も、コジマ風モザイクとか、モザイクはかなりたくさんあるのですが、今回、入らなかったのは、ちょいと残念でしたね(入場券を買うのが面倒だったので、入らなかった)。
外壁を見上げながら周囲を回ったら、リサイクル石材が一杯あったのが意外でした。
字はうまいし、船のレリーフもすっきり均整が取れていて、これはローマ時代の建築から取ってきた石でしょうか。中世じゃないですよね、どうみても。なんか時代が明らかに逆行しているというか、面白いですよねぇ。ローマ時代の、刻み文字って、ペン習字のお手本みたいですもんねぇ。
ピサ、見れば見るほど、いろいろと探求したくなる素材が一杯です。もっとお勉強をして、早くサイトにまとめたいですね~。
次は、ルッカ様式に行きましょう。
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- 2009/08/26(水) 07:36:45|
- トスカーナ・ロマネスク
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