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イタリア徒然

イタリアに暮らしながら、各地のロマネスクを訪ねた記録

いわゆるウサギ小屋から、ごみの山。いつか見た東京の風景的な?

2016ベネチア建築ビエンナーレ、その6

アルセナーレ、続きです。




昨日は、こんな美しいアーチ構造の紹介まででした。さらに進みます。
次のスペースは、かなりの暗闇になっていて、素敵なスポットライトが。




L'OPERA DI TRANSSOLAR E IL SUO CONTRIBUTO ALLA SOSTENIBILITA'
L'ingegneria d'avanguardia al servizio di buon senzo

なんか、すごく訳しにくい。Sostenibilita'にぴったりする日本語って、多分ない。Transsolarだって、 新語。英語に直訳すれば、The opera of transsolar and its contribution to Sustainability、Transsolarと、その持続可能性への寄与、みたいな?

技術が、経済的側面は置いといて、場所にかかわらず、いかなる環境も手なずけることができて、どんなプロジェクトも実現可能にする、という前提で、Transsolarのことを語るということらしいけど、Transsolarって、そもそも何?あるものと言葉から考えるに、太陽光をエネルギーに変える技術みたいなことかしらん。




なんだか技術のことはよくわからないわけですが、とっても美しくて印象的だったので、好きなスペースでした。
光の中の模様まで、とってもきれいだったんです。




これも、すっごいきれいだった~。




いつか、アートのビエンナーレのときに見た、キーファーの大型作品を髣髴としちゃったな。建築展は、技術や実現可能な考えに裏打ちされたものが並べられているはずなのに、時々そうやってアート作品と交わりかねないものが作り出されるっていうのが、やっぱり面白い、と思うポイント。

また、ジオラマ的モデル~!それもベネチア。




プンタ・デッラ・ドガーナPunta della Dogana。




昔の税関倉庫の建物を、安藤忠雄さんが、現代美術館に再生したとこです。サン・マルコ広場と運河を隔てた対岸にあり、渡しゴンドラで、アクセスができますよ~。
この、プンタ・デッラ・ドガーナのあたりは、観光客も比較的少なくて、好きな地域です。ちょっと戻ると、グッゲンハイム美術館があるところでしたね。

思い出したように、建築材が並べられていて。







竹って、改めて見直されているとか?やけにあちこちで目にしました。

そういう空間で、いきなり、くつろいでビデオ鑑賞できるスペースなんかもあります。




こういうのを全部、じっくり見ようと思ったら、このアルセナーレだけで一日必要かも。でも、そういう風に楽しむのも、悪くないなぁ。クッションに寝そべって、展覧会鑑賞も、とっても自由。こういうのが、大型の展覧会の楽しさかもね。どんな見方もオウケイっていう自由さ。

イギリス館にあったような、コンパクト居住空間がいくつか。




人口過密都市への提案なのかな。考える方向性の一つとして、具体化している感じ。でも、日本人にとっては、かなり身近なコンセプトなので、妙な親しみ感じるっていうか。

このあたりは、エコをコンセプトにしたものが並んでいたんだったか。




ペットボトルをどうにかするっていうのは、一時流行ったコンセプトですよね。これで、アート的な作品を作るっていう展示、数年前、旅先のヴェンティミリアかどっかの町でやってました。
あ、この辺、インド・ゾーンだった。




IL PROGETTO DI TESI DELL'ARCHITETTO POLACCO HUGON KOWALSKI A MUMBAI
Parliamo di immondizia

ごみについて語ろう、というテーマ。だから、ごみがどさっと積まれた一角となっていたんですね。ちょっと前に、ハンガー・ビコッカで見た、紙もの廃棄物を固めて押しつぶしたものを素材にした家状のスペースを思い出しました。同じ人の作品かも。作品とか、ではないか、これは。




山ほどのケーブル廃棄物の上から、お隣の、妙にかわいらしい展示が見えます。すごい落差。
こっちは段ボールの山。




こういう廃棄物から何かできんもんか、と考えるのは、やはり当然の発想ですわね。でも、なかなかうまくできてないような。できてるんですかね。

もう少し、続きます。

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  1. 2016/10/13(木) 06:37:49|
  2. ヴェネチア・ビエンナーレ
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

No title

メッセージ性は感じます。アメリカの大豪邸で清潔な環境が維持されているようでその維持にはゴミが何処かに押し付けられているわけで、感じるものはあります。食器を洗うとき、洗濯をする時、トイレなどの汚水は何処かに流れて処理されていますがその部分は地下や埋立地、酷いとダイレクトに川に流されていますから。ちょっと死んでから神様に叱られそうな生活を普通に送る後ろめたさみたいなものを感じますね。ゴミや残飯、見直さないとと思いました。
  1. 2016/10/13(木) 00:02:00 |
  2. URL |
  3. まーたん #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

まーたん
ごみ問題は、あらゆる分野で、出てきますね。でも、イタリアなど、分別ごみもまだ限定的だし、普通の人々の意識はすごく低いです。ごみの捨て方見ててもわかる。大体、ミラノはほとんどアパート住まいで、ごみの処理は、外部の人を頼むから、自分たちはいい加減に捨てるだけ。ビンごみに異物が混じっていたことで、しょっちゅう罰金です。その辺は、とってもシビア。どうやって判断しているのか、不明なんですけども。
  1. 2016/10/15(土) 15:41:00 |
  2. URL |
  3. corsa #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

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