モンテピサーノ・ロマネスクその10
サンタ・マリア・デル・ジュウディチェSanta Maria del Giudice、続きです。
古い教会にすっかり満足して、次に目指すは、もう一つの教会です。こちらも、事前に住所はわかっていて、どうやら町の方にある様子。
しかし、ここは迷いました。
びっくりするくらい小さい町で、迷う余地もほとんどないようなところなのに、やはり迷うのが、真正の方向音痴ならでは、ですよねぇ。
それにしても、町の人たちもひどい。3人くらいに聞いたけど、誰もきっちりと教えてくれる人がいなかったんです。まぁ、教会の正式名称を知らない、というのはありがちなことではありますが、それにしても、町にある教会は二つしかなくて、郊外の方ではなくて、もう一つの方と言って、わからないなんてことがあるのだろうか。たまたまはずれの人たちだったんでしょうけれども。
一番ひどいのは、でも自分自身ですね。
ここ、この後陣側を、少なくとも3回、通り過ぎて、3回見たのに、塔の姿に引きずられて、「絶対にあれではない」と決めつけてしまったんです。もちろん、これだったわけです。よーく見れば、後陣部分、ちょっとそれらしいスタイルも見えますよね。
やっと、これかと納得して、脇をたどると。
かなり再建状態ではありますが、構造上は、確かに目的のものだろう!ちょっとのぞけば、すぐにわかったのに。
で、ファサード。
サンタ・マリア・アッスンタ教会Pieve di Santa Maria Assunta(新しい教会Pieva Nuova)。
確かに、ここはわかりにくいっていうか、後陣側はあんなだし、ファサード側は、住宅建物にびっしりと取り囲まれていて、視界が閉ざされているんですよね。
スタイルは、古い教会とほぼ同じ。ただ、全体にこちらの方が、手が入っているのは、やはり町中の教会だからなのだと思います。
実は、起源は、こちらの教会の方が、古いらしいんですよ。
アーキトレーブも、トップにあるピサっぽいバラ窓も、古い教会と同じですが、こうやって見ると、古い教会の味わい、しみじみ感じられます。
内部も、継続した現役性の高い町の教会だけに、いかにも教会、っていう細かいもろもろが並んでいます。
スタイルは、内部もまったく同じ。シンプルが基本です。
古い碑文。1325ですかねぇ、読めるとしても数字だけ。
古い教会でも、イースターのミサの準備をしていて、それで開いていたのだと思いますが、こちらでも、聖体の行列を待つ、ご聖体が、置かれていました。
こういう小さい町だと、地元の人だけで、そういうイベントも行われるのでしょうけれど、さて、行列にも、どれだけの人が参加するのかしら。イースターは、旅行に出る人も多いし、若い人なんかもいなそうな町だし。でも、それはそれで、厳かな式となるのかもね。
というわけで、一日の締めとしては地味な教会だったけれど、とにかく無事に見つかってなにより。
最近はまっている写真サイト。ロマネスク写真を徐々にアップしています。
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- 2016/12/18(日) 01:43:26|
- トスカーナ・ロマネスク
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| コメント:2
> Atsukoさん
また、いい加減なこと、書き飛ばしちゃいましたね。そうか、聖体行列は、お宝を御開帳するのか。そういえば、聖人の血液とか、とんでもないものを掲げて歩いていますよねぇ。
キリスト様の像を、そう読んじゃいました。ご明察です。これは、おそらく夜の行列のために、準備で置かれていたものだと思います。
イースターのときは、イタリアでは、マリア様やキリストの像を掲げて、行列するのが習いです。レリックを掲げる行列もあると思います、先の、固まらない血液とか(ナポリのサン・ジェンナーロだったと思います)。
- 2016/12/19(月) 22:48:00 |
- URL |
- corsa #79D/WHSg
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