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イタリア徒然

イタリアに暮らしながら、各地のロマネスクを訪ねた記録

後ろ姿にも注意!(サンタ・マリア・デル・ジュウディチェ2)

モンテピサーノ・ロマネスクその10

サンタ・マリア・デル・ジュウディチェSanta Maria del Giudice、続きです。
古い教会にすっかり満足して、次に目指すは、もう一つの教会です。こちらも、事前に住所はわかっていて、どうやら町の方にある様子。

しかし、ここは迷いました。
びっくりするくらい小さい町で、迷う余地もほとんどないようなところなのに、やはり迷うのが、真正の方向音痴ならでは、ですよねぇ。

それにしても、町の人たちもひどい。3人くらいに聞いたけど、誰もきっちりと教えてくれる人がいなかったんです。まぁ、教会の正式名称を知らない、というのはありがちなことではありますが、それにしても、町にある教会は二つしかなくて、郊外の方ではなくて、もう一つの方と言って、わからないなんてことがあるのだろうか。たまたまはずれの人たちだったんでしょうけれども。

一番ひどいのは、でも自分自身ですね。




ここ、この後陣側を、少なくとも3回、通り過ぎて、3回見たのに、塔の姿に引きずられて、「絶対にあれではない」と決めつけてしまったんです。もちろん、これだったわけです。よーく見れば、後陣部分、ちょっとそれらしいスタイルも見えますよね。

やっと、これかと納得して、脇をたどると。




かなり再建状態ではありますが、構造上は、確かに目的のものだろう!ちょっとのぞけば、すぐにわかったのに。
で、ファサード。




サンタ・マリア・アッスンタ教会Pieve di Santa Maria Assunta(新しい教会Pieva Nuova)。
確かに、ここはわかりにくいっていうか、後陣側はあんなだし、ファサード側は、住宅建物にびっしりと取り囲まれていて、視界が閉ざされているんですよね。




スタイルは、古い教会とほぼ同じ。ただ、全体にこちらの方が、手が入っているのは、やはり町中の教会だからなのだと思います。
実は、起源は、こちらの教会の方が、古いらしいんですよ。




アーキトレーブも、トップにあるピサっぽいバラ窓も、古い教会と同じですが、こうやって見ると、古い教会の味わい、しみじみ感じられます。

内部も、継続した現役性の高い町の教会だけに、いかにも教会、っていう細かいもろもろが並んでいます。




スタイルは、内部もまったく同じ。シンプルが基本です。




古い碑文。1325ですかねぇ、読めるとしても数字だけ。

古い教会でも、イースターのミサの準備をしていて、それで開いていたのだと思いますが、こちらでも、聖体の行列を待つ、ご聖体が、置かれていました。




こういう小さい町だと、地元の人だけで、そういうイベントも行われるのでしょうけれど、さて、行列にも、どれだけの人が参加するのかしら。イースターは、旅行に出る人も多いし、若い人なんかもいなそうな町だし。でも、それはそれで、厳かな式となるのかもね。

というわけで、一日の締めとしては地味な教会だったけれど、とにかく無事に見つかってなにより。

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  1. 2016/12/18(日) 01:43:26|
  2. トスカーナ・ロマネスク
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

No title

聖母被昇天教会とかですか?
聖体?何処にありますか?
聖体拝領につかうオスチでしたら
外には出しておきません
ミサの時に特別の場所から取り出します。
それとか外に出してある時はシスターとかが
四六時中そばに居るのですが?
もしかしたら
キリスト様の像のことでしょうか?


ナイス・ポチ!
  1. 2016/12/18(日) 10:36:00 |
  2. URL |
  3. Atsuko #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

> Atsukoさん
また、いい加減なこと、書き飛ばしちゃいましたね。そうか、聖体行列は、お宝を御開帳するのか。そういえば、聖人の血液とか、とんでもないものを掲げて歩いていますよねぇ。
キリスト様の像を、そう読んじゃいました。ご明察です。これは、おそらく夜の行列のために、準備で置かれていたものだと思います。
イースターのときは、イタリアでは、マリア様やキリストの像を掲げて、行列するのが習いです。レリックを掲げる行列もあると思います、先の、固まらない血液とか(ナポリのサン・ジェンナーロだったと思います)。
  1. 2016/12/19(月) 22:48:00 |
  2. URL |
  3. corsa #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

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