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イタリア徒然

イタリアに暮らしながら、各地のロマネスクを訪ねた記録

単なる間違いか、それとも?の左右非対称(カシーナ)

モンテピサーノ・ロマネスクその13

イブに飲みすぎて~、また思い切り計画狂ってます~!
モンテピサーノをサクサクとアップして、後は年内に、半端なものをどんどん、しめしめ、と思っていたのに、気付くと、クリスマスの祝日も終わらんとしている今、モンテピサーノだけでアワアワ…。ま、いつものことですが。

さて、佳境。
カシーナCascinaです。

次の行き先確認で事前メモをチェックしたところ、オープン時間が毎日8/12となっていたので、泡を食ってヴィコピサーノ発進。幸い迷うこともなく、20分強で到着し、珍しく悩むこともなく適切な駐車場を発見。

旧市街に入った時は、11時45分ごろ。




ポルティコのある立派な道は、おそらく町の中心だろうと思い、突き当りに見える塔のあたりを目標に、急ぎ足で移動します。
そうしたら、塔の手前、右に入る道に、目的の教会の表示がありました。素直に従って、小路を抜けると。




サン・マリア・アッスンタ・エ・サン・ジョバンニ・エバンジェリスタ(聖マリアと福音書家聖ヨハネ)教会Chiesa di Santa Maria Assunta e San Giovanni Evangelista。
見通しのきかない道の先で、不意に出会う麗しいファサード。これって、毎度にっこりしてしまう状況です。

それにしても、これまた愛らしいピサ様式。すっきりくっきり、すがすがしいファサードです。




ひし形を囲むように並べられた白石と黒石。黒というより、青に近い色合いなのですが、本来は、もっと濃い色のはずなので、コントラストの面白さがあったと思います。脇にあるアーチの根元に置かれた、小さな象眼はめ込みもかわいい。
そして、切石の積み方も、石色が明るいだけにすごくくっきりわかりやすくて、面白い~!




これだけきれいに切れるのだから、何も複雑な形にする必要はないと思うんだけど、すごく複雑。端材利用?それとも、組み合わせで強度を作っているのかな。
そういうところに気付くと、なんかいろんな不思議が。
例えば、右側扉の位置。




ファサードの装飾となっているアーチに沿って、十字架は、その真ん中の位置にあるのに、なぜか扉は、真ん中じゃなくて、中央寄りにくっつけて開けられているんです。
あれ?と左側の方を見ると、ちゃんとシンメトリーに収まってる。




なぜ?
トップの写真を見ていただけると、違いが分かりやすいです。
どうやら、右側が、ほんのわずか、幅広みたいなんですよね。でも、全体のデザインはシンメトリーにしたい、扉も同じ位置に開けたい、ということで、こうなったのだと思われます。よく見ると、開口部のないアーチ下にあるひし形も、大きさが違う=アーチの径が違う様子が見られます。
なんか、とんでもなく複雑な計算をしているのか、単純にずれちゃったのか、わかりにくいんですけど、さて、どうなんでしょうか。

南側壁。




ずらりと軒送りが並んでいます。ここもヴィコピサーノ同様に、デザイン的お干菓子ずらり。かわいい~!




外観で見るべきは、実はここ、塔があるんですが、かなり思いっきり自立しちゃっているんです。




右側にあるのが、それ。超武骨なキューブが縦長になったタイプ。市壁一体型で建てられるようなタイプのものですが、ここは旧市街中心部なので、そういう役割のはずもない。こんなに離れているということは、起源が異なるのかもしれないですね。




でも、すごく立派。

ちなみにここ、後陣は、まったく見ることができません。一応ぐるりと歩いて、探ってみたのですが、横も後ろもびっしり住宅。




これが、ちょうど右側に後陣のあるあたりです。隙間もなく住居が立ち並んでいました。

内部は、次回。

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  1. 2016/12/26(月) 18:40:33|
  2. トスカーナ・ロマネスク
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4
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コメント

No title

くっきりとした美しい教会ですね!
白い十字架がハッキリ見えて良い雰囲気だと
思います。
ナイス・ポチ!

キプロスに行った時にガイドさんが古い教会の塔は離れて造られていたとか言っていました、、、
洗礼堂も昔は洗礼前の人間は教会内に入れなかったので
少し離れて造られていたとか言っていました。
もの凄く古代に詳しい方でしたので
もっと説明を聞きたかったです。
  1. 2016/12/26(月) 22:53:00 |
  2. URL |
  3. Atsuko #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

> Atsukoさん
この辺りは、カッラーラが近いから、大理石も、そのほかの似たような石も、おそらく豊富なんだと思います。こういう風に、石を使っているのって、あまりないように思います。
そういえば、洗礼堂も、昔はちゃんと別にありましたよね。それも、全身浸かるタイプのもの。あれが、結構好きです。あまり残っていませんけれども。
キプロスあたりだと、初期キリスト教の時代の、そういう全身スタイルが結構ありそうかも、と勝手に思いますが、どうなんでしょうね。
行ってみたいなぁ。
  1. 2016/12/27(火) 21:22:00 |
  2. URL |
  3. corsa #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

私は調べずに北キプロスに入ってしまいましたので
南のキプロス共和国は教会は1箇所しか見ることが
できませんでした。
それにキプロスは正教なのです、十字軍遠征時代に
フランス人がキプロス王になっていて、その時に
正教徒の迫害をしていまして(死刑とかもしていたようです)それでオスマン・トルコが占領した時には
西教会はモスクに換えられて、西教会は禁止で
正教徒はOKになっています、北キプロスでは、
モスクになった西教会とか博物館になったものとか
でも南のキプロス共和国では、9世紀頃の教会を1箇所
拝見できました。
山の方には修道院がいろいろあるのですが、行っていません!
  1. 2016/12/28(水) 08:47:00 |
  2. URL |
  3. Atsuko #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

キプロスも、面白そうだと思います。バルカン一帯とか、ギリシャの内陸とか、ビザンチン巡りもしてみたいし、正教も面白いだろうと思っています。
教会美術も、はまると大変なことになりますねぇ。現場に行かないとどうしようもないので。
とか言いながら、なかなか遠くに行けないのが現実ですけれど。
あちこちいかれていらして、うらやましいです。
  1. 2016/12/29(木) 22:19:00 |
  2. URL |
  3. corsa #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

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