恒例、東京の冬休み1
先週の土曜日にミラノに戻り、丸一週間がたちましたが、どうも、いまだに時差ボケが治りきっていない感じの日々が続いております。やっぱり年なんでしょうかぁ。
というわけで、恒例の東京滞在振り返りも、なかなかできないまま、時間ばかりが過ぎてしまいました。
今回、旅の一番の発見は、「アリタリアの座席は狭かった!」という事実でしょうか。
この数年、お値段の安さと東京への直行便ということから、アリタリアを利用していたのですが、今回は、久しぶりのJAL。単に、アリタリアが高かった一方で、JALが、いつものアリタリア並みのお値段で買えたからなんですけれど、大正解だったんです。
JALの座席スペース、すごく広くなりましたね?
それに、お料理もいろいろ頑張っていて、特に、このくまモンとのコラボ飯は、すっごくびっくりしました。
熊本のご当地グルメ「太平燕」っていうのが出てきたんですが、なんせ、パッケージがすべてくまモンでかわいい!それに、物珍しいし、おいしかったです。
せっかくここまでやるならば、熊本への寄付金を集めてくれたらいいのに、と思いましたね~。そこだけはアリタリアは偉くて、常に、機内でユニセフ募金をやっていますよ。
というわけで、今回は、飛行機の旅が快適で、行きも帰りもかなり楽に過ごせたんです。アリタリアだと、直行便でもひどく疲れるので、いかに狭いかということなんでしょうね。経由便でも、今後は、アリタリア、避けたいです。
さて、滞在中の東京は、まぁこれは例年同様ですが、大変に暖かい日が続き、まるで避寒に行ったようなものでした。
あちこちで、梅がほころびだして、びっくりです。近所で、つつじが咲いているのも発見しました。でも、これからの方が寒くなりそうですから、また、引っ込んじゃうんでしょうけれども。
それにしても、ミラノでは、零下が続き、ホームレスがなくなったなどというニュースが流れていましたから、実にラッキーな冬休みを過ごしたこととなります。
そんなぽかぽかの東京滞在でしたが、今回は、母親のケアとか、事務的用事とかで忙しく、例年以上に近所の狭い場所で過ごしました。それでも、いつも誘ってくださる方々のおかげで、すき間時間にちょっとした東京散歩もできて、そんなのも、それなりに楽しいものです。
ライトアップの東京タワーを、夜道にふと発見したり。
相変わらず低い街並みの続く下町に、すっくとそびえたつスカイツリーを間近に見たり。
近所の、思わぬ場所から富士山を眺めたり。
東京にいると、富士山って身近なんですよね。江戸の時代のように、どこからでも見えることはないですが、成城学園の駅ビルからなんですけれど、たった2階から見えちゃうんですから、びっくりします。
そして、思わぬ場所で富士山が見えると、なんだか得した気分になるのが不思議。生活の中に、富岳三十六景があるっていうのか。
そうそう、イベントとしては、これが一番それらしかったかな。
昨年11月、両国にオープンしたばかりの、すみだ北斎美術館。
この、妹島和世さんの建築も気になっていたし、今回ぜひ訪ねてみたかったんです。
オープン記念の企画展と、常設展をやっていましたが、スペースの狭さにたまげました。
北斎の生誕地が、まさにこの辺りだったということで、この場所が選ばれたらしいのですが、美術館の前は、公園。公園も大事だけど、でも、どちらも墨田区のものだとすれば、もうちょっと公園スペースを削ることもできたのではないかと思うんですが…。
建物は二つに分かれていて、正面から入ると、右側が美術館で、左側は小さな専門図書館になっていました。そちらも、ミクロな図書館。
1階が受け付け、チケット売り場、ショップ。地下がトイレと数少ないロッカー、自販機とベンチのあるお休みどころ。と言っても、通路程度のスペースしかない。
2階は事務所でアクセス不可で、展示は3階と4階。どの階もスペースはミクロで、その上、アクセスはエレベーターのみという不便さ。
展示場である3階と4階は、らせん階段でつながっているけれど、そこから地上までは、エレベーターを使うしかないんです。
正月明けの三連休に行ったので、かなりの入場者がおり、エレベーターは常に混雑。ショップも大混乱で、うんざりしました。
あとね~、トイレが少ないのと、今どきウォシュレットじゃないのがびっくり。なんか、エコなシステム云々とかそういうことらしいけど、階段なしのエレベーターだけ、という構造で、それはないだろう、と思ってしまいましたね。
大体、妹島さんって高いと思うんだけど、そんな人使う意味があったのかしらん?それで、予算が削られて、こういうちんけなものになってしまった可能性もあり?とかさぁ。
内容は、それなりに考えてあって、悪くなかったんですが、この日はとにかく人が多すぎて、じっくり見るような状況ではなし。スペース的には、本来は、この5分の1程度の入場者しか受け入れ不可、って感じかな。つくりもそうなってる。
まぁ、今は開館して間もないご祝儀入場も多いだろうから、そのうち落ち着くのかな。
浮世絵は、細かいのが多いし、じっくり見ることはできなかったんだけど、でも、クオリティの高い作品が多いようには思いました。昨年10月から、ミラノでも大規模な浮世絵展が行われているので、北斎作品、じっくり見たばかりなもので、比べる面白さもちょっとあったんですよね。
面白かったのは、教則本。
これ、知らなかったけど、たっくさん作っているのね。いろんな素材で、描き方の教本。今でも通じそうな内容だった。教えたがりっていうか、とにかく次々、何でもやってみたかった人なんだろうね。
この辺り、スクリーンで遊べるコーナーになっていて、いろいろ面白かった。ここも、人が少なかったら、かなり楽しめる。
これなんか、真剣に見入ってしまった~!
いろんなシンプルなパターンをリピートすることで、複雑な模様ができるっていうやつ。
消しゴムハンコに応用できそうなので~。それにしても、江戸の文化はすごい。感心する。
展示室の最後に、いきなり蝋人形館。
すっごくリアルな上、北斎の腕が動くから、驚く~。
嫌いじゃないけど、なんか唐突感は否めず。結構なスペース使ってるしね。全体のコンセプト、よくわからん。
展示室外のオープンスペースで、ビデオを流していたけれど、人のざわめきの上に、音声が低すぎて、ほとんど聞き取れず。まぁさ、開館して間もないから、いろいろ改善の余地があるんだろうけれど、ありすぎだろう?っていうのは、あるよね。
初場所も終わったことだし、これからしばらくは、人も少なくなりそうなので、訪問チャンスかも、です。
あ、ちなみに、この日は、初場所初日の前日でしたが、すでに、初場所の華やかさに満ち満ちた両国でした。
ハデハデなのぼりが青空に映えて、美しい。
駅前では、関取も見たよ。隣にいた人が、「あ、〇〇だ」と言っていた。私はもはやわからなかったけれど、幕内力士。一人で、どこに行ったんだろうね。
駅のホームでは、見習い風の若者数人が、着流しでベンチに座っていたり、なんか非日常的な風景で、楽しい。
駅にいたら、呼び出しっていうのかな。そういう人たちがいきなり現れて、パフォーマンスが始まったり。
誰それも出るし、皆さんふるって、見に来てね、みたいな歌を、順番で歌ってました。これは、動画というものを撮影したんですが、残念ながら、どっかに行っちゃったみたいです。
おっと、長くなってしまったので、続きます。
最近はまっている写真サイト。ロマネスク写真を徐々にアップしています。
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- 2017/01/24(火) 07:10:33|
- 日本徒然
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山下さん
そうですね、たばこの塩の博物館。そこは昨年行きたかったのですが、諸事情で行けませんでしたので、次回、と思っています。
北斎は、お相撲のない平日の昼間は、きっとそんなに混まないと思いますよ。近所には、江戸博もあるので、頑張れば一日遊べる場所ですね~。
そして、とってもおいしい(そして安い)お蕎麦屋さんもありますよ。
- 2017/01/24(火) 23:00:00 |
- URL |
- corsa #79D/WHSg
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