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イタリア徒然

イタリアに暮らしながら、各地のロマネスクを訪ねた記録

木彫りも負けてないよね(深大寺)。

恒例、東京の冬休み3

毎年恒例ですが、初詣は、今年も深大寺に行って来ました。




正月二日だったのですが、これまた例年通り、大混雑。それはそれで、お正月らしくて、悪くはないのですが、疲れちゃいますよね~。
おみくじが流行りなのか、おみくじ売り場が増設されていて、その上行列ができていたので、びっくりしました。神社仏閣も、それなりにトレンドを研究して、マーケティングやってるということなんでしょうかね。やはり企業だし、きちんと収益も出していかないといけないんでしょうしね。

それにしても、例によって、近所のお蕎麦屋さんはどこも満員ですから、昨年に引き続き、ごひいきのお蕎麦屋さんはあきらめて、実家近くの居酒屋さんに行きました。
正月二日に開いている店は、他になかったので、入ったんですが…。
お正月価格で、全商品一割増だったかな。まぁ、それは仕方ないのですが、おそらく、お店の側の読み違えで、思った以上にお客さん、来ちゃったみたいなんですよね。だから、なかなか注文取りに来ない。そして、頼んだものがなかなか出てこない。

聞いてみたら、個室スタイルで結構な規模の店なのに、「ホールは一人、厨房は一人、という体制でやっているんです…。すみません」と、泣きそうになって謝られてびっくり。その後、それぞれ一人ずつ増員されたようですが、いかんせん、無理な体制で、かわいそうでした。お正月営業、こっちとしてはありがたかったけど、お店のオーナーさんたちは、きちんと体制を整えたうえで、やってほしいもんですね~。あの日のバイトさんたちには、ほとんどブラックだったと思います。

あ、話が関係ない方に。
深大寺。
実は、今回、ミラノに戻る直前に、もう一度行ったんです。




すっきり~!
これほど人がいないすがすがしい深大寺、久しぶりでした。
お参りも、静謐な気持ちでできるし、とにかく、お寺の本来の姿、のんびりと楽しめました。




とっても古いお寺で、たたずまいも、細部も大変素晴らしいのですが、お正月は混雑のあまり、ゆっくりじっくり楽しむことができませんから、よい機会でした。

軒下の木彫りなど、素晴らしいものです。




こういうものたちのあり方って、ロマネスクの教会にも通じる装飾様式ですよね。それが石か木かの違いで、やはり神様を寿ぐ気持ちには、根底に通じるものがあるのかな。

いつもは、参拝客に埋もれているようなこちら。




軒下、と言っても、ちょうど目の位置になるんですが、この木彫りにはたまげました。




すっごい素敵な狛犬。これは、気付かなかったなぁ。すいててよかった!




本殿の横にある建物も、近寄ったことすらなかった。深大寺そば組合の暖簾に惹かれて、のぞいてみたんです。
いつもは、お祓いだったりイベントスペースとして使われている建物と思いますが、これも、相当古いもので、屋根はかやぶき。すごい迫力です。
ほんの入り口だけ入れるようになっていたので、のぞくと、梁の林みたいな、素晴らしい天井を見ることができました。




入り口に、「本坊旧庫裡」とありました。よく保存されています。いまや、かやぶきの屋根をケアしていくことも、大変なのではないでしょうか。

人っ子一人いない感じの本堂。




人が少ないせいでしょうか。なんと、小さな池に、サギがくつろいでいましたよ。




ちっさすぎるかな。中央のぽっちり白いやつです。




近くの野川から飛んできたんだと思います。きっと餌の魚がいるんでしょうね。この辺りに長く住んでいて、地域を熟知したサギなんだろうな。

二回もお参りしちゃったから、ちょっとはご利益ありますかね?そんなこと考えている時点でダメかな。
そもそも、なぜ二回も行ったかというと、おいしいお蕎麦が食べたかったからなんで、毛局花より団子。やっぱりだめだな。

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  1. 2017/01/26(木) 06:27:13|
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コメント

No title

神社の彫刻、日本は宮大工の仕事なんでヨーロッパ人はびっくりされますよね。ヨーロッパでは彫刻は彫刻家の仕事ですからね。
綺麗だなあ。私も混雑苦手です^_^。
  1. 2017/01/25(水) 23:00:00 |
  2. URL |
  3. まーたん #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

昔、里帰りした時に兄と深大寺に行って
美味しいお蕎麦もいただきましたが~~~
残念ながら建物の記憶は全くありません!
写真の彫刻にナイス・ポチ!
祖父と伯父さんが宮大工でしたが、
彫刻は多分していません!屋根の形が難しいとか
言っていましたけれど
  1. 2017/01/26(木) 10:11:00 |
  2. URL |
  3. Atsuko #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

> まーたんさん
中世の頃は、ヨーロッパでも、石工さんと彫刻家が一緒だったかも。
宮大工さんは、今でも、彫るってことですね。江戸時代、大工は職人のトップだったと、落語でありました。宮大工は、その中でもまたすごい極みですよね。
  1. 2017/01/28(土) 13:08:00 |
  2. URL |
  3. corsa #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

> Atsukoさん
お兄さん、深大寺お近いのかしら。とっても良いお寺さんです。初詣は人多すぎて、建物をじっくり見る余裕もないですけれどね。
お身内に宮大工だいらっしゃるなんて、素敵。Atsukoさんも、その芸術的素養を受け継いでいらっしゃるのですね。
  1. 2017/01/28(土) 13:09:00 |
  2. URL |
  3. corsa #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

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