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イタリア徒然

イタリアに暮らしながら、各地のロマネスクを訪ねた記録

ロンバルディアそのもの~!それも大好物の11世紀(サンタ・クルス・デ・ラ・セロス1)

2015.07.スペインの旅、アラゴン編、その11

次に向かったのは、というより、来た道を戻ったところにあるのが、次の目的地。サン・ファン・ラ・ペーニャへ向かうとき、一度通った村なので、迷いようがありません。




ここまでたどり着いて、この看板を見た時は、サン・ファン・ラ・ペーニャがかなり近いと小躍りしたのですが、ここからサン・ファン・ラ・ペーニャまでは、距離は8キロとはいえ、つづら折りの山道だったし、行はどこまで行けばたどり着くのかわからなかったために、ずいぶんと遠く感じたものです。
でも、同じ道を帰る時は、びっくりするくらい近いものです。もちろん、下り坂という気楽さもありますけれど。

というわけで、サンタ・クルス・デ・ラ・セロスSanta Cruz de la Serosに到着です。

ここは、村というにふさわしい規模の集落ですが、小さいのに、ロマネスク当時の教会が、二つも建っています。




サン・ファン・ラ・ペーニャの修道院が栄えているときは、おそらく寺町的な位置づけで、一般の巡礼もいたでしょうし、修道院関連の聖職者もいたでしょうし、人が通過すれば通商もあったでしょうし、宗教で栄えた土地だったのかな、と思います。
今や昔ですが、でも、美しく整備されて、今では手ごろな山間のリゾート地といった風情で、観光地として、それなりの集客ができているように見えました。




ホテルやレストランもあったようですし、こんな、いかにもお土産屋さん風の焼き物の店もありました。




修行旅では、ほとんど、一般的な観光地に行けないため、できる時にお土産はあさるようにしています。このときも、お店をのぞいて、小さくて軽くて持ち運びが容易な焼き物の小物を、お土産にいただいたはず。小物はすっごく安かったし、感じのよいお店でした。
お店の人と少しおしゃべりをしましたが、最近は不景気続きで、観光客も減って、とこぼしていました。

さて、そんなちょっとさびれた観光地の教会。まずは、ちょっとマイナーな、小さい教会から。




サン・カプラシオ教会Iglesia de San Caprario
小さいけれど、このたたずまい、とっても好きでした。周囲が、広い空き地になっているのも、とてもいい雰囲気です。
なんと言っても、この、私の大好きなつけ柱が、本当にたまりません。

この教会、20世紀になって大幅な修復を施されて、その時に、後代になされた改変がかなり戻されたり、とか、あったようなんです。後代の、というのは、内部が二身廊になっていたり、鐘楼も上に付け足しがあったらしいんですよ。
その修復で、11世紀創建当時の姿が、ほぼ取り戻されて、今では、え?ここはロンバルディア?またはカタルーニャ?みたいな、典型的な初期ロンバルディア様式の聖堂がよみがえった、ということなんです。




後代に、それだけの変容がなされた、ということは、しかし、常に現役教会として使われ続けてきたということなのでしょう。確かに村の中心で、使われやすい教会だったのだと思われます。




ファサード側。
扉が、なぜ右にずれているのかは、よくわかりませんが、修復前に、二身廊になっていたということで、それに合わせて扉が作られたのか、もしかすると、もともと二身廊で、扉もこの位置にあったんでしょうか。スペイン語なので、ちょっと読むのが大変で、わかりません!




いずれにしても、再建に近い修復がされているということなのだと思います。

後陣。




グラードの教会をふと思い出します。なんだろう、つけ柱のせいでしょうか。この、つぶれたような後陣のたたずまいと、本体とのプロポーションでしょうか。
なんにせよ、つけ柱とアーチが、ゾクゾクするほど美しくて、私好み。




彫刻も何もないけれど、本当に素敵。うっとりです。

扉は閉まっていましたが、ありがたいことに鉄柵。




それも、カメラを突っ込める幅!やさしい!
クローズでも、中が見えるようになっている配慮だけでありがたいとは思いますが、柵が金網だったりして、撮影はできないし、中もよく見えなかったりすると、実際、親切なのかどうか、わからなくなることもあります。内陣まで距離のある教会だったりすると、暗くて何も見えなかったり、かえってイライラが募ったりね。
えっと、ラツィオの北、サンテリアで、そういうのありましたね。

ここは、小さいのでそんな心配もなし。




そもそも中も無装飾で、近づいてみるべきようなものもありません。すっきりして、いい教会です。

では次回、歩いて1分とかからない、本命のサンタ・マリアに移動です。




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  1. 2017/02/15(水) 06:51:46|
  2. アラゴン・ロマネスク
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

No title

イグラシア・ド・サンカプラリオ教会の内陣が
アッシジの聖フランソワー生誕の馬小屋でオラトワーになっている
所と雰囲気がよく似ています。
幅が狭いせいかもしれません、、、
素朴な感じで、郷愁を呼び起こされます!

次のサンタ・マリア教会の全体の姿も素敵ですね!

隣の州の聖歌隊の人達が5日ぐらいの短期間の
サンチャゴ巡礼を6月にするとかで混ぜてもらいたい
と思って問い合わせしましたが、、、残念ながら
断られてしまいました。

単独で徒歩は出来ませんのでいろいろ小グループの巡礼を探しています。
偶に短期でサンチャゴ巡礼の道筋のフランスだけとか見つけますが
そのうちチャンスがあれば、、、これは途中までバスで毎日
少し徒歩とかです。
  1. 2017/02/15(水) 09:17:00 |
  2. URL |
  3. Atsuko #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

Atsukoさん
アッシジのその教会、たぶんわかります。旧市街の入り組んだところにある小さな教会ですよね。確かに、すっごく似ているように思います。
こういう、往時の雰囲気を残した小さな教会は大好き。

ところでサンチャゴ、いいですね。私も、部分的にでもいつか行きたいと思い、歩くのが好きな友人を口説いています。巡礼は、犬とかも怖いので、一人ではちょっと歩けないと思っていて。お互い、よいチャンスがあるといいですね。
  1. 2017/02/18(土) 13:45:00 |
  2. URL |
  3. corsa #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

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