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イタリア徒然

イタリアに暮らしながら、各地のロマネスクを訪ねた記録

入り口で出会えてよかった!(アイバール)

2015.07.スペインの旅、ナヴァラNavarra編、その6

いつもと何一つ変わることはないですが、この一日も盛りだくさん。そして、宿泊の町までは、まだ結構な距離がある中、すでに18時半過ぎ。でも、進んでしまえば、もう戻れないと思い、サンゲサ近くの通り道でもある町だけには、立ち寄ることにしました。




こういう町角って、なんか惹かれます。アイバールAibarという小さな町。
そこの町の入り口に佇む小さな教会。




サンタ・マリア教会Iglesia de Santa Maria。12世紀創建。
美しく整備された公園のような敷地の片隅にあります。
とにかく、町の入り口なのですぐに目につき、停まった次第で、これがなかったら、たぶん立ち寄らなかったかな。

こんなたたずまいですから、よもや入れるとは思わなかったのですが、扉を押すと、当たり前のように開いたので、びっくり。




構造的には、なんてことのない、一身廊、トンネル・ヴォルト。しかし、この小さな教会なのに、立派すぎるような黄金の祭壇があります。大事にされてきた教会ということなのでしょう。




地味だけどかわいいチェッカーの柱頭的な構造物。

フィギュア系の彫り物もあったんですが、実は、お祈りされている方がいたので、入り口付近から動けず、望遠で撮影するしかなかったんです。




内陣にも近寄れず、残念でしたが、でも、生きている教会の空気というのは好きです。祈る人がいることで、さらにそういう空気が充満して、神聖なものとなるように思います。




邪魔をしないように、そおっと扉を閉めて、外に出て深呼吸。




本当にシンプルだけど、こういうの好き。
アーキボルトも側柱も無装飾で納得できるけど、でもタンパンには、何かあったんじゃないかなぁ、と想像します。サンタ・マリアだし、聖母子だったかもしれないですねぇ。

扉の上。建物全体、ぐるりと軒持ち送り、並んでいます。建物に比すと、サイズは小さめかな。




朽ちた感じが好き。古くてダメになってしまっている教会を再生したけど、こういう雨風にさらされてきた部分は、どうしようもないこともありますね。でも、摩耗したチェッカー帯などは、かえって味があったりします。




こういう観光地的じゃない小さな教会、親しみを感じてしまいます。町の風景の中にしっくりと溶け込んでいるサイズと色と、そういうのがいいな、と。




建物一体型の鐘楼に、コウノさん(コウトノリ)の巣が見えますが、巣も、小型(笑)!

実は、この町での第一のお目当ては、サン・ペドロ教会Iglesia de San Pedroだったのですが、この時点で疲れ切っており、どうしても探す元気が出ませんでした。
上の写真で、教会前に駐車した左のフィアット500が私のレンタカーですが、これ以上一歩も歩きたくなくて、このまま車上の人となり、このまま宿泊地へと一直線しました。ちょっと残念ですが、体力には、やはり限界があります~。

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  1. 2017/03/26(日) 18:17:29|
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