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イタリア徒然

イタリアに暮らしながら、各地のロマネスクを訪ねた記録

大好きな吉岡徳仁さんと、慶応大学と。さすがのスーペルストゥディオ。(フオリサローネ7)

最近の混雑ぶりはすさまじいので、最も展示が集中するトルトーナ地区も、平日の仕事後に、駆け足で行くこととしました。週末に行ったら、おそらく身動き取れないほど混んだのではないでしょうか。




トルトーナは、とにかく展示物が多くて、全部見ようものなら、とても仕事帰りの時間では足りません。といって、別にプロ関係者ではない私にとって、面白い展示は一部なので、別に全部見る必要なないですけれど。

一応、事前に、面白そうなものはピックアップしていたのですが、実は、今回は、何が何でも見たい、というものは、非常に少なかったのです。

その、これは見たい、というものがあるのが、最もプレステージが高い会場スーペルストゥディオSuperStudio。最近は関係者以外は、週末しか入れない、という建前になっているので、今回はどういう顔をして入ろうかなぁ、と思案しながら、入り口へ。




平日は関係者以外立ち入り禁止、と仰々しく看板が掲げられている割に、そして、人気クラブの入り口にいるようなガタイのいい、高そうなスーツに身を包んだかっけー黒人が警備員的に立っているのに、今回は、停められることもなく、すいっと入ることができました。あ、いいんだ~、と気が抜けました。

早速、気になっている展示へ直行です。




LG
S.F - Sense of the Future
Tokujin Yoshioka, Art & Technology Installation
SuperStudio Piu', Via Tortona 27

数年前のフオリサローネで、この吉岡徳仁さんに出会い、それ以来のファンです。もともとインダストリアル・デザインの人なのでしょうが、今や、純粋アーティストですね。
フオリサローネでは、多くの日本人アーティストが活躍していますが、この方のポジションは突出していると思います。展示名が、実際の展示会社であるLGよりも、吉岡さんをフューチャーしているのが、いかにもフオリサローネ的。

展示は、結構地味。




S.F Chair
うすぼんやりしたスペースに、このような直線的で、光を発するものが並んでいます。




タイトルにあるように、これ、椅子の形態をしていますが、すべての面が、モニターパネルなんですね。もちろんLG社の製品で、なんと15ミリの厚さのパネルの両面がモニターなんです。モニターなので、様々な色が画像が映し出されていきます。
椅子の下に、すべてのシステムが隠されているので、その台には、触ることもできません。

そして、奥の壁面。




Wall of the Sun
これは、インパクトありました。
小さな小さなモニターがぎっしりと並べられて、一つの壁面になっています。




50ミリ、つまり5センチ角のモニターが、3000個並んで、16メートル×5メートルの壁面を覆っています。自然の太陽光に限りなく近い光を発するようになっているのだそうです。人工物なのに自然を持つというのは、すでに始まっている未来ですよね。

徳仁さんの作品としては、これまで見た中では、インパクトは少なかったけれど、展示会は展示会社とのコラボの結果だから、何とも言えないですね。ま、すんなりとみられて満足です。

もう、本日見るべきものは見た、という達成感で、ゆったりとオープンスペースの展示会場へ。




楽しいもの中心に、サクサク行きますね。

これ、すっごくきれいでした。




Unexpected Room
Corodesign / Fratelli Levaggi / Novacolor
Classic vs Contemporary




レヴァッジ兄弟の作る、伝統的な椅子が、色彩に出会って、違うものに進化するっていう感じが、何ともよし。とにかくこの素敵な色彩は、大変好みでした。そして、スペースのイメージ全体が、素敵。

すぐ近くにあった、これもフオリサローネではおなじみのメーカーさん。




実際のガラスを置いて、「タッチしてみて」と促す展示で、技術的なアピールをしつつ。




ガラスを使って、訪問者参加型の作品を置いて、一般の人たちにも、ブランド力をあぴーつしたりして、地味なりに、フオリサローネ的に頑張っている展示だったと思うのですが。




大変残念だったのは、関係者に違いない日本人が4,5人、訪問者をもてなしたり、説明したりする代わりに、部屋の隅に内輪で固まっていたことです。
最終消費者に直接買ってもらう製品を作っていないメーカーにとっては、ブランド力を高めることが、おそらくフオリサローネに出店する目的の、大きな一つだと思うんですが、せっかく、多くの見学者を集めながら、内輪で日本語でおしゃべりしているだけでは、何のために、わざわざ各地から出張に来ているんだかね~。今どきの、日本企業の悪い面を垣間見た気がしました。
こちらから話しかければ、おそらく、喜んで、という感じで、お話を聞けたものとは思いますが…。毎年のように出店している会社だから、もう、関係者だけ相手にしていればいいくらいになっているんでしょうか。

驚いたのは、これ。




慶応大学。




Keio University
Design beyond awareness

この、氷のような器に入っているのは、ゴム的素材でできた指輪。五色用意されていて、中心に用意されたスペースに立つと、AIが、ピッタリの色を選んでくれる、というそういうもの。なんだったっけな。その時来ているものの色とか、体温とか、なんか忘れちゃいましたが、そういうのを一瞬で分析して、最適な色を決めるという話でした。
ブースにいた学生さんと話して、お伺いしたんですけれど、面白かったです。
昨年から、二度目の出展ということでした。
この内容云々というより、とにかく、AIなんだな、というトレンドが、興味深かったです。例えば自動車の自動運転とか、そういう方向に向かって、いろんな技術が動いている感。これから世の中に出ていくフレッシュな立場にいる学生さんたちの研究対象が、総合的な技術としてのAIっていうそういうトレンド。
いまだにマニュアル車が圧倒的なイタリアにいると、自動運転が実現するなんて信じられないんですが、現実は、本気でそっちに向かっているっていう驚き。
そんなことを、いろいろ考えさせられました。

いずれにしても、学生さんたちが、こういう場所に来るのは、大きな刺激でしょうし、非常にポジティブなことだと思います。

トルトーナ、続きます。

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  1. 2017/04/24(月) 06:02:00|
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