ポルディ・ペッツォーリ博物館を出て、さて、どうしようか、と歩いていると、今まで何度通り過ぎたかわからない場所に、フオリサローネの幟が出ていました。
Via Manzoniの、スカラ座とモンテナポレオーネの中間くらいでしょうか。人通りも多いショッピング・ストリートです。
回廊をくぐると、店がありました。
Gessi - Private Wellness
c/o Spazio Gessi, Via A.Manzoni 16/a
ここ、まったく未知のスペースだったので、すごくびっくりしました。
入り口から、いきなり地下へ降りる階段となっています。
インテリアがかなりキラキラしていて、ちょっと成金的なイメージもあり、いったいここは何なんだろう、と思いつつ、どんどん降りていきます。普段なら、怖くて足を踏み入れることもできない雰囲気のお店。いや、お店なのか何なのか、この時点ではわかってなかったんですが、いずれにしても用事がなければアクセスできない場所なのは、間違いないです。
どんどん階段を降りると。
会社名らしきロゴがあちこちにあるので、どうやらこれは、展示スペースではなくて、会社のスペースなのだとわかってきましたが、それにしても、照明といい、雰囲気といい、なんだか怪しい国の怪しい場所に迷い込んでしまったような。
ミラノの繁華街の地下とは、にわかには信じられないムード満載です。
で、ウッドデッキになっている通路を進むと、そこかしこ、シャワーやバスタブが並んでいるので、そういう水回りの展示をしているのだ、とわかってきます。
私のお風呂好き日本人の端くれなんで、こういうバスルーム系は、食いつきがち。そして、洗面台やら蛇口やら、どれもかわいいので、思わず熱心に見てしまいました。
例によって、かわいかったりオシャレだったりすることイコール使い勝手の良さ、ではまったくないもの多数ですが、笑。
最後に、スタッフが寄ってきて、ちょっとお話しましたが、やはり、これは、Gessiという会社常設のショウルームということでした。知らないところに、こういう世界があったんですね~。ショールームをミラノのど真ん中に、これだけのスペースをもって、置いているということは、その意味があるということなんでしょうねぇ。こういうバスルームを、自宅にもてる人が、世界中にはたくさんいるってことなんだなぁ。ああ。彼我の差…。
なんか、ちょっと寂しいような気持ちになったんで、気を取り直して、もっと庶民的なゾーンに移動しました。
早速庶民の味方に出会いました。
Zara Home - Simon Costin for Zara Home
Piazza San Babila 5, Milano
ザラ・ホームの店頭に、こんなかわいらしい展示がありました。
カップやお皿、ナプキンなどのテーブルウェアで全身覆われている人たち。Art of Lifeがテーマみたいです。
先を急いだので、店内には入らずでしたが、この場所にザラ・ホームのお店があるのも知らなかったので、この機会に出会えてよかったです。
住んでいても、家と会社の往復ばかりで、この辺りはめったに来ることがないんですよね。
通りすがりに、目が留まった、そのすぐ近くのウィンドウ。
Cos - Cos x Studio Swine
c/o Cinema Arti
Via Pietro Mascagni 8, Milano
これ、すっごく面白かった。
電球みたいに見える球、シャボン玉みたいなもんなんですよ。それが膨らむと、重みで、ゆらゆらと降りていき、地面にぶつかって割れると、中から煙が出てくる仕掛け。
写真、全然ちゃんと撮れてなかったのが残念。
これ、数年前に、バガッティ・ヴァルセッキ博物館に、同じような展示があったな。もっと小ぶりな感じで、でも照明が凝っていて、素敵だった。
オシャレ先端ゾーンから、庶民ゾーンに移動してきたのは、こちらに興味があったからです。
Audi City Lab & Interni - Future needs Stories
Corso Venezia 11, Milano
フオリサローネの情報を仕切っている雑誌インテルニ主催のスペースで、今回初めてだと思うんですけれど、コルソ・ベネチアにできていたんです。
ここもまた、これまで何回通り過ぎたかわからないほど、町中に行けば通る場所の一つですが、道から引っ込んでいるこのスペースは、おそらく普段は入れない場所だと思います。
びっくりするほど広い、開放的なスペースが広がっていました。
きっと、古くは修道院があって、それが時代とともに、いろいろ使用目的が変えられてきて、それでも、修道院のときの建築基礎はそのまま、というものなんだと思います。この、町中で、これだけの空間を、そのまま残しているというのは、それにしてもすごいものです。かなりの規模のビルが建てられる面積だと思います。
さて、展示は、アウディの新車と、そして、この、不思議な錘みたいなもの。
それぞれが、勝手に揺れ動いているんです。で、ある時突然、動きがシンクロして、止まったりする。動画を撮影したのを、初めての試み、貼り付けてみます。ダメかな。
(不具合があるので、後日入れなおします。)
いかにもコンパニオン、って感じの素敵なお姉さんと目が合ったので、これは何か、という根本的な質問を投げたところ、とっても丁寧に親切に解説してくださいました。やっぱり、ここも基本にあるのは、AI、つまり、人工知能なんです。
自動運転化を目指して、研究開発している中で、いろいろな技術が日々開発されているわけです。最終的には、そのどれもが、自動運転に組み込まれていく技術なわけだけど、この、錘というか、鉄の玉は、実は音に反応して動いていて、それもまた、研究開発中の技術の一つなんだそうですよ。
音と光のショーみたいのが、前夜あったそうですが、それを見ると、よくわかったんだけども、ということでした。ショーは、残念ながら、その日だけ、それも招待客しか見られなかったものです。ちっ!
ちなみに、数台置かれていた車は、勝手に運転席に乗り込んで、様子を見ることができるようになっていたのですが、展示をそっちのけで、車の乗り心地だけを確かめているイタリア人多数。さすがクルマ大好き人間たちですね~。
最近はまっている写真サイト。ロマネスク写真を徐々にアップしています。
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- 2017/04/29(土) 23:16:06|
- ミラノ・フオリサローネ
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> Atsukoさん
いつもは何に使っているのか、不明な場所がたくさんあります。それにしても、ここは、東京でいえば、渋谷の109あたりの感じっていうか、そういうど真ん中さなんで、本当にびっくりでした。
- 2017/05/01(月) 15:11:00 |
- URL |
- corsa #79D/WHSg
- [ 編集 ]