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イタリア徒然

イタリアに暮らしながら、各地のロマネスクを訪ねた記録

最後はなぜか日本発ばかり(フオリサローネ11)

どうしても見たいものを厳選したおかげで、意外とサクサクと見学できて、まだ時間と体力に余裕があったため、地下鉄で一気に移動して、できれば見たかった場所、もう一つ、行けました。




トリエンナーレ・ディ・ミラノTriennale di Milano, Viale Alemagna 6, Milano

現代美術館の一つですが、デザイン中心の展覧会を常設しており、フオリサローネでは、いつも何かしら展示があります。

入ってすぐ、大きなスペースをとっていたのが、こちらです。




Lexus Yet
Neri Oxman, The Mediated Matter Group

おなじみレクサスです。欧州では、レクサスは、トヨタの名前を出さずに、レクサス・ブランドで勝負しており、デザインに非常に力を入れて、レクサス・デザイン・アワードというイベントも実施しています。




Ancient yet modern by Mediated Matter
最初のスペースには、3Dプリンターで製作したという強化ガラス?のランプ的な作品が、暗闇の中に浮かび上がるというものでした。レクサスのフィロソフィーを体現した作品ということなんだけど、さて、それは何でしょう。

The YET philosophy is the heart of Lexus creative mindset and drives Lexus to push the boundaries of creativity by fusing seemingly incompatible elements. It says "Don't compromise; harmonize." The resulting synergy sparks breakthroughs, while revealing possibilities beyond imagination.

だそうです。わざわざ書いたのは、こういう説明って、私はあまり好みませんが、結局なんとなく分かるようなわからないようなもんなんだな、そういうもんだってことを言いたくて、笑。

次のスペースには、デザイン・アワード受賞作が、ずらずらと並べられていたようです。




何らかの形での実用化を想定できる作品が主なんだと思います。




どうも、3Dプリンターの可能性がフューチャーされていたように思うんだけど、それって、もう、新しくないよね?という気が若干しましたが、そんなことないんですかね。
デザイン、実用、という観点からは、もしかしてたいしたものなのかもしれず、地に足の着いた作品なのかもしれませんが、実はあまり面白くなかったです。




なんせ、会場が暗くて、転んだらいやだな、なんて思っちゃうような感じで。




これは、徳仁さんの過去の作品だった(2006年)。知らなかったな。フオリサローネをちゃんと見だしたのは、2010年からだからな~。遅かったな。

レクサスの展示は、いつもすごく真面目で、面白いものをミーハー的に求めている私みたいな門外漢には、いまいちなんだよね~。

次のスペースは、ちょっと楽しかった。こういうあからさまに一般受けするものに、やはりシンパシーを感じてしまいます。




Sanlorenzo - mare a Milano (sea in Milano)
なんか船を作ってる会社の展示らしいけど、足下に魚影。海が広がって、狭いスペースなのに、鏡張りで果てしなくて、ちょっと海のにおいがするような雰囲気になってました。




引いて寄せる波は、ただの映像なのに、そこに立っていると、本当の波みたいに、一瞬平衡感覚がやられる、みたいな。今の映像技術ってすごいよね。

うわ、びっくり。




2階部分の展示会場は、有料の展覧会で、子供のおもちゃとかそういうもののデザインの展覧会だったようです。それで、ピノキオ。鼻の部分は、入り口の渡り廊下なんですよ。これはかわいいね。時間と体力が許さず、入らなかったけども。

2階正面からだと、こういう感じ。変だよね。でも楽しい。子供は喜びそうだけど、あれ、子供の姿がない、笑。




2階の会場では、ちょっと変なものが並んでいました。




Hong Kong Design Center - Confluence: 20+
香港デザインか~。確かに、何かあか抜けない感じが、中国っぽいの。
でも、これ、見た目ちょっとぐろいけど、面白いです。近づくとセンサーが作動して、パタパタしたり、動いたりする。




これも、簡単なAIの世界なんだろうか。
老人介護とかボケ防止とかで、動物型ロボットとかあるけど、あれって、たぶんこういう感じかな、と思ったり。何かしらの反応があると、嬉しいもんなんだよね、やっぱり。極端な話、人形に恋しちゃうとか、わからないでもないよな。




全体に、やはり中国風味が強い。中国は、すごいし、これからどんどんすごくなるんだろうけれど、どこまで行っても中国っていうか、アートの世界では、どうしても中国臭からなかなか抜け出せないでいるような気がする。
このスクリーン、怖いの。よく見ると、こんなん。




マトリックスのように、ザーッと、難しい感じが流れています。書けない読めない漢字ばかり~!

去年、Superstudioで美しい展示をしていた会社さんのスペース。




Aisin - The next frontier in mobility
Design - Satoshi Yoshiizumi, Hideki Yoshimoto, Hikaru Mori

とろりとした感じの液体のプール。シーンとしていて、何が起こるんだろう?と思っても、なんも起こらん。え~、そんなはずはない!
ふと、片隅に佇んでいる日本人がいたので、もしや、関係者か?と尋ねてみると、ピンポーン、でした。

今ね、液体の上に、軌跡が走りますよ、と言われた途端、確かに走った。




見ていた人たちから、かすかなどよめき。でもすぐ終わっちゃって、また次が長いから、結構飽きる。笑。
これ、なんか薄い布の下に、単に物理的にものを走らせているらしかった。忘れちゃったよ、説明。意外と単純な仕組みで、あら、なんだ、みたいな。
クルマの部品とかも製造している会社だから、やっぱりこれも未来の車を示唆する、そういう展示になっているみたい。

お隣の部屋には、車のデザインっぽいものが、照明でキラキラして、美しかったですが、イベント性は低かったです。




全然チェックしてなかったんで、驚いたのが、これ。




思いっきり日本!
日本各地から、伝統工芸を現代デザインに、というコンセプトで、いろんなものが来てました。




それなりに面白いものもあったけど、ダメだったのは、旭硝子同様に、日本人が日本人同士で固まって、積極的に見学者とコミュニケートしようとしている人が、とても少なかったこと。唯一、おそらく現地で雇われた日本人の方とお話できましたが、数人、話しかけても、ほとんど相手にしてくれないで、関係者同士でしゃべっている、というありさまで、これじゃだめだわ~。




このお茶屋さんなんか、ひどかったわ~。売りに来てるんだか、観光気分、または単なる自己満足で来てるんだか、謎だった。無視されたからいうわけじゃないけど~。いや、だからか。
ま、いいけど。

というわけで、今回の締めは、意外にも、日本でした。まだ、わずかに元気は残っていたけど、あまりやる気が感じられないこの日本の展示で、どっと疲れて、この日、そして、今回のフオリサローネ見学、終了としました。

ちょっと振り返ると、2010年から、結構ちゃんと見るようになって、ずいぶんいろいろ見てきて、そろそろ自分のツボがわかってきたな、と感じています。全体として、面白い年とそうでない年があると感じるのは、おそらくその時のトレンドが、全体の展示に反映されるからではないかと思うんです。そういう意味では、今年は、私が好むトレンドが流れていないかも。
また、次回に期待しましょう。

長いことお付き合いいただき、ありがとうございました。
お待たせしましたが、いよいよ、ロマネスクに復帰しますよ。

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  1. 2017/04/30(日) 01:50:59|
  2. ミラノ・フオリサローネ
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  4. | コメント:4
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コメント

No title

日本人は海外では言葉の問題が大きいかも?
どうしても日本人は無口で会話下手ですね。

日本語で話しかけられても、説明下手は問題外で海外出張に出すのは浪費で無駄ですね?

何故か日本人で群れる傾向は在りますね。
海外の場合は特に、この様なイベント出張は営業目的と言うより、ご指摘の海外観光気分が多い様に感じますよね?

日本語で話しかけても無視とは?
言語の問題では無いですよね。

勿体無いですね!
  1. 2017/04/29(土) 22:40:00 |
  2. URL |
  3. 古代遺跡めぐり<山下亭> #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

え~何しに来たんだ?アホですね。ここぞとばかりアピールしないと無駄ですわ。
私幼稚園バザーでガンガン売りまくりましたよ!ブランド品も把握して有名食器も把握してお買い得だから~ってお客様だって幼稚園バザーには掘り出し物を目当てに来る人もたくさんいますから、ガンガン売って幼稚園のイベント予算を稼がないとと頑張りました。主婦でもできるのに、結局豊かな時代の人達ってあまりアピールとか慣れてないのかなあ。勿体無い。
  1. 2017/04/29(土) 23:59:00 |
  2. URL |
  3. まーたん #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

> 古代遺跡めぐり<山下亭>さん
ここに出展するには、相当の経費が掛かっているのに、なんだか、活用していない企業も多いというのは、もったいないと思います。6日間の展示で、どれだけの引き合いを持って帰れるか、つまりは、コミュニケートしないことには始まらないんですよね。もったいないです。
  1. 2017/05/01(月) 15:13:00 |
  2. URL |
  3. corsa #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

> まーたんさん
ほんとにもったいないって言うか、何のために来てるんだろう、と思っちゃいます。言葉の問題はあるけれど、熱意があれば、克服できるはず!
こちらの人たちは、私がバイヤーじゃないとわかっても、熱心に説明してくれて、自社製品をアピールする人が多いのです。そうやって、展示会慣れするということもあるんだと思います。
ってか、海外の展示会来て、内輪で話しててどうするんじゃ!
それにしても、まーたんさんは、なにについても前向きで、素晴らしいですわ~。
  1. 2017/05/01(月) 15:17:00 |
  2. URL |
  3. corsa #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

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