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イタリア徒然

イタリアに暮らしながら、各地のロマネスクを訪ねた記録

開いててよかった~!古い言い回しながら、実感です。(イラチェ修道院)

2015.07.スペインの旅、ナヴァラNavarra編、その25

エステージャを堪能した後、時間的にかなり厳しかったのですが、もしかしてギリギリ間に合うか、という微妙なところで向かったのが、イラチェ修道院Monasterio de Iracheのサンタ・マリア教会Iglesia de Santa Mariaです。
エステージャの南方3キロと、距離は近かったのですが、13時15分で一旦閉まって閉まり、午後の見学は16時から、という、スペインらしい時間なのを、事前に調査していたので、なんとしても13時15分までに見学してしまいたかったのですが、エステージャを出発したのは、すでに13時近くだったんです。


 

でも、私にしては珍しく、迷うこともなく到着して、無事、間に合ったんです。

建築物の多くの部分は、後代の建築だったり、いろいろの変更やら何やらで、ロマネスクが残っているのは、教会内部の一部、扉口と内陣部分なので、入れると入れないでは、半分見られないことになっていたので、ラッキーでした。


 

正確に言うと、教会は12/13世紀、回廊と鐘楼が14世紀、そして、修道院部分は17世紀の建築となります。
本堂に入ってすぐ、手前はもう後代の建築になっていますが、奥に見える後陣部分は、かなり素敵なロマネスク建築であることが、すぐに見て取れます。


 

すっきりとした美しいスタイルです。1980年代に、修復が施されたようですが、もともと白い石なので、清潔感があり、神々しい雰囲気ですね。そして、シンプルなだけに、その洗練されたスタイルがさらに際立つ感じです。
アーチ上の開口部は、オリジナルなのか、後代に開けられたのか、どうでしょうか。


 

アーチには、お団子やチェッカー装飾帯が施され、柱頭にも、楽しい彫り物が散見されます。これは、スペインではおなじみのケンタウロスですね。


 

残念ながら、背が高かったり、近くに寄れなかったりで、詳細を肉眼で観察するのは難しい状況でした。


 

副柱頭に当たる部分にまで、このような装飾的な彫り物です。こういう感じって、イスラム的の影響を感じてしまいますけれど、どうでしょうね。
それにしても、この帯は、初めて見るもので、わたし的には、「ワッフル文様」で、決まり!
お叱りを受けそうな命名です、笑。


 

柱頭には、マギと思われます。右側に、聖母子がいらっしゃる様子。
それにしてもワッフルの緻密さ、感心します。

これなども、興味深い柱頭です。


 

ふと、ラベンナにある、ビザンチンの柱頭を思い出しました。考えたらあれはもっと緻密で、もっと細かい。これは、ちょっと大雑把で、イスラムとかいうと、イスラムに怒られそうなレベルかも…。
でも、三角の連続帯、かなり好き。

時間がないので、焦りに焦って見学しています。
それでも、とにかく見落としをしないように、と回廊も一応のぞいてみました。


 

見学、というより、一瞥して引き返しました。半端に好きな時代風のものがなくてよかったかも~。
ちょっと安心して、再び本堂の宝探しです。

これは、天井のヴォルトの交わるところにあったはず。


 

ちょっと面白い、物語的な彫り物ですよね。このような場所にこのように物語的なレリーフが置かれるのは、珍しいように思います。


 

時代が下る感じですね。後付けってことか。多分そうですね。


 

地味だけど、やはり入れてよかったなぁ。

本堂を駆け足、10分ほどで何とか見学し終え、13時15分ちょっとすぎに出た途端、しっかりとクローズされましたので、満足感一杯でした。
心穏やかに、扉口を見学です。


 

左側の側柱。地味ですね。見学アイテムがこれだけだったら、やはりちょっと寂しかったかも。
扉に近いところの浮彫が、気になります。


 

組紐ですね。でも、ロマネスク的というよりは、何的だろう。ちょっと違う感じがしますけれど。
右側も。


 

緻密で繊細で、すっごくうまいんですね。時代が下るのか、イスラム的な装飾文様が得意な石工さんがいたのか。
クリスモンも、変わっています。


 

やっぱりちょっと時代が下る感じがしますね。
でも、扉のバランス、いいですよね、石色も。

というわけで、大急ぎ、15分ほどの見学でしたが、ギリギリ間に合ったとかそういうところで、妙に記憶に残った教会です。

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  1. 2017/06/11(日) 23:58:37|
  2. ナヴァッラ・ロマネスク
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:6
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コメント

No title

げーギリギリ見れて良かったですね~!
あまりに白いから修復かと思いましたがこういう石なんだ。
下から二番目の写真素敵!
  1. 2017/06/11(日) 22:42:00 |
  2. URL |
  3. まーたん #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

開いてて良かったね!

折角足を運んだのだから・・・・・・
閉まって居たら、残念!等の一言で済まされませんよね?

コメント有難う御座います。
  1. 2017/06/12(月) 02:07:00 |
  2. URL |
  3. 古代遺跡めぐり<山下亭> #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

ワッフル模様、素敵な名ではありませんか。別の名称があるにしても二通りの名前のあるものはいくつもありますから。それにしてもどれも組紐文と言っていいと思うのですが、面白いですね。中に羊がはいいている角角したの、アラブですね。下から三番目と四番目は違っていますけれど、これも組紐。とくに四番目はどこかで見た記憶があるのですがどこか思い出せません。モロッコを思い出させます。ともかく、魔除け、とか聖所を守るとかの意味がるのでは?と推測。その下の縄で造ったような組紐。よく見ると大小の正三角形でできている。三角形のサイズが同じなら、ユダヤの星ですが、もしかしてこうやってこっそりしのばせたのかな?なんて想像するのも楽しい。この町の当時の住民構成とか資金提供者など分かるとはっきりするのかもしれません。クリスモンの下に神の手、というのも初めて。矢張りスペインって彫刻の面白さでは一番ですね。
北欧旅、ノルウエーには行きません、スエーデン中心、情報が乏しいので行ってみてのお楽しみ、というところがあります。絵画石碑をみられそうなのも楽しみです。
  1. 2017/06/12(月) 08:30:00 |
  2. URL |
  3. yk #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

> まーたんさん
ギリギリでも何でも、とにかく一目見られるかどうかって、結構重大なんで、笑、ありがたかったです。気合を入れて、運転がうまくいくこともあり、逆もありですが、ここは、珍しくうまくいきました。
  1. 2017/06/12(月) 21:02:00 |
  2. URL |
  3. corsa #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

> 古代遺跡めぐり<山下亭>さん
日本に比べれば、近所に住んでいるとはいっても、やはり田舎だと、再訪はなかなか難しいですからね。特に、すっごいものを持っているとかでない限りは。
本当によかったです~。
  1. 2017/06/12(月) 21:03:00 |
  2. URL |
  3. corsa #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

> ykさん
スウェーデンですか。
どんなものがあるのかしら、と思ったら、インスタグラムで、何人か、彼の地の方と交流しています。うち一人は、まさにロマネスクをテーマにしています。
が、うちも外も真っ白に漆喰ぬり、というケースが多いようですね。スタイルはかわいいのですが、真っ白。たたずまいも、なかなかよいのですが、真っ白…。
レポートが楽しみです。
  1. 2017/06/12(月) 21:08:00 |
  2. URL |
  3. corsa #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

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