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イタリア徒然

イタリアに暮らしながら、各地のロマネスクを訪ねた記録

ルッカその4-ロマネスクじゃない風景もちょっとだけ。

わたしが日常を送るミラノも、起源はとっても古い町で幾層もの歴史が積み重なっていますが、中心街は、ポイントとして古いものがのこっているだけで、全体は1800年900年代に立てられた大型の建物が中心です。だからたまに中世の町並みに入り込むと、とても新鮮。以前は好きになれなかったフィレンツェも、ミラノに住みだしてからしばらくして訪ねたときは、ごてごてしたルネサンスの建物や、街角にいきなり現れる彫像などがとても新鮮で楽しかったことを覚えています。
こんな感じ。



ルッカの城壁で囲まれた旧市街は、まさに中世がそのまま残っているといってもよい姿です。勿論ミラノ同様、比較的新しい建物も多いのですが、それにしても全体がアンティークなのです。
ロマネスクを探しながらも、思わず、これは!と目に付いたのが、これ、建物の入り口付近についている呼び鈴。



勿論中世のものじゃないんですけど、でもかなり古いものです。こんなのが、あちこちの建物に、いまだに残っているのでした。ミラノでは、まず見かけないものです。
多分、引っ張ると糸でつながったベルが鳴るとかそういう単純な仕掛けだと思うのですが、なんともかわいいです。新しい呼び鈴が脇についている建物もあったりして、それでいて古いものをそのまま残しているというのが、中世の町っぽいんです。





99%、今は使われていないはず、と思っても、やはり実際に建物についているので、試すわけにはいかなかったのですが、こういう呼び鈴に出くわす度に、試したいという強烈な誘惑に、駆られてしまいました。

これなんかは、多分現役。古いものをコピーして作りました、みたいな。


うう、かわいい。

ちなみに我が家は古い建物ながら、インターフォンは、半端に現代的で、全然かわいくありません。残念。

では次回はまたロマネスクに戻って、ルッカから北に上った山間の田舎を訪ねます。
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  1. 2009/09/21(月) 05:37:40|
  2. トスカーナ・ロマネスク
  3. | トラックバック:0
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コメント

No title

ここは、町自体が博物館みたいですね。
  1. 2009/09/21(月) 00:01:00 |
  2. URL |
  3. 朧月夜 #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

ルッカは、昔ヴィアレッジョやシエナに住んでいた頃、よく行っていたのですが、今でもいい町だなぁと思います。程よい大きさで、見所はたくさんあるし、素敵な広場が適当に散らばっているのもよい感じ。アンティークのお店も多くて、買えやしないくせに、ついついウィンドウをジーっト物欲しげに眺めていました。
  1. 2009/09/21(月) 22:03:00 |
  2. URL |
  3. corsa #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

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