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イタリア徒然

イタリアに暮らしながら、各地のロマネスクを訪ねた記録

沈黙恐怖症がいいこともあり。

春のグラッパ合宿、東部編、その3

前回記事のトップに貼った地図を見ていただくとわかるかと思うのですが、このあたり、狭い地域に、結構多くの蒸留所がひしめいています。グラッパ街道的な。
前回の蒸留所から、ちょっと北上した村に、次の目的地があります。




ペッツィ蒸留所Distilleria Pezzi
Piazza S.Barbara 5, Campodenno (TN)

小さな村の住宅地に入り込んだ、まるで普通のお家のようなたたずまいの蒸留所。まさにファミリー経営的な、ある意味伝統的な蒸留所ですね。

え、ほんとにここでいいのかな、とうろうろしていると、オーナーの方が出てきてくださり、どうぞどうぞといざなわれた試飲スペース。




こういういかにも庶民派的なスペースは、居心地がよくて、ほっとします。そして、大歓迎ですよ~、と言わんばかりの笑顔の対応、嬉しくなりますねぇ。

「どういったものがいいですか?ビアンコ?ではまずこれからかなぁ」と、試飲についても、てきぱきとイニシアティブを取ってくださると、助かります。

まずは、ミューラーシュルガウでした。




オーナーさん、とどまるところなしの怒涛のおしゃべりです。若干沈黙恐怖的な、そういうレベルのおしゃべりで、圧倒されまくりのクラブ員…。ミューラーの次は、地元の名産ブドウ種、GewurztraminerやNosiola、あれよあれよ、という間に、これだけ並べられてしまいました。




そして、ビアンコもリゼルバも、おいしいんですよね。




さらに、ハーブ入りなども試してみました。このハーブ入りっていうのも、東側独特かもね。ピエモンテでは作りません。やはり果実の伝統があるせいかしら。
面白かったのは、クミン入り。




クミンがそのまま入ってます!飲むと、カレーを飲んでいるような?スパイシーな食事に会いそうな逸品です。
しかし、もしかすると、何でもないビアンコの量産品を買って、スパイスなど漬け込むと、結構それなりに面白いグラッパになるかも?と思わされました。

お兄ちゃんのおしゃべりを楽しみつつ、ここではこの3本。




トレンティーノ名産のGewurztraminer、試飲でおいしかったパッシート、そしてリンゴのグラッパです。リンゴは、他でも書いたと思うけれど、おいしいのを見つけるのは至難。そのため、見つけたら、即買いです。3軒目にして、早くも、目的を忘れるような買い方となっています。目標は、果実系、少量買い。なかなか難しいもんですね。

この後、近場の蒸留所を目指し、首尾よく到着したものの、残念ながら留守。




フェデリッツィ蒸留所Distilleria Federizzi Stefano
Via Damiano Chiesa 6/B, Toss de Ton (TN)

家の前に畑が広がる、素敵な高台の村です。近所の人に場所を尋ねたら、今日はいると思うわよ、という返答で、また、我々がこの門扉に近づくと、飼い犬がダッシュで駆け寄ってきて、遊ぼう遊ぼうと大騒ぎでした。おそらく近所の畑で作業中とか、そういう様子でしたが、家に無人とは思えない状態で反応なしとは、寂しいことです。

初日は、かなり飛ばして、次に向かったのは、こちら。
ここも、前回の地図で場所がわかります。




ヴァレンティ―ニ蒸留所Distilleria Valentini 1872 SAS
Via San Vigilio 43, Tassullo (TN)

村の一角にあるかつてのお屋敷なんですが、そして、結構修復して外観もきれいなのですが、なんというか、寂しい雰囲気でした。きれいなのにさびれているっていうか、活気がないんです。

ブドウ畑を見下ろす、素敵な一角に展示コーナーがあり、試飲のカウンターも立派なんですが、すべてが、なんていうか、ちょっと埃かぶってますよね、みたいな雰囲気なんです。




本当に埃があるわけじゃないですよ、あくまで雰囲気。
お姉さんは、とても感じがよいのだけど、やはり、試飲は、ちょびちょび系で、こっちからお願いしないと、出してくれないタイプ。




初めて来た蒸留所で、何が飲みたいかなんて、わかるわけないんですよね。
リキュールがたくさんあったし、地元御用達で、十分やっていけるから、我々のような訪問者たちには、興味ないんでしょうけどね。
それはそれで仕方のないことですが、重要なのは品質。

2、3種類飲ましてもらいましたが、どれも、私の口には合わず、ただ、手ぶらで辞去もできないため、苦渋の選択、という感じで一本。




苦渋、というのは、口にも合わないうえに、お値段、結構高めだったからなんです。ちょっとびっくりしました。
まぁ、そういうこともありますね。

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  1. 2017/06/26(月) 01:22:39|
  2. グラッパ
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

No title

矢張り、一本は買わないと帰りずらい物ですよね?

味が合わなきゃ、私なら瓶のデザインなどで買いますが・・・・・・
手ぶらで帰りたいですよね?

試飲して居るから無理ですよね。

客慣れして居るから、おしゃべりな店員さんは多いですよね!
  1. 2017/06/26(月) 00:11:00 |
  2. URL |
  3. 古道具屋<山下亭> #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

山下さん、そうなんですよ、やはり試飲させてもらうと、手ぶらってわけにもいかないし…。でも、自分の好みでないならともかく、おそらく誰が飲んでもおいしくない、というケースは、本当に困ります。で、そういうとこに限って、お値段高めだったりしてね。
  1. 2017/06/28(水) 21:12:00 |
  2. URL |
  3. corsa #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

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