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イタリア徒然

イタリアに暮らしながら、各地のロマネスクを訪ねた記録

ビアガーデンと言えば、やはりフォルスト最強、と確認

春のグラッパ合宿、東部編、おまけ4(最終回)

合宿は5月半ばでしたので、田舎道を歩いていると、そこかしこに、初夏の果物が実っていました。




サクランボやアマレーナ、これはプラムの一種でしょうか。山の恵みって感じでしたねぇ。そして、この春の合宿は、ちょうど白アスパラの季節でもあります。いつもうっかり忘れてしまうので、今回は意識して、アスパラ、アスパラ、と唱えながらのレストラン巡りでしたとさ、笑。

というわけで、最後に、合宿のおいしいお食事特集です。

初日のランチは、とってもアルトアディジェな山小屋風のレストランにて、これまたとても山っぽいお皿となりました。




Antica Locanda Picinin
Localita' Castelletto di Ton (TN)

鹿肉の煮込みと、やわやわのポレンタ。
こういう柔らかい出来立てアツアツのポレンタは、結構好き。地域特有のトウモロコシで作ったポレンタということでしたが、おいしかったです~。

ファミリー経営のレストランで、5月だという言うのに赤々と燃やした暖炉の前で、かなりご高齢の女性が安楽椅子に腰かけて、うとうとされていました。トイレに立った帰りに、彼女の前を横切ると、「ちょっと、あなた…」と声をかけられて、それが見た目よりもずいぶんとしっかりと元気な声だったので驚いたんですが、うっとりと見つめられて、「あなたの髪の毛、きれいねぇ…」と言われて、ますます驚きました。
寝てなかったんだ~。
直毛黒髪が、きっと珍しくて目立ったんでしょうね。なんせ、ここはイタリアじゃないから~。

こういう、模様付きのグラスも、イタリアじゃない感を盛り上げます。




そして今回もまた、こちらへお邪魔しました。




これを見て、あそこだな、と思われたとしたら、アルトアディジェのプロ!




そうです!フォルストのビア・レストランです!
Forst
Virschgauer Str. 10, Algund/Lagundo (BZ)

相変わらず素敵な店内で、楽しいビア夕食を楽しみました。




ここは、すごく安くはないんですが、どのお皿もおいしくて、居酒屋状態でシェアしながら食べるのも楽しいお店です。屋外のビアガーデンも楽しめますが、我々は、いつも落ち着いた店内です。




白ソーセージに白ビール、サラダにブレッツェル。




山なのに、立派なエビも美味でした。

ここの良さが改めてわかったのは、地域の外のビア・レストランを訪ねた時でした。宿泊した村に、結構有名らしいお店があったんで、翌日、行ってみたんですよ。




Pfefferlechner
St Martinsweb 4, Lana (BZ)

発音するのも大変な名前ですが、分解すると、「胡椒の領地」と言ったような意味だそうです。胡椒を扱う地域の領主の名前みたいです。おそらく、この敷地が、その家のものなんでしょうね。

ビアガーデンになっているし、一部にはヤギやウサギを飼っていて、子供連れも楽しめるアグリツーリズムみたいな仕様にしていたり。




それでいて、建物も、素敵な内装なんです。




食事の後で、オーナーらしい女性が、中も見ていってくださいな、と声をかけてくれたので、一通り店内ツアーをしたんですけれど、山小屋という素朴な感じのコンセプトで全体が統一されていて、雰囲気はあるんです。

でも、どうもオーナーさんの努力が空回りっていうか、スタッフのやる気がなくて、サービスには統一性がないっていうか、いい加減な感じっていうか、どっちかというとイタリア的な感じで、それでいてフレンドリーでもない、と悪いとこどりなんですよね。

食事は、まぁまぁおいしかったんです。ビールも含めて。




豚のすね肉を、友人とシェア。久しぶりに食べましたが、から揚げしてあって、これは家では食べられない料理だけに、おいしかったです。付け合わせのホースラディッシュが、これまたドイツ的で気に入りました。
サイドメニューとしてザワークラウトを頼んだところ、肉と一緒に、小ぶりのザワークラウトも来たんで、これは違います、と正直に言ったところ、これは肉の付け合わせなんです、というわけです。それって普通だったら、ザワークラウトは、肉の付け合わせでもつきますけれど、さらに頼まれますか、と確認すべきですよね。または他のものにした方がよいのでは、とアドバイスすべきですよね。
そういうことができないスタッフさんたちだったんです。

支払いも、カードはダメ、とかいうしね。ダメ。
おそらく、安月給で、こき使われているのでは、と勝手に内情を推測して盛り上がりました。あ、ちなみにブレッツェルは、小さくてがっかりしました。

ほらほら、なんだかもう忘れていますよね。
これから、やっと出てきます。




中日のランチをいただいたレストラン黒鷲。
Gasthof Schwarzer Adler/Acquila Nera, St Urbanplatz 4, Andrian




ボルツァーノ・ソースというオランデーズ・ソースみたいな卵ソースで、ひたすら湯がいた白アスパラ。芋。白いお皿ですね、どこまでも。
とにかく量が半端なくて、嬉しかったです~!

そういえば、アップルシュトゥルーデルもしばらくいただいていないなぁ、と思いつき、このときいただいたのですが、生地がビスケット系のカリカリで、好みのタイプではありませんでした。リンゴはおいしかったですけれども。




というわけで、駆け足の食レポートでした。
朝から飲んでる分、食事は結構控えめなんですが、それでも毎回はずれがないですね~。お酒のおいしい土地は、食事もおいしいってことなんですよね、きっと。

ああ、長くなってしまいました。お付き合い、ありがとうございました。
次回からはロマネスクに戻って、飛ばす予定です。とにかくたまりにたまっている上に、今年もまた8月は大修行になりそうなんで、少しでも写真を整理しないと、収拾がつかなくなっているんですよ。
でもどっから片づけだしたらいいのか、困惑しているので、それでまた取り掛かれない恐れもあり…。困ったもんです。

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  1. 2017/07/13(木) 06:15:59|
  2. グラッパ
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4
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コメント

No title

とても美味しそうです!
お友達とシュアされたのですね!
やはり、若さは素晴らしいですね
健啖家、、、意気込みが、、、
地域の食事を楽しまれていらっしゃって
旅の醍醐味ですね!
ナイス・ポチ!
  1. 2017/07/13(木) 06:16:00 |
  2. URL |
  3. Atsuko #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

旅の楽しみは食事の楽しみもありますよね?

思い出の味は意外と記憶に残る物ですね!
  1. 2017/07/13(木) 22:56:00 |
  2. URL |
  3. 古代遺跡めぐり<山下亭> #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

> Atsukoさん
昔ほど食べられないんですが、でも、普段の生活では、ほとんど外食をしないので、旅に出ると、かなり余計に食べる傾向は強いですね~。
  1. 2017/07/14(金) 22:18:00 |
  2. URL |
  3. corsa #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

山下さん
旅の楽しみの中で、食の楽しみ、大きいです。土地の食べ物、土地のお酒、のんびりと味わうの大好きです。ぜいたくなできないまでも、いつも土地のものを味わいたいものだ、と思っています~。
  1. 2017/07/14(金) 22:19:00 |
  2. URL |
  3. corsa #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

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