2015.07.スペインの旅、La Rioja編、その5
相変わらず、アナログな紙の地図で申し訳ないのですが、位置を特定するために、貼ってみます。
右上の方に、ログロニョ。こっち方面から入ってきて、宿泊しているのは、Ventosaという町です。地図の、中心から、右上、という位置にあります。
左下の方が、前回訪ねた、二つの修道院のあるSan Millanで、そのあと、向かったのが、北上したところにあるカニャスCanasです。
サンタ・マリア・デル・サルヴァドール修道院Monasterio de Santa Maria del Salvador。
なんだかだだっ広い敷地に、ずらずらと建物が並んでいて、いったいどうなっているんだ?というたたずまいのお迎えでした。
どこぞのサイトか何かで、ちらと見たフィギュアの写真が気になって訪ねたのですが、現場での説明版を見てすぐ、あーあ、でした。
シト―派の修道院ということですが、建物は、すべてゴシック以降のもの。
扉も。
内部の後陣も。
ゴシック的にはイケてる可能性もあるかも、ですが、私のターゲットでは全くなくて、教会の見学は、2分くらいで終了~!
一瞬食いついたのは、この図版くらいかな~。
ヨーロッパに広がるシトー派及びそれ以外の宗派の建造物一覧。こういうのは楽しい。
せっかく来たのだから、博物館となっている部分を、見学させてもらうことにしました。
私が写真で見たのは、この石棺のフィギュアだったんだと思います。
これは、この場所の目玉的なものらしく、大切に展示されている様子でした。
聖女Urraca Lopez de Haroという方の石棺のようです。13世紀、スペイン・ゴシックの宝石のような彫刻作品、とありました。
石棺の一面は、大っぴらに嘆き悲しむ聖職者たちがビチビチに彫られています。
テイスト的には、確かに時代が下るのですが、なんか、写真で見て、かわいいなぁ、と感じてしまった次第。
乗り遅れるな的な、便乗参列的な、びちびちぶりじゃないですか?聖女がどういう方だったのかわからないんですが、おそらく、相当一派に膾炙した、奇跡満載聖女だったのかも。最近のイタリアで言えば、パードレ・ピオ的な。
反対側の面には、尼さんたちもぎっしり行列しています。
やはり気になるものは、見といた方がいいので、とりあえず満足。
で、さらに行ってよかった、と思ったのは、売店で、他の地域でも購入したことのあるロマネスク・ガイドの、ラ・リオハ版を入手できたからなんです。
青い表紙の、さしてボリュームのない本なんですが、写真が豊富で、説明も結構きちんとしていて、地域で見るべき教会は、必ず押さえているシリーズで、気に入っているんですよ。
残念ながら、ナヴァラでも、アラゴンでも、同じシリーズの本は見当たらなかったので、嬉しさひとしおでした。
同じ売店で、びっくりしたもの。
中世本のコピー本みたいなんですけどね、たとえ20%引きとはいっても、1590ユーロ…。
「サント・ドミンゴ・デ・シロスの一生」とかありますが、見えるところだけ見ても、字ばかり…。でも、そういう分野の研究者だと、よだれが出ちゃうんでしょうかね。売れないものは、作らないだろうしなぁ、こんな紙すら忠実に再現したようなコピー本。
そんなわけで、やはり地味なリオハ、続きます。
最近はまっている写真サイト。ロマネスク写真を徐々にアップしています。
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- 2017/07/21(金) 05:50:28|
- ラ・リオハ・ロマネスク
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> 古道具屋<山下亭>さん
早起きですね~!
アップ同時にコメントいただいて、びっくりです。
現地でしか入手できない情報は多いので、ほしかった本が買えるのは、本当に嬉しいんです。これだけネットが普及しても、ニッチな世界の情報って、やはりまだ紙が役立つことも多いのだから、世の中って不思議なものですよね。
- 2017/07/20(木) 22:12:00 |
- URL |
- corsa #79D/WHSg
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