2015.07.スペインの旅、La Rioja編、その8
山の一日、最難関と思っていたカナレス・デ・ラ・シエラをクリアしたので、あとは戻りながら、途中の教会を拝観するだけなので、ちょっと気楽な気持ちで、出発です。
と言っても、狭い山道が続きますから、教会を目視で発見するのは結構難しく、また、一旦通過してしまうと、Uターンも大変な道ですから、山道嫌いの私にとっては、難関が続くことは間違いありません。
まず、立ち寄ったのは、ヴィリャヴェラジョVillaverayo。ここは、教会が高台にあるため、目視で教会を認めることができ、路肩に車を停めることができたものの、どうやって教会にアクセスするのかよくわからず、右往左往しました。
サンタ・マリア教会Iglesia de Santa Maria。
結局、これはどう考えても、人の家の敷地内だろう、と思われる道なき道を進み、変な場所から、びくびくものでアクセス。
これ、左の民家の裏側ですが、勝手に柵の扉を開けたり閉めたりして、通過です。
教会、かなり地味ですよね。でもここは、スペインお得意の軒持ち送りが、実に楽しかったです。
この一面を見るだけでも、来た~!って感じしますでしょ?
ありがちな牛状フィギュアや鉋屑は、おなじみ感が強く、よっ、また会えたね、って感じ。
一方で、もういきなりこんなの。
埴輪的な?肉眼では正直、細かいところ見えないので、わかってなかったですが、土偶みたいだなぁ程度のイメージでしたが、これって、セルヴァトス的な奴で、性器フューチャーしてますかね。
この人たちも、同じ傾向のやばいやつらっぽい。
この人は?
局部なのか、楽器なのか、不明(笑)。それにしても、とぼけた表情が、すっごくいいですわ~!
あ、決して、そういうものばかり探しているわけではなく、やはりおなじみと言ってもよい、不思議なフィギュアも、楽しめますよ。
もうこんなのってさぁ、なんだろう。かわいいって言っちゃいけないのかもしれないけど、なんだか被り物フィギュアみたいですよねぇ。
そしてこれ、いじけた感じの、体育すわり君。
軒持ち送りって、ほとんど首を直角状態に上向けて見るんで、本当に疲れちゃうんですけれど、こういうところってやめられなくて、あとで首が本気で凝ります。
それ以外に、壁にはめ込みの彫り物が、とても素朴で、古い時代のものかと思われました。
すごく好き。いかにも地元の石工さん作って感じ、します。
ワッフル型みたいな十字モチーフとなわなわで、円柱や半円を描くのが主で、あちこちにはめ込まれていました。どちらも、アストゥリアスで目にした、プレロマネスク教会、つまり西ゴート的なテイストを感じますが、如何でしょうか。
考えたら、ラ・リオハは、すっごく遠くはないんですよね、アストゥリアスと。すごく近くはないけれど、こういうものが伝播する可能性は十分ある距離だと思います。
色々と見続けていくと、記憶力の悪い私にも、カチッとつながることがありますね。これこそ現場主義の良いところかも。実際の距離や高低差を含む土地勘って、現場を歩いてこそですもんね。
と、自分を持ち上げつつ…笑。
建物全体は、ゴシックの時代に大幅に手が入って、比較的つまらない四角い箱状になってしまったようです。
でも、このレンガのように色のついた石積みは、なかなか味があります。太陽光線によって、見た目の色が変化するのも面白いです。
この窓は、古いですね。しっかりしたアーチの連なり、限りなく狭い開口部。ほっとします。
開口部にはステンドグラスですね。オリジナルは、きっとアラバスターか何かの薄板だったものでしょうねぇ。うっとり。
中には入れませんでしたが、もう完璧に満足で、引き上げましたとさ。
最近はまっている写真サイト。ロマネスク写真を徐々にアップしています。
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- 2017/07/26(水) 05:57:54|
- ラ・リオハ・ロマネスク
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| コメント:2
corsaさん、この教会が建つ村ってきっと素敵な風景なんだろうなって興奮しながら見てました(≧∇≦)。
可愛いですね~ちょいボロってますが作られた当初を見て見たくなりますね!
ステンドグラスも素敵!
中、みたくなりました(≧∇≦)!
- 2017/07/25(火) 22:48:00 |
- URL |
- まーたん #79D/WHSg
- [ 編集 ]
> まーたんさん
山肌にへばりつくような村なんですけれど、こんなにキチンと教会を守っているんですから、きっときちんとした人たちの村なんでしょうねぇ、笑。
中が見られなかったのは、ほんと、残念でした。人っ子一人、いませんでしたから、カギを探しようもなかったです。涙。
- 2017/07/30(日) 13:03:00 |
- URL |
- corsa #79D/WHSg
- [ 編集 ]