2015.07.スペインの旅、La Rioja編、その14
勢いで、次に進みます!
いきなり、やばそうな写真で失礼!
ここは、村の入り口に教会があって、迷うこともなかったのですが、教会の脇に、とっても大きなグミの木があり、ちょうど実がたわわになっていて、もうそれはすごいことになっていたのです。
教会の説明版も、これこの通り、木に隠されている状態な上、殺人事件に巻き込まれたように、グミの実の汁でべったべたでした。地面にも、実が折り重なるように降り積もって、全体にべたべたした感じでした。
グミの木であること、今だからわかったようなもので、このときはブラックベリーのようなものだと思っていました。最近、ウォーキングすることで、植物に目が向くようになったおかげです。
カステルセコCastelsecoのサン・フリアン教会Iglesia de San Julian。
前回の、ヴィリャセカの教会と、大変似たスタイルの教会です。ここも、見るべきは後陣と、そして多数の軒持ち送り。
ヴィリャセカに比べると、傷みが激しいのですが、田舎の教会の雰囲気は、逆に強く感じられて、ひなびた様子が、好ましかったです。
この扉口、アーキボルトは、ただアーチが複数並んでいるだけのスタイルですが、根元の柱頭には、地元の石工さんレベルかなっていう感じではありますが、ちゃんと彫り物がしてあります。
でも、全体に、うっすらという感じで、見えにくいかも。彫りが甘いのと、摩耗が入っているのと、石色が陰影持ちにくいせいです。
素朴でかわいらしいモチーフです。
実はよくわからないけど、笑。
柱頭は、これまたヴィリャセカと似ています。
ここにもいましたよ、持ち上げ君!
顔を上げて、かなり前向きな様子です。
一方で、悩んでいるっていうのか、キュビズム的というのか、そういう表情の人がいるかと思えば。
悟ったような微笑みを浮かべる方もいらっしゃいます。
美しいスタイルの後陣。
でも、ここのディテールは、かなり再建ぽいです。窓部分も、軒持ち送りも。かなり新しいものと思われ、やりすぎ感満載。
それに引き換え、オリジナルの味は、やはり素晴らしいです。
グミの木と並び、素敵な後陣の全体像。
青空に映える石色ですね。
ここもクローズです。工事中的な看板が貼られていたので、中は修復中または修復待機中とかそういう状態かもしれません。いずれにしても、村には人っ子一人見当たらず、死んだような空気でした。
唯一出会った方。
犬は苦手な私ですが、この子にはほっとさせられました。飼い犬らしく、まったく怖い行動をとることはなかったし、人っ子一人見当たらず、人の気配も感じられない村って、ちょっと怖いんですよ。逆に、教会しかない土地の方がすっきりするっていうか。
というわけで、民家が並んでいても、カギを探そうという気には、まったくなりませんでした。
最近はまっている写真サイト。ロマネスク写真を徐々にアップしています。
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- 2017/08/10(木) 06:06:01|
- ラ・リオハ・ロマネスク
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山下さん
この血染め(?)の看板を見ると、それ、わかりますね。熟れたら、滴ってくるのですね。べたべたと!
- 2017/08/10(木) 22:11:00 |
- URL |
- corsa #79D/WHSg
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