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イタリア徒然

イタリアに暮らしながら、各地のロマネスクを訪ねた記録

ベネチア・ビエンナーレ2009-その3

引き続き、メイン会場のジャルディーニです。
今年は、ベネチア館が設けられ、数年ぶりとなるらしいのですが、ベネチア名物のガラス作品が展示されていました。会場の端っこの方で、人々がそろそろ疲れるあたりなのですが、入り口前のインパクトで、疲れが一瞬吹き飛びます。


どうですか、いいでしょう?
これ、建物の入り口の、箱庭みたいな空間に並んでいる色とりどりのガラスの造形です。


遠めにはガラスというよりも、プラスティックの造形に見えるんですが、多分ガラスだからこその重量感というか、存在感があるんだと思います。



では、特別展の方をのぞいてみます。




いきなり、いかにもの現代アートの連発。いい感じです!そして最初の大ホールの作品がこれ、これはインパクトありました。





これは、透明ビニールの筒に鮮やかな色水が入っていて、写真で見てもよくわからないですが、視覚的インパクトは強かったもの。日本人の作品だったらしいです。
意外とこんな普通の絵画があったりして、妙に新鮮だったりして。



もう一つ、インパクトも強くて、個人的に気に入ったのが、地下大ホールに展開された怪しい植物園。紙粘土みたいなチープなマテリアルな感じなんですが、ホール全体の暗闇に効果的なスポットライト、ぬるぬるべとべとした感じの彩色、まさに秘密の花園というか、怪しさがたまりませんでした。







おまけ。
ジャルディーニ会場では、毎回(多分)必ず、マスコット的なオブジェが展開されますが、今回は、どうやらこの、ほとんど全部の部品が盗まれた自転車だったらしいです。






頑丈な鍵つき鎖錠でつながれた部分だけが残っている自転車というのは(つまりそれ以外の部分は盗まれてしまうのです)、ミラノなどではおなじみの哀しい姿ですが、他の国の人にはよく分からないオブジェかもしれないですね。

では次回、アルセナール会場に移動します。
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  1. 2009/09/27(日) 04:53:48|
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