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イタリア徒然

イタリアに暮らしながら、各地のロマネスクを訪ねた記録

でべそのアダムとイブ(ラヴォデュ1)

2016.08.オーヴェルニュの旅 その14

全部立ち寄っていたら、とても目的を果たせない、という、はなからわかっていた事実に、前回のサン・シルゲでダメだしされて、一気に北上し、かなり有力有名どころを目指しました。




ラヴォデュLavaudieuです。
ここは、村の入り口に大きな駐車場が整備(というほどでもなく、スペースがある、という程度ではありますが)されていて、アクセスがしやすい村でした。運転や駐車に自信のない、私のようなタイプには、うってつけ。




駐車場からも見える塔を目指していけば間違いなし。方向音痴にも優しい村ですね。
ワクワクしながら、目的に近づいていくとき、まさに至福の風景。と言いながら、とっても地味ですけど。




村の風景のみならず、目的の教会も、実はとっても地味。




ラヴォデュ修道院Abbaye de Lavaudieuのサン・アンドレ教会Eglise de Saint-Andre。
これは、人んちの裏庭みたいなところに侵入して、側壁を撮影したものです、確か。

まずは、教会へ。




ここは、観光客も多くて、なんだか狭い村の中を、結構な数の観光客が行ったり来たりしているんです。
今ではそんなになった村ですが、11世紀半ばに建てられた小さな礼拝堂、というか、隠遁所が起源。その「神の家」というラテン語が、フランス語の古語に置き換えられたのが、このラヴォデュという村名の起源でもあるそうですよ。
その隠遁所が、ベネディクト派の修道院になって、フランス以外の土地にまでその名声が広がるくらいになったとか。周囲も、門前町として発展したはずなので、もしかすると往時は、今よりももっと活気のある村だったのかもしれませんよ。

それだけの歴史を持っている修道院としては、教会はかなり小ぶりです。




でも、壁面がフレスコ画に覆われているのは、財力のあかしと言えるのかもね。
今残っているフレスコ画は、創建当時よりは後のものと見受けられ、私の興味は、柱頭の方。




なんだろう、これ!どう見てもモチーフはアダムとイブだけど、このうにょうにょとした不思議な表現…。好きか嫌いかというと、好きではなくて、でも面白いか面白くないかというと、面白くて、でも…。でべそだし…。

植物モチーフを基本にした柱頭も、なんか、独特。




このとき、なぜか覚えてませんが、ほとんどすべての写真がぶれていて、残念です。




構造的には、かなり地味目な感じです。




さて、一通り、教会を見学した後で、あれ、目的の回廊はどうなっているんだっけ、と慌てて、はす向かいにあるインフォメーションセンターに向かいました。




アワアワしないで、最も見るべきものを見ることを優先するようにしているんですが、このときは、教会の扉が開いているのを見て、とるものもとりあえず、衝動的に飛び込んだ、という状況です。開いているときは、とにかく入る、というのも、鉄則の一つですからね~。そもそも、インフォメーションが、そこにあるとは、一息つくまで気付かなかったわけで。

で、危ないところだったんです。回廊の見学は、ガイドツアーのみ、というのは、事前に知っていたんですが、その情報は正確で、インフォに飛び込んだのが15時40分、次回のガイドツアーは16時でした。有料なので、チケットを購入し、16時にそこの入り口に集合、ということで、半端な時間を利用して、改めて教会に戻り、フレスコ画を観察した次第。




でもやっぱり、どれも、あまり好きなタイプではなかったんです。




こればっかりは、好みの問題なので、どうしようもないですね。




次回、回廊訪問です。

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  1. 2017/09/17(日) 05:55:30|
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