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イタリア徒然

イタリアに暮らしながら、各地のロマネスクを訪ねた記録

つまらんと悪態と付きつつ歩くのも、また楽し?

ベネチア・ビエンナーレ・アルテ2017 その10

ロマネスクを待ち焦がれている向きには申し訳ないのですが、まだしばらく、ビエンナーレ記事が続きます。
アルセナーレ会場Arsenaleの見学、続きです。




団体さんの数も、多かった~!あちこちで、こういうガイド付きの団体さんに出会いました。正直、かなり邪魔。歴史的な建造物とか芸術品の鑑賞の際には、ガイドもそれなりに面白いケースが多かったりしますが、現代アート、いや、普通の展覧会でも、解説ほどうっとうしいものはない、と思っている私には、ただ邪魔なだけ。蘊蓄が好きな向きには失礼ですけれど~。

でも、こういう作品の前で、解説はいらんやろう?と思ってしまうんですよねぇ。




Cantico del Discenso I-XI by Cynthia Gutierrez(メキシコ、1978年生)
なんかさぁ、メキシコって、結構現代あると思うんですが、これはなぁ、違うよなぁ、って思いました。こういうのをちまちま集めるキュレーター、やはり、話、合わんよなぁ。

この、ハデハデの葬式の献花のような、花輪ずらずらも、どうかと思った。




Good Intentions by Irina Korina(ロシア、1977年生)
ロシアねぇ。色彩的には、若干わからないでもないけど、かなり大上段に構えたインスタレーションのメインが、この花輪かよ、と思ってしまいましたねぇ。
このインスタレーション、ちょっと高台になっているんですが、そこから見えたブツは、ちょっと気になりました。




人形、というのか、遠目でも印象的な。若干後戻り状態でしたが、かぶりつきから鑑賞。




Francis Upritchard(ニュージーランド―ロンドン、1976年生)
後付けで、この展示は、結構注目されていたと知りましたが、いや、近くから見たら、全然面白くなくて。
思想的なバックがありそうなイメージは大いに伝わってきたので、それだけでも、表現としての力があったのだと思うけれど、受けたイメージは、「なんか、いや」だったので、わたし的には、ダメでした、笑。

そういう合間に、こういった、かなり普通の作品に、意外と引き寄せられたりね。




Teresa Lanceta(スペイン、1951生)
チクチクしている作品。手仕事好きには、訴えるものがあります。
ビエンナーレ訪問当時よりも、今、たいした時差はないものの、独立騒動前と後、という意味での今、バルセロナで活躍しているアーティスト、ということで、今、どうなの?という気にはなります。




遠目では、全体像しか把握できないけれど、近づくと、手仕事系のチクチクが思いっきり見える、という作品のコンセプトが、結構好き。

自分のツボにはまる、そういう傾向として、これも、説明的に好きだった展示。




Visible Labor y Gabriel Orozco(メキシコ、1962生)

パッと見、あまりに地味だし、なんなの、これ?としか思えないんだけど、壁にかけられた説明を見ると、あらら、それだったら、もうちょっとちゃんと見ないと、と思ってしまうないようなわけです。




ちょっと、これまたサローネっぽいですけどね、なんか、宮大工的な、匠の技を目の前に見せてくれる展示になっているわけです。




こういうのを見ても、あてはまる感じすら思い浮かべられない情けない日本人ですが、なんか、棹継ぎとか、金輪継ぎ、とか、そういう表現だけで、うっとりしちゃうというか。石好きだけど、木はもっと好きだったりするんです。そして、宮大工的な技術には、あこがれています。木を、やすりですりすりするのが大好きです。

これまた、完全サローネの世界。




壁紙ですよ。そういった広範な紙のモチーフ印刷マシンの展示。




All of a tremble(Encounter I) by Anri Sala (アルバニア生―ベルリン、1974生)
これはさ、工芸と美術の境目というか、工芸を美術化したとすると、サローネの世界だし、ビエンナーレに置く作品ではない、と思います。好きだけどもさ。

このあたり、こういう作品が続くので、カット。なんだかな~。




これは、いきなり、テントというか、パオ的な構造物で、靴を脱げば、誰でもこの中に入って、床に寝そべったり、スケスケのその構造物の中の生活を体験できるようになっていたんですが、だからなに?的な、面白くなさが見え見えで、体験型好きな私にしても、わざわざ靴を脱いで、入ろうという気にはなりませんでした。

この辺りは、もうシャーマンがテーマのスペースなのでしょうか。ちょっと変なものが続きます。




Third Lung by Naufus Ramirez-Figueroa(グアテマラ―ベルリン、1978生)
照明も変だし、一見、ちょっと面白かった造形だけど、閉ざされた部屋に入って、しげしげ見てると、だから?と言いたくなる…。

ちょっとフォトジェニックて、もしかすると、現物より写真がいいかも?と危惧したこれも、結局、現物以上のイメージはないです。




Taqiya-Nor by Younes Rahmoun
小粒で、全体としても、これがあるとないで、変わりますか?と言いたくなる。

花をデフォルメしたみたいな作品が、ずらりと壁に並んでいましたが、まさに、壁の花状態なんですが。




Woman did do this in shining when her space threads and vines crimpedm wrinkled in lines could force a clear high shimmer of Bud blue black flower all boney and new will upon will came with withpers with new by Rina Banerjee

タイトル、長っ!
こういうのって、作品も含めて、時代遅れ感、満載、わたし的には。

ちょっと、つまんないよね。
どうしようかな、どこを割愛しようかな、と思いつつ、ついつい。

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  1. 2017/10/17(火) 06:09:35|
  2. ヴェネチア・ビエンナーレ
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
<<まさか、楽しい器だったとは!日本語を知ってるのか? | ホーム | 黙々と歩くだけで、語れるものがある。>>

コメント

No title

おはようございます

今年はじめて横浜トリエンナーレに対して、情熱が沸きません
評判も聞こえない環境だし、調べる事もしていません。


美術は嫌いになったのだろうか・・・と自分の事を思います
あなたの感想と、作品の写真と照らし合わせて同感しきりでした

いつも、国際的な展示を記事にしてくださってありがとうございます

熱心な読者ではなくて申し訳ないですが、あなたのblogはとても魅力的と思います
  1. 2017/10/17(火) 00:53:00 |
  2. URL |
  3. poetryfish9 #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

> poetryfish9さん
時々訪ねては、読み逃げしています、すみません!
トリエンナーレは、間が開くので、なんか間延びしそう。今回は、他の方のブログで、ちょっと見させていただきました。小粒作品が多かったようですね。

展覧会は、面倒になったりしますよね。ビエンナーレだけは律義に行きますが、ミラノでの展覧会は、めったに行かなくなりました。以前は、少なくとも無料の展示会は、マメに調べて、通ったものですが…。嫌いになるというより、情熱、なんでしょうね。沢山のことができない、という忙しさや疲れも関係していますね。はっ、年も、あるのかしらん。クスン。

どうぞ、いつでもごゆるりと来ていただければ、嬉しいです。ありがとうございます。
  1. 2017/10/17(火) 22:15:00 |
  2. URL |
  3. corsa #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

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