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イタリア徒然

イタリアに暮らしながら、各地のロマネスクを訪ねた記録

まさかの十五連発!気前いいにもほどがある?

2017.10.グラッパ合宿、ピエモンテ編2

ランチの後に向かったのは、超有名蒸留所です。




シボーナAntica Distilleria Domenico Sibona S.p.A.
Via Castellero 5, Piobesi d'Alba

ここも、2年ぶりの訪問です。
一番最初に立ち寄った時は、完全にクローズで取り付く島もない状態でした。
週末だったら、開いてないのも普通ではあるのですが、この時期は、アルバでトリュフ祭りがおこなわれていることもあり、この地域の観光客の数は半端なく、そのために、トリュフ祭りの期間だけは、週末でも開けているお店も多いんです。それに、仕込みの時期でもあり、どうせ、誰かはいる時期でもあるので、そういう意味でも、訪問者を受け入れてくれる醸造所は多いのですが、ここは、そういうことなく。

ただ、予約をすればオウケイということだったので、ちゃんと事前に予約をして、二年前に初めて訪ねたわけです。

受付から、早速ガイドツアーの始まりです。




今回案内してくださったお嬢さんは、前回のお嬢さんと、金髪とか背格好がかぶるので、一瞬同じ人?と思いました。仲間でひそひそと、同じ人だとすると、何かあって、こんなに変わったのかしら?成長したのかしら?とか、勝手な噂をしていましたが、発言内容からも、絶対違う人、という結論に達し、後日過去の写真を確認して、やっぱり違う人だった、とわかりました。

前回も、ガイドツアーは悪くなかったんですが、でも、なんかクールで、情熱のないガイドで、全然盛り上がらなかったんですよ。




でもこの方は、今まさに仕込み中のアルコール臭が充満している中、こちらが求めている情熱を発しつつ、ガイドしてくださいました。




蒸留所は、手作り感のある工場、という雰囲気があり、とっても楽しいんです。蒸留の器械が、年代ものだったり、銅製だったりすることもあるのでしょうね。この、かなり大手のシボーナであってすら、とても職人的な雰囲気が漂います。




そして、半年ごとに、どこかしらでガイドをしていただくというのに、なかなか言葉も覚えないし、製法もうろ覚えで、情けなくなります…。毎回新鮮って、困ったもんですよね。

で、一通りの案内が終わり、試飲室に。




ここでは、前回購入したアルネイスが、異常といっていいほどおいしかったので、今回買うべき一本はもう決まっています。おいしければ、他にも、と思いつつ、試飲開始。

香りのいいモスカートや、熟成させていないビアンカから。




どんどんと勧めてくれます。お酒の瓶と、試飲グラスがずらずら並びだしました。壮観です。




ここで、この人は、前回の人とは別人である、という確信に至りました。というのも、前回はほとんど試飲をさせてもらえず、なんだかがっかりしちゃったんですよね。この人は、もう次々に、そんなに勧めちゃって、大丈夫ですか、というくらいに、出してくれます。




琥珀色が濃くなってくると、樽での熟成が長いもので、ブランデーや、ウィスキーにも並ぶ奥深い味わいになってきます。ボトルも、四角っぽいタイプは、高いやつです、笑。
もうこの辺りは、我々は至福を通り越して、やばいんじゃないか、という状態。

飲んだも飲んだり、グラス、ボトルが15本並んでいます。




我々は三人ですが、一種類につき、グラス一個分を分け合って試飲しますが、それにしても、15杯味わうと、いくらひとなめといっても、相当なアルコールを摂取していることになるかと。これは、記録じゃないか。




こんなにいただいて、ちょっとしか求めないのは申し訳ないと思いつつ、やはり、自分の飲酒量には限界があるので、結局、もともと決めていたアルネイスと、おいしさとお値段のバランスの良かった5年物をゲットしました。
アルネイスは、シボーナおなじみのボトル。これ、飲み終わった後は、カラフとして使えるような体裁になっていて、かわいらしいんです。




5年物の方も、同じタイプのボトルですが、ちょっとお高いだけあって、箱もかわいい。
これは、もったいなくて、しばらく開けられないけれど、そういえばアルネイス、飲みたくなってきたな。
不思議。アルネイスは、この地域特産の白ワインなんですが、実は、ワインは好きじゃないんですよ。でも、グラッパだと、かなり好き。そういうタイプのブドウ種ってある気がします。




試飲でいい気持になってしまった後、熟成のグラッパが置いてある場所へ、ツアー再開です。




さすが大手。樽の数は半端ありません。
大きいのから小さいのまで、この樽だけでもひと財産だと思います。

すっかり満足して、次回の訪問を約して、辞去しました。

そして、今回のお宿へ。




Agriturismo Vecchio Torchio
Reg.S.Antonio 151,Canelli (AT)
www.vecchiotorchio.eu

ここは、いわゆる秘密にしておきたいタイプのアグリツーリズモです。というのも、お値段は安いし、食事はおいしいし、スタッフは感じいいし、その上、猫好きの私にはにゃんこがたくさん、犬好きの同行者にはわんこがたくさん、というおまけつき。
さらに加えて、ここからの眺めです!




農作物もやっているようですが、ワインも作っている農家さんなので、見渡す一帯、この農家さんのブドウ畑です。
この同じ眺めが、翌日の夕焼け時には、信じられない色に染まりました。




この日と、この翌日の夕焼けは、イタリア各地で驚異的な美しさだったようです。




実際、ミラノに戻る高速で、渋滞に巻き込まれたんですが、その時の空は、見たこともない夕焼けが広がり、驚嘆しました。オーロラみたいな、不思議な様子でしたよ。

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  1. 2018/02/05(月) 03:42:50|
  2. グラッパ
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4
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コメント

No title

試飲ですので大して飲む訳では無いので・・・・・・・

出し惜しみはしないで欲しいですね!
しかも、蒸留所なんだから。
と、愛飲家は思ってしまいます。

今回は大満足でしたね?
  1. 2018/02/04(日) 23:59:00 |
  2. URL |
  3. 古道具屋<山下亭> #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

イイですねえ、このアグリツリスモそそられます。連泊の必要ありでしょうか?以前アマルフィで、最低でも3連泊なんて言われました。その価値はありましたが。
  1. 2018/02/05(月) 02:01:00 |
  2. URL |
  3. otebox #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

> 古道具屋<山下亭>さん
この対応のおかげで、シボーナのイメージ、急上昇です。前回は、がっかりしながらも、買って帰ったアルネイスがあまりにおいしくて、逆に悔しい気持ちだったんですが、今回はいろんな意味で大満足で、アルネイスもさらにおいしく感じることでしょう。あ、開けたくなってきた笑!
  1. 2018/02/05(月) 22:52:00 |
  2. URL |
  3. corsa #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

> oteboxさん
我々は二泊で、二泊とも夕食もいただきましたが、最近は以前ほど、三泊しないと夕食はダメとか、なくなったような気はします。でも、バカンスシーズンは、1週間が基本になるので、どうでしょうね。
空いてれば大丈夫なので、ご興味あったら、サイトでも見てみてください。今回はBookingで予約しましたけど、直でも大丈夫みたいですよ。
> corsaさん
  1. 2018/02/05(月) 22:54:00 |
  2. URL |
  3. corsa #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

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