2017.04.プーリアの洞窟教会巡り、その11
マテラのカテドラルDuomo di Matera、続きです。
今回は、中に入ります。
外観のスタイルからもわかる通り、後代の手が入ってしまっているとはいえ、オリジナルは、結構古い聖堂ですが、中もすっかりピカピカです。
入場していきなりこういうスタイルだと、もう気持ち的には、しゅーん、としちゃうんですが、少なくともスタイルは古い時代のままだから、絶対に何かあるに違いない、と気を取り直して。
気持ちが伝わったのか、なんといきなり。
ファサード内側の右脇にある柱だったと思います。上も下も、ピッカピカなのに、柱頭だけ、オリジナルに近い様子に戻されています。
おそらく、バロック時代には、この柱頭の人たちも、ピカピカ真っ白にぬられていたのだと思います。そのせいで、彩色も結構残されているのではないでしょうか。
みんなが、一所懸命考えている様子っていうのか、夢見る感じもあって、なんだかいいフィギュアです。
残念ながら、これ以外は、漆喰ぬりぬりのまま。
これも、漆喰をはがしたら、素朴テイストで、うっとりするようなフィギュアかもしれません。これも。
背景の金ぴかを見ていただくと、こういうぼよーんとした人々が取り巻く柱頭が、いかに浮いているか、わかると思います。
これら以外は、植物モチーフで、漆喰ぬったら、時代がわからなくなるようなものばかりでした。
うえ~、となりながらも、丹念に歩いていくと、内陣方向左側に、驚きの発見。
なんか古そうなものが、掘りだされています。ガラスで遮られているので、近寄ることはできないのですが、これは、今ある建物以前の教会のものだと思われます。どうも、資料が手元にないので、詳しくはわからないのですけれど。
フレスコ画が、ほんの一部だけど、残っているんです。
衣装の様子や、光背の様子から、ビザンチンテイストのフレスコ画っぽいんです。
ほら、なんか光背の縁取りが、真珠状でキラキラしてて、これはビザンチンですよね~。
なかなかいい感じなのに、どこにも、説明一つないんです。一応ロマネスク・スタイルの教会、とうたいながらも、そこに重きを置いていないのが明らかな説明版ばかりで、確かに、このピカピカの中を見たら、ロマネスクのために目指すこともないかって様子ではあるんですけれどもね。
でも、なんか納得できないような。
まぁでも、何かはあってよかったです。
ということで、マテラの旧市街散歩、続きます。
最近はまっている写真サイト。ロマネスク写真を徐々にアップしています。
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- 2018/04/10(火) 04:42:59|
- プーリア・ロマネスク
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