2017.04.プーリアの洞窟教会巡り、その18
カルピニャーノ・サレンティーノの村で、度肝を抜かれるようなビザンチンのフレスコ画に出会い、まだランチ前とは思えないような充実ぶりの一日。実は、この日のメインは、まだこのあとだったんです。
が、その前に軽く、ごはん記事など、笑。
気付かれている方も多いと思いますが、どうも、このところ、ブログがなかなか更新できなくて。書きたい、あちこち紹介したいという気持ちはやまやまなのですが、それ以上にやりたいことがあったりして、時間が足りなくなっちゃって。
というわけで、前回の記事からずいぶん時間がたってしまったので、リズムが…。
というわけで、ジャブ的に…。すみません。
長靴型のイタリア半島の、かかとにあたる部分一帯が、今回紹介しているプーリア州となりますが、その中でも、さらにかかとに近い部分を回るために、宿泊地としたのは、オートラントの町から数キロというロケーションの、ジウルディニャーノGiurdignanoという村です。
この地図だと、右のやや上の方の端っこにあるのがオートラントで、そこから赤い幹線道路を西に向かって、南に外れた村です。
それにしてもこのあたり、土地が平坦かつ、道がスカスカです、笑。同じ縮尺の地図でも、これが北部の方だと、この5倍くらいの密度で道が走っている感じがしますよ。
そう、何を隠そう、この旅の一番の目的は、オートラントだったんです。
あそこの超有名な床モザイクは、中世をやっている以上、いつかは必ず行かなければならない場所、さらに、モザイク好き、特に中世のモザイク好きであれば、マスト以上にマストは場所なんです。
プーリアには、他にも行きたい場所がたくさんあるのですが、そのほとんどは州の北部の方で、オートラント周辺は、教会といって思いつかなかったんですよね。それで思いついたのが、この洞窟教会群の存在だったというわけです。
そのため、ホテルを決めるにも、なんとなくオートラントのあたり、というような感じで、ここに決めました。
ジウリディニャーノの村には、こんな立派な教会がありますが、街道沿いに家が並ぶ、なんということのない村でした。
そして、ホテルは、この教会の広場から、車でほんの2、3分のところでした。
Agriturismo Il Megalite
SP277, Via Otranto-Giurdignano Snc
Giurdignano
アグリツーリズモなので、全体が広々としていて、それでいて村も近くて便利だし、なかなかよいところです。お値段も、結構リーズナブルなので、この辺りを回るには、お勧めします。
驚いたのは、これ。
アグリツーリズモの名前もメガリテとあるように、このあたり、巨石の遺構が結構ある場所らしいんです。そういえば、自分でもチェックしたりはしていたのですが、結局、どこも見ないで終わってしまい、ちょっぴり残念です。
過去にいくつか訪ねられた方によれば、たいしたことはないそうですが、古代巨石の遺構は、ほとんど見たことがない私なので、おそらく、たいしたことがなくても、結構インパクトありそうな気がします。将来のいつか、訪ねるチャンスがあればいいですが。
農家ですから、周囲は畑とか牧草地とか。駐車場の脇には、自然の花畑状態で、ルーコラの花が、美しく咲き乱れていました。
ルーコラが、こういう菊系の花だとは夢にも思わず、びっくりしました。この時期、車で走っていると、どこでもかしこでも、ルーコラの花。いろんな黄色のバリエで、とてもきれいでした。
ルーコラ好きなので、花までかわいいというのに嬉しくなって、実は、ミラノに戻るなり、種を購入したのですが、結局一年以上、そのままキープしている情けなさです。
このホテルでは、肉も野菜もやっているようなのですが、到着の日の夕食のメインは、なんと、そら豆のピュレでした。
春の息吹満載のそら豆、大好きですが、ピュレを作るまではしませんので、地味ながら嬉しいメニューでした。地味っていうか、身体にいいっていうか。アグリツーリズモで、野菜だけ押しまくりっていうのも、珍しいと思います。
前菜も、ひたすら野菜!野菜好きだから、嬉しかったですが。
翌日は、夕食やらないというので、近所のレストランでいただきましたが、こちらでは、プーリアらしく、お魚中心に。
Il Marsiello
Via Roma,Giurdignano
結構洗練されたお皿でした。エビのお隣にあるクリームみたいの、なんだったかな。なんかやけにおいしかった記憶はあるのですが、メモもなくて…。
おつまみ状態で、いろいろなお皿を少しずついただきました。
三人もいると、そういう食べ方が出来て楽しいです。一人だと、あまり多くのお皿は頼めないですからね~。
カルピニャーノ・サレンティーノでは、地下フレスコ画を楽しんだ後、ガイドの方に聞いて、庶民的なレストランに行くことができました。
Ristorante la Locanda
Via Filzi 23, Carpignano Salentino
なんせ、イースターの日曜日でしたから、家族連れで満員状態。すごい活気でした。
揚げ物盛り合わせとか、南っぽいお皿。カロリー高いけど、おいしいんだよね~!
割と、どこでも超庶民的な地味な食事ばかりでしたが、おいしかったです。さすがプーリア。願わくば、次回はもう少しがっつりとお魚をいただきたいかもね。
というわけで、とりあえず、再開を期しつつ…。どうなることやら。
最近はまっている写真サイト。ロマネスク写真を徐々にアップしています。
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- 2018/06/05(火) 05:15:02|
- プーリア・ロマネスク
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| コメント:6
こんなところに巨石遺構が有るとは知りませんでした。
調べて見たいと思います。
この情報は嬉しいですね!
もう一つの新発見は、ルッコラの花ですね。
花を知らずに食べて居ました。
- 2018/06/04(月) 22:10:00 |
- URL |
- 古民家の田舎暮らし<山下亭> #79D/WHSg
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> 古民家の田舎暮らし<山下亭>さん
規模はたいしたことないらしいですが、いくつかあるようなんですよ。半島の先っぽですから、やはり海からアクセスした古代人が定住していたんでしょうかね。
いつも、目的的で、わき道にそれる時間がないので、ちょっともったいないです。目的以外にもふらふらとさまよいこむような旅も、本当は好きなんですけれどもねぇ。
- 2018/06/05(火) 21:28:00 |
- URL |
- corsa #79D/WHSg
- [ 編集 ]
> Atsukoさん
スペインに行かれていたのですよね?貴ブログ、先日ちらりと訪問させていただきました。
そろそろ夏の旅の計画を具体化しないといけないので、いろいろ考え中です。個人旅行じゃないと、行けない場所ばかりなので、仕方ないですが、たまには、企画済みの旅に乗っかってみたい気持ちにもなります…。
- 2018/06/05(火) 21:29:00 |
- URL |
- corsa #79D/WHSg
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お久しぶりです。未読部分が多く、でもプーリアの奥深さに感じ入っております。
で、Giurdignano の村と古代巨石文明の記事が載っていましたので、懐かしくなりました。
この辺りの巨石遺跡を歩いたことがあるんです。
村から南へ数キロの Minervino という村にドルメンがあり、あと何か所か歩きました。
写真は小生のサイトで見てください。
http//www5e.biglobe.ne.jp/~truffe/dolmen-europe.htm
です。
- 2018/06/06(水) 11:23:00 |
- URL |
- ほあぐら #79D/WHSg
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> ほあぐらさん
訪問ありがとうございます。ずいぶん前にお話した旅なのに、なかなかアップが進まず、苦労しております。
サイト、拝見しました。やっぱり行ければよかったなぁ、と今更思っておりますが、おそらくもう一度くらい、訪ねるチャンスがあるでしょう。ドルメン街道みたいな売りもしているようでしたね。
ドルメンがこのように集中している土地は、イタリアでは珍しいと思いますので、それなりに有名なんでしょうね。プーリア、再訪したくなったでしょう~?
- 2018/06/10(日) 18:35:00 |
- URL |
- corsa #79D/WHSg
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