2016.08.オーヴェルニュの旅 その19
ブリウードBrioudeの後、時間的には、もう打ち止めにしてホテルに向かってもよかったのですが、ホテルに向かうほぼ通り道上に、一つありましたので、せっかくだから、と立ち寄ることにしました。例の、もったいない病です、笑。
到着した村は、ミクロで、その上に全体が新しく、教会もなんだかピカピカ感のある、こんな様子。
ブルノンクル・サン・ピエールBournoncle-Saint-Pierreの教会です。
教会もピカピカ感があり、また時間も時間だから開いてないかもしれないなぁ、と悲観的な気持ちで、それでもせっかく来たのだから、試してみました。
重いドアを押したところ、なんとちゃんと開いていました。
そして、中を覗き見て、びっくり。
かなり好きそうな雰囲気が漂っています。
後陣に向かって、突進しました!
こういうのを、古色蒼然というのでしょう。なんか、それなりに時代を経ながら、手が入ったりしてきたけど、結果としては、なんか古びた感が強まったばかりっていうのか、これなら、ほって置かれた方が、年代の重みとか味が出たんじゃないかっていうのか、ちょっとそういう感じだったんですが…。
でも、近づいて、喜びの叫びをあげてしまいました!
うひゃ、なんだ、この怪しさ!そして愛らしさ!
泥人形的な素朴さと怪しさで、なんだこれ!ですよね。
この旅で、初めての色付き柱頭だったんで、ちょっと懐かしく、嬉しい気持ちになりました。色付きと言っても、全体がすすけているので、いやらしい派手さもなくて、すっごくひっそり、「色着いちゃってますけど~、いいですか~」とささやかれているような感じで。
派手な緑にエンジがかった赤、金など、結構派手なんですが、でも、薄暗い光の中で見たイメージは、こういう静かな様子。
ふと、振り返ると、ステンドグラスの光でしょうか。結構新しそうだけど、ちゃんと雰囲気のある修復をされた床面に反射して、ずっと現役で頑張ってきた教会の空気をひしひしと感じました。
彩色されていない柱頭もありました。
やっぱり、こっちの方がいいよね?
その上、超素朴!
二頭身!激かわいいですね。反対側の角。
何ですかね、これ。
イタリアのどっか田舎で見た例を参考にすると、この松ぼっくりまたはパイナップルは、ブドウではないかと想像もしますが、だとすると、農民でしょうか。でも、ブドウ房、こうやって二頭身で…。謎すぎるけど、とにかくかわいいのは確か。
可愛いと言えば、ステンドグラス、現代ものでした。
古い教会に、モダンなステンドグラスは、フランスならではの装飾と思いますが、伝統的なステンドグラスより、個人的には好みです。特にこういう単純でかわいいのは、こういう素朴な教会にぴったりと思います。
期待ゼロで訪ねただけに、これはうれしい出会いでした。
思わず、裏側にも回りました。
相当修復がされていますが、でも、よいお姿ですね。
この、黒っぽい石が、オリジナルではないかと想像します。だとすると、かなりイメージが違うかもしれないですね。
最近はまっている写真サイト。ロマネスク写真を徐々にアップしています。
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- 2018/07/30(月) 00:42:35|
- オーベルニュ 03-63-15-43
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> Atsukoさん
作られた当時は、相当派手な彩色がされていたものが多いようですが、今では、ちょっと違和感もありますよね。っていうか、すべて彩色されていたら、たぶん、こんなに好きになれないでしょう。
でも、たまに会うと、なんか新鮮で楽しかったりします。
- 2018/08/02(木) 21:23:00 |
- URL |
- corsa #79D/WHSg
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> ガビィさん
さすがです!見るところが違う!新鮮!
お像が誰かは、考えてもいませんでしたよ。ありがとうございます。
すすけていても、千年以上現役続けてきているから、ちゃんと新しいお像も置かれているということなのでしょうね。
- 2018/08/02(木) 21:25:00 |
- URL |
- corsa #79D/WHSg
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