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イタリア徒然

イタリアに暮らしながら、各地のロマネスクを訪ねた記録

笹かまぼこ的アカンサス・バリエを楽しむためには(ブレスル2)

2016.08.オーヴェルニュの旅 その22

ブレスルBlesle、サン・ピエール教会Eglise Saint Pierre、続きです。

前回は、極彩色系の柱頭を紹介し、多くの方の、うえ~、という賛同意見を伺いましたが、笑、実は、後陣と反対側、つまり、扉を入ってすぐのスペースには、色のない彫り物も見られるのです。




窓を取り巻くアーチ部分の、動物たちの行列。




ちょっと傷んでいますが、やっぱりこれですよね~、期待する彫り物の姿。
アカンサス・バリエだって、こっちの方が全然味があるし、すっきりと美しいと思うんです。




動物は、完全に良さが出てます。怖いけど、愛嬌があるし、色なしでも、彫りが際立っています。




彫りの良いものは、彩色によって、細部がつぶれてしまって、もったいないです。もしかして彫りが稚拙だと、彩色に助けられる部分があるかと思うんですが。
これなども、彩色されていたら、不気味なだけの「笑うセエルスマン」的顔になってますよね。




これも、色がないと、笹かまぼこ、かわいい~!って感じですが、金色とかにぬられちゃっていたら、全然イメージ違うでしょうね。




角っこにひっそりと顔があるのも、愛らしいです。

猫のガイドさんに先導されて、表へ。




この教会、外の装飾、相当面白いです。特に、後陣の軒送りは、のけぞる楽しさです。




その上ありがたいことに、もともとの土地がどうなっていたのかよくわからないのですが、入り口の扉のある場所から、後陣に向かって、緩やかな丘になっていて、教会のレベルは同じですから、自分の目線が上がるのです。そのため、軒送りが、すぐ目の前に!
これはうれしかったですね。

ということで、写真がたくさんあるので、次回に続きます。

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  1. 2018/08/10(金) 02:34:03|
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  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

No title

この浮き彫りは素直で素敵ですね!
やはり色のないほうが奥行きが広がって
想像力を,かきたてられます!
ナイス・ポチ!
目線で見えた軒持ち送り期待しています!
  1. 2018/08/09(木) 18:47:00 |
  2. URL |
  3. Atsuko #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

> Atsukoさん
次の記事の彫り物も、おそらくお気に召すと思います!
  1. 2018/08/12(日) 18:47:00 |
  2. URL |
  3. corsa #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

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