2016.08.オーヴェルニュの旅 その23
アップがなかなかできないのに、まとめて記事にできないので、長引いちゃって、なんだか悪循環ですが、一応、やる気があるためにそういうことになっちゃっているんで、お許しを。
ブレスルBlesle、サン・ピエール教会Eglise Saint Pierre、続きです。
後陣及び側壁にずらりと並ぶ、軒持ち送りや柱頭の彫り物シリーズです。
建物は、部分的に相当新しくなっていたり、近隣の建物と一体化したりと変容が激しいのですが、この部分だけは、多くが残されていて、よかった、と思います。
うまいのや、楽しいのや、笑えるのや、たくさんあって、難しいのですが、各種盛り合わせで行きたいと思います。
体育すわりから。
三頭身で、顔が怖くて、手がデカくて、足先のかわいらしさが、逆に怖さを醸し出してます。
にゃんっみたいなかわいいポーズで、てへっと舌まで出しちゃっていますが、目が笑ってなくて、全然かわいくないのが、無理している感があって、妙な緊張感を感じます、笑。
こういう半魚人風は、結構見る気がしますが、いったいどういうところから、こういう品のない感じのデフォルメが起こるんでしょうか。
同じ不思議なデフォルメでも、このぽっかん口の人は、愛らしい~!
ちょっとドラえもん入っている感が、なんとも。ナマズとかそういう印象ですが、すごい想像/創造力の賜物。
この方も、相当のお気に入りです。雄羊さんでしょうか。
そして、ぽっかん口の人と一二を争ったのが、これです!
これ、鉋屑バリエと思うのですが、そういう伝統的なモチーフを背にして、間抜けな鳥顔?なんでしょうねぇ。鉋屑を羽根に見立てたんでしょうか。これはもう、脱帽です。他でも見たことないです。
ここでは、是非、一つ一つ、じっくりと見学しときましょう。きっとお気に入りが見つかるはず。
柱頭も、楽しめます。
おっさんたちが、スペースに合わせて、無理無理姿勢で、踊っていますよ。角っこのおっさんの真面目顔が、もう辛そうで~。
これもまた、躍動感のある作品。
寓話でしょうか?おっさん、ここでも超真面目。もしかしてどこぞの聖人の逸話かしらん。指さされてますよね。
これはめちゃくちゃ痛い図です。
姦淫することなかれの図でしたか?痛いし、相当怖いです。でも、かなり見えにくい場所にある柱頭だったと思います。
騎士が、角っこでごっつんこ。
騎士の姿って、フレスコではあるけれど、柱頭の彫り物では、イタリアでは、めったに見ないように思うのですが、フランスやスペインでは、結構ありますね。
これは、柱頭の形を無視している状態で、ほとんど彫刻のモチーフ優先、というのが、珍しい大胆さです。
ということで、色付き柱頭に辟易とされた向きも、これを見たら行きたくなるかも、と期待したいところです。
最近はまっている写真サイト。ロマネスク写真を徐々にアップしています。
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- 2018/08/13(月) 02:44:56|
- オーベルニュ 03-63-15-43
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| コメント:2
この作品が作られた時代って、拷問だの暴力だのが今よりずっと身近だったんだろうなと思います。今の若い人が見たらホラーだもん、きっと。
グリム童話の原作はむちゃくちゃ怖いし。
服装が少しずつ違いますが服装からもその人の身分とかはっきり分かるんでしょうね。馬に乗れる人とか。贅肉ついた人がこの当時はあまりいなかったんだろうな。皆ぶよぶよしてないですね。
- 2018/08/13(月) 00:01:00 |
- URL |
- まーたん #79D/WHSg
- [ 編集 ]
> まーたんさん
拷問博物館とか、こっちの人好きだしね、至る町にあるよね。ミラノもあるよ、行ったことないけど。
デブは、金持ちに多かったんでは。聖職者とか。貧乏人は、デブにはなれなかったでしょうね。騎士は、やはりデブでは、イメージも悪いし、仕事もできなかったろうからねぇ。笑。
- 2018/08/13(月) 16:12:00 |
- URL |
- corsa #79D/WHSg
- [ 編集 ]