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イタリア徒然

イタリアに暮らしながら、各地のロマネスクを訪ねた記録

夏休み前のご挨拶(エスパレム)

2016.08.オーヴェルニュの旅 その24

ブレスルの後、Auzonという町に向かったのですが、途中、通り抜けた村の街道沿いに、ちょっとそれらしい教会が目に入ったので、つい停まってしまいました。
ブレスルから、ほんの15分くらいのところです。




エスパレムの教会。Eglise de Espalem。

小さなプレートがありましたけれど、誰に捧げられたものか、その名前すらありませんでした。その通り、一見、何でもない教会でした。
でもプレートの説明によれば、「19世紀に大幅な改築がなされたものの、彩色された彫刻作品などがオリジナルのまま、残されている」とあります。が、残念ながら、クローズでした。

この扉とか、要の部分では、確かに古い構造がそのまま残されている感がありますが…。




つい停まってしまったのは、後陣部分に、大好き系が見えたからです。




こうやって、壁を漆喰でぬりぬりにしても、軒送りとかは手つかず、というのは興味深いですね。おそらく、外す方が大変だから、置いとくしかない、と言ったところなんでしょうが。
それにしても、もし、取り外すのが大変だとすると、この軒持ち送りの彫刻類は、どうやって、取り付けられているのでしょうか。一つ一つに、結構繊細な彫りがなされているケースも多く、普通に考えると、塊として石工さんが彫って、取り付けるもの、と思われるのですが、普通に漆喰とかで取り付けるだけでは、簡単に落ちてしまいますよね?
と言って、この部分だけを彫りだしているとは、考えられず…。
意外とそういう原初的なこと、わかってないもんですね。




獣が、人の頭を抱えて、考えこんじゃっています。もしくは悲しみの表現かしら?
摩耗していますが、妙に味のある彫りです。

こっちは完全に溶けそう。




溶けそうながらも、胸をつついていますので、ペリカンでしょうか。まるまるとした”らしくない”様子ですが…。

5分で見学終了、笑。目的地に向かいました。

さて、いよいよ夏休みです。
この、2年前の修行旅のアップが全然終わらないうちに、一部、同じ地域を訪ねることになってしまって、ブログのアップが、さらに面倒なことになりそうです。
今回は準備もままならず、かなり行き当たりばったり感が強いので、どうなることやらですが、そして、今の気持ち的には、ゆったりのんびり、ランチもいただきながら、バカンス的な旅を夢見ているんですが、おそらく、例によって、現地入りと同時に、修行モードに入ってしまうのではないか、と危惧しております。

旅の間は、インスタグラムで足跡を残していくつもりですので、ご興味があれば、以下リンクから、アクセスしてみてくださいね。
では、皆様も楽しい夏休みを。

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