2016.08.オーヴェルニュの旅 その36
前回の記事で、長い一日がやっと終わった、としましたが、実はそうじゃなかったのを、写真を見て思い出しました。
宿泊した町にも、重要性は低いけれども、一応ロマネスクの教会があったのです。
クールノン・ドーヴェルニュCournon d'Auvergneのサン・マルタン教会Eglise Saint Martin。
疲れ果ててホテルに入って、すぐに夕食に出たのですが、思いの外、早く食べ終わったので、ホテルに戻る前に、ぶらぶらと散歩しながら、訪ねてみました。
勿論、すでに21時半を回った時刻ですから、開いているわけもなく。
建物は、思いの外立派ですが、かなり修復や再建工事が施されているようで、ロマネスクの様式は保っているものの、ディテールを含む全体は新しく、修行観点からの見どころは、ミニマムといったところでしょうか。
写真では、きれいな夕暮れです。
ただ実際は、これよりはもっと薄暗くなっていて、上の方のディテールなどはあまりよく見えませんでした。なので、翌朝、ホテルをチェックアウトして、車に荷物を積んでから、もう一度だけ、行ってみました。
もしかして、開いているかな、という期待もあったのですが、残念ながらクローズ。通りすがりの地元民らしき人に尋ねると、「普段は閉まっているけど、今日は午後に結婚式があるはずだから、開くんじゃない」ということでした。村よりは町と呼べる規模なのですが、そういうことは誰もが知っていたりする規模、ということは、やはり村なんでしょうかね。
後陣の構造はそのままですが、そこから本堂への一部は、こんなに新しくなってしまっています。
ブラインドアーチ構造は残しながらも、漆喰ぬりぬり。ということは、おそらく中も真っ白になっていることでしょう。
アーチ部分も、きれいになりすぎて風情はありませんが、オーベルニュ様式を守ったままです。軒持ち送りの、執拗な鉋屑も含めて。
でも、こういう柱頭を見ると、中にも何かしら、残されているような気もします。なんせ創建が11世紀と古いようなので、シンプルな彫り物、あっても不思議ではないですね。こういうプリミティブなモチーフ、好きですし、残念。
ここでも、全体に残念感じを払しょくする出会いがありましたよ。
夕食後の散歩で出会ったやつ。
そして、早朝に、出会った、かまってちゃん。
フランスでは、どこの猫にも結構好かれます。そういうにおいがしてるのかな、笑。
最近はまっている写真サイト。ロマネスク写真を徐々にアップしています。
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- 2018/09/20(木) 05:26:40|
- オーベルニュ 03-63-15-43
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