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イタリア徒然

イタリアに暮らしながら、各地のロマネスクを訪ねた記録

ロンバルディア、Valganna(ガンナ谷)


 全くもういやになります。去年はコモにてこずって、行く度に迷って、なかなか目的を達成できず、もう!本当にいやな町!と何度悪態をついたことでしょう。それが、今年になって、なんとなくスーッとスムーズに行くようになったと思ったら、伏兵が控えていました。ヴァレーゼ…。
 先日は、ミラノとヴァレーゼの間に広がる谷で散々うろうろしたのですが、ヴァレーゼの町外れにもちょっと引っかかって、そのときはなんだかわけの分からないままに一応抜け出していました。そういえば、免許取立ての頃は、何度かこちら方面に来ていますが、最初はミラノの町を出ることすらできなかった記憶が…。鬼門?

今回は、ヴァレーゼの先、スイスとの国境方面にあるガンナ谷の修道院を目指しました。といってもヴァレーゼの町を出てすぐの場所です。地図で見る限りではかなり分かりやすかったのです。ところが、まず国道で行ったのが失敗で、この国道Varesinaを使用したのは久しぶりだったのですが、ComoやLecco方面への道と違って、全く普通の道で、延々と町村を通って続いていきます(ComoやLeccoへの国道は、準高速で、信号すらない高速道路並みでありながら、無料。全行程ではありませんが)。だから基本的にスピードが出せない。その上、連休の前日だからか、多くの町村の周辺で、大型スーパー周辺の道が必ず渋滞しています。はぁぁ。迷ってもいないのに、結局ヴァレーゼにたどりつくのに1時間以上です。50キロくらいですし、山道でもないのですから、ありえません。
 そして、かすって直接北の方に抜ければいいのに、なぜか町中に入ってしまうのです。この辺が方向音痴ゆえんというか、避けようと思っているのにあえて避けている方に行ってしまうこと、しばしばあります。もう夏休み真っ盛りの時期なのに、何でこんな車が多いの!?と八つ当たりしたくなるほど、車が走っていて、路肩に停めてゆっくり状況を見極めることもできないまま、それでも何とかスイス方面の表示にしたがって、やっと谷に向かうことができましたが、すでに30分以上。はぁぁ。
 この谷に向かう道は、とても美しいドライブ・ウェイで、これは楽しいドライブでしたが、そうこうしているうちに、雲行きが怪しくなり、まぁ、この日は、そういうこともあるかな、と朝早くに出てきたのですが、今にも雨になりそうなそういう状況になってきました。
 それで、やっとたどりついたのが、目的地Gannaの町外れにあるMonastero di San Gemolo、サン・ジェモロ修道院です。特に何を期待したわけでもなく、ガイド・ブックで見つけて、近いし、ちょいと出かけるには、いいな、と漠然と思っただけ。幸いあいていたのですが、なんか、すごく苦労して来たけど、そうですか、こういう感じですか、って、別に修道院のせいじゃないですけど、ちょっと脱力しました。
 すでに不穏な風が吹き、空気が冷たくなってきて、空は真っ黒な雲で半分ぐらいが覆われています。この先、スイスの国境近くにも、行ってみたい村がありましたが、もはや気力もなく、そのまま引き返すことにしました。
 そんで持って、帰りは、もう絶対何が何でも高速だもんね!と決めていましたので、あっという間に帰れるものという期待で出発。しかし、ヴァレーゼのいやなところは、高速に入るのも、とっても遠い!高速については、結構表示もあるので、まず間違えることはないのに、思いっきり…。いきなり左折、いきなりほぼ停止、とかの繰り返しで、さぞや多くの後続ドライバーに迷惑をかけたことでしょう。やっと高速に入ったときは、うれしかったですね~。普段は120キロから時々130キロくらいがわたしの標準時速なのですが、130/140キロとかだしまくって、このヤローっとか気合を入れると、警察の車が走っていて、あわててスピードを落としてみたり。
 それにしても、高速道路って、ありがたいものです。つくづくお金を払う価値があるよな、と感心しました。それも、ミラノからこちら方面って、安いんですよね~。
 ということで、ロマネスク話題のはずなのに、わたしのドライブ音痴の愚痴の巻となりました。ガンナの谷は、多分よいところですが、修道院は、う~ん。ロマネスク式のChiostroに加えて、ゴシック式のものも一部残っていて、それを一生懸命修復していましたので、近い将来には何かの施設にでもするのかもしれません。そしたらまた印象も変わるのかも。

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  1. 2008/08/15(金) 23:57:25|
  2. ロンバルディア・ロマネスク
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